アベノミクスを続けると近い将来日本はフィリピン並みになる③

アベノミクスを続けると近い将来日本はフィリピン並みになる②

アベノミクスを続けると近い将来日本はフィリピン並みになる②

「戦後日本初のネオリベ(新自由主義)型景気拡大」です。

服部教授が言うように「戦後最長の好景気だったが、賃金は低下していた。」勘の良い読者様ならすぐわかりますね。

ちょうど小泉純一郎政権の2年目から始まった景気です。

これもアベノミクスと同じ「ゼロ金利」→「円安誘導」→「輸出牽引型景気」です。

輸出の増加傾向から、トヨタ、キャノンなど「輸出依存型大企業」は工場の新設計画と「採用人員計画の上方修正」で「正社員より賃金の安い労働力」に飢えていました。

そして2004年3月1日、「労働者派遣法の製造業への適用解禁」です。

これで、戦後の労働市場初「非正規・派遣労働者」と言う「新しい身分制度」が作られました。

この時の経団連会長が、奥田硯(けん)トヨタ自動車会長です。

奥田はアクが強く毀誉褒貶の多い、人望の無い財界人でした。一橋大学商学部出身。

奥田に呼応して「労働者派遣法の製造業への適用解禁」を自民党内の反対や野党の反対を押し切ったのが竹中平蔵です。竹中も奥田も一橋出身、同窓で息があったんでしょう。

これで、ちょうど「就職氷河期」だった「団塊ジュニア」を始めとした若く大勢の労働者が「非正規・派遣労働者」として、「輸出依存型大企業」に呑み込まれ「低賃金・長時間労働」で酷使され、4年後のリーマンショックで「雇用の調整弁」として「雇止め」で切り捨てられていったのです。

なんと
1.2002年2月からの「いざなみ景気」のスタート
2.2004年3月の「労働者派遣法の製造業への解禁」
非正規雇用者が一気に281万人も急増したんですね。

これでは「賃金上昇無き戦後最長の空しい景気」だと言われても仕方がありませんね。

日本の経済と社会に「新自由主義レージム(体制)」が完成

そして、これと同時に日本の経済と社会に「新自由主義レージム(体制)」が完成し現在に至っているのです。

続いて服部教授の引用です。

「しかし、アメリカではこれが既に「普通の状態」となっている。アメリカでは1970年代半ば以降、男子フルタイム労働者の中位の実質給与が上昇していない。アベノミクスも小泉時代の「いざなみ景気」も過去40年間のアメリカ経済もレーガノミックス以降、トリクルダウンは基本的に生じていないのである」

アベノミクスから一年以上たっている従業員一人当たりの営業利益は増加しているが現在トリクルダウンは生じていない。

(服部①)

(服部②)

引用ここまで

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

またネオリベ(新自由主義)経済政策には「分配」と言う概念がないのも特徴です。

税制と言うものは、国内で「所得の再分配」を強制的に行う権力ですが、これが無いと政治も治安も行政も行えません。

議会制民主主義国家を運営できないのです。