五輪疑獄①高橋治之容疑者

五輪疑獄

東京五輪組織委元理事を逮捕 スポンサー選定で収賄の疑い 東京地検(朝日新聞デジタル)

8月17日

https://www.asahi.com/articles/ASQ8K4K51Q7XUTIL01W.html

画像は高橋治之容疑者(元電通専務取締役)

 

五輪ー電通ルートの「汚職構造」スキーム

高橋治之容疑者が「スポンサーに加えてやるから7億5千万円振込め」とAOKI前会長に「電通の子会社」の銀行口座に振り込ませた7億5千万円が「五輪組織委員会」の口座には5億円しか入金されていないのです。電通の子会社は残りの2億5千万円から二つの競技団体(セーリングと馬術)に各々1千万円ずつ「強化費」として団体の口座に振込んで残額の2億3千万円を高橋容疑者が経営するコンサル会社のコモンズの銀行口座に振込みました。この「差額」が「裏金」として高橋から「政治家たち」に流れた「政界工作金」ではないかという特捜部の当然すぎる「筋読み」です。

 

スポンサー契約料を10億円「値引いた」と言う便宜供与の容疑

しかも五輪組織委員会の規程による「スポンサー契約料」は一番低いクラスのスポンサー枠のAOKIでも15億円と決まっています。

それを10億円も「不当に値引き」してやったのはAOKIが高橋容疑者個人のコンサル会社と「コンサル契約」を結んで五輪閉幕まで「合計約4500万円」も支払っていた事への「見返り」であり、「賄賂の見返りとしての便宜供与」と見るのが普通です。

 

高橋容疑者の「笑える」言い訳

高橋は差額の2億3千万円の内1億円は彼が経営している六本木のステーキ屋の銀行借入の返済に充当したと言い訳しているようですが、「幼稚な嘘」を覆せるだけの物証を固めて東京地検特捜部は逮捕に踏み切ったのです。

画像は高橋容疑者が経営していたステーキ屋。なぜか8月一杯で閉店となった。

 

高橋容疑者の「受託収賄罪」は免れないのではないか?

https://mainichi.jp/articles/20220819/k00/00m/040/240000c

元理事とAOKI前会長の面会場面 東京地検が録音データ複数入手

日新聞

2022/8/20

高橋治之容疑者(78)=受託収賄容疑で逮捕=とAOKIホールディングス(HD)前会長の青木拡憲(ひろのり)容疑者(83)=贈賄容疑で逮捕=らが、スポンサー選定前に面会している場面をAOKIHD側が録音していたことが関係者への取材で判明した。

東京地検特捜部は録音データを入手しており、両者のやり取りを裏付ける物証と位置付けている模様だ。

関係者によると、元理事と前会長は同社がスポンサーに決まる約1年9カ月前の2017年1月ごろから元理事が経営する東京都内のステーキ店などで面会を重ねていたとされる。

録音データは複数あるとされ、面会に同席した前会長の複数の部下が「備忘録」として録音していたという。

(転載ここまで)

 

容疑を「単純収賄」から「受託収賄」に引き上げる為には

①贈賄側からの「請託」

②収賄側の「賄賂性の認識」

上記2条件の成立が必要です。今までAOKI側は「スポンサーに選ばれるための賄賂ではない」高橋容疑者は「賄賂と言う認識はなく、特別な便宜は図っていない」と言う主張でしたが、両者とも「スポンサー選定前」に高橋容疑者が経営するステーキ店で「面会を重ねていた」しかも録音データを特捜部に押さえられているので、刑事裁判で「請託の有無」と「賄賂性の否定」をいくら主張しても認められないでしょう。

高橋容疑者の「受託収賄罪(懲役7年以下)」はほぼ逃れられないと私は見ています。飽くまでも素人の予測ですが。

 

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