五輪疑獄⑭利権を創る剛腕と中抜き率

五輪疑獄⑭利権を創る剛腕と中抜き率

電通の「標準中抜き率」は20%

賄賂;7千万円÷スポンサー契約金;3億5千万円×100=20%

すげ~「ぴったり20%」ですね~

これって特捜部は事前に電通社員との「司法取引」で確認していたんでしょうね。以下私の推理小説です。

検事「おたくが広告出稿料やCM契約で「中抜き」する時の率はどのくらいなの?」

電通社員「最低20%は「抜く」様に言われています。と言うか伝統的にスポンサーさんとの「不文律」「暗黙の合意」でそうしています」

こんな感じでしょうか?

高橋容疑者とすれば「俺が「電通マン」になって以来、60年間先輩から教わってずっと20%抜いていたから組織委の理事になっても同じ事をやったまでだ。それの何がいけないんだ」と言いたいところなんでしょうが「世間」には通用しません。「みなし公務員」ですから。と言うか五輪(オリパラ)と言う「国家プロジェクト」を「強大な権限」を委任されて遂行するのだから下手な「国家公務員」よりも権力はずっと大きいと思います。

 

それにしても「えげつない中抜き率」だ

証券会社も株式の売買委託手数料と言うマージンをお客さんからいただきますが、その「料率」は売買金額に比例しますが、今はどうか知りませんが私が在籍中は4~5%だったと記憶しています。ネット証券はもっと安いでしょうが。

仮に私が「法人営業マン」だとして機関投資家大手の日本生命さんから「A社株を10万株売り注文出してくれ」と言われて注文を執行して、「売り注文成立しました。売却金額が1億円ですから手数料20%として2千万円抜かせて頂きました」なんて言ったら間違いなく本社に呼びつけられてぶん殴られますよ。

 

日本中の非難を浴びた持続化給付金の「中抜き」を再検証すると

https://www.jcp.or.jp/akahata/aik20/2020-06-14/2020061401_02_1.html

持続化給付金 電通「中抜き」の構図
99.9%外注の子会社も しんぶん赤旗  2020年6月14日

中抜き構造は

①電通本体から子会社5社に投げる時・・・中抜き額103・1億円、中抜き率14%

②子会社5社からパソナを筆頭とする2次下請けに投げる時・・・中抜き額23・4億円、中抜き率3・6%

電通グループ全体では中抜き額126・5億円、中抜き率約17%です。

電通の社是の20%にやや到達しないのは少しは遠慮したのでしょうか?

遠慮したとはいえ持続化給付金の原資は「国民の血税」ですよ。絶対に許せません。

 

五輪疑獄どこまで続く泥濘ぞ

五輪疑獄は「底なし沼」か?取り敢えず早く「首相経験者」を上げてくれ!

五輪汚職キーマン再逮捕で「高橋ルート」拡大 聴取対象者の間で“暴露合戦”勃発の可能性(日刊ゲンダイDIGITAL)

https://news.yahoo.co.jp/articles/1c430ac0d830936d979432624a50f7e957361860

 

劇場はスタンディングオベーション

画像は高橋治之容疑者、それにしても「眼光鋭く」迫力あるな~マスクしてこれだもんな~

高橋治之容疑者「世界最強のダークヒーロー」へ昇格。「司法取引の輪」が「実は私以外に悪い奴はまだ大勢います」の逮捕者の大合唱。

 

「電通鬼の十則」を見事に実践した高橋容疑者

「1. 仕事は自ら創るべきで、与えられるべきではない」

高橋容疑者はKADOKAWAのスポンサー契約の仲介をしていただけではありません。

 

古巣電通に命じてオフィシャルスポンサーに「出版社枠」を新設させる

スポンサー集めを担っていた古巣の電通に働きかけ、下位スポンサーの「オフィシャルサポーター」に、それまでは存在しなかった「出版サービス」分野を新設させたのだという。(日刊ゲンダイDIGITAL)

 

「大広ルート」の意味は何か?

コモンズ2は広告代理店「大広(だいこう)」からも多額の資金を受領していた疑いが浮上している。

大広はスポンサー募集業務の一部を担う「販売協力代理店」に選ばれるよう高橋容疑者に要請。16年に代理店に指定されその見返りとして大広はコモンズ2に計1400万円を送金したとされる。(日刊ゲンダイDIGITAL)

 

「剛腕」を利権に変えていった高橋容疑者

大広は高橋容疑者に太い仕事を“差配”してもらったお礼に、カネを支払った可能性があるのだ。(日刊ゲンダイDIGITAL)

 

「大広」は高橋容疑者に「新設枠」を要求

「語学サービス」分野のスポンサー枠新設を組織委側に依頼。実際に「語学分野」枠は新設され、ある語学教室運営会社が18年にスポンサーに選ばれている。(日刊ゲンダイDIGITAL)

この語学学校はアルファベット〇〇〇だという専らの噂。

 

五輪疑獄「大広」ルートの解説

画像は「大広ルート」のスキーム

大広とは大阪市北区に本社を置く広告代理店です。広告代理店業界No2の博報堂DYホールディングスの100%子会社です。

ざっくり言うとアルファベット3文字〇〇〇の語学学校が、当社も五輪の公式スポンサーに参入したいと考えたようです。

しかし2020東京オリパラのスポンサー業務を「排他的独占的」に仕切るのは電通一社と決まっています。

じゃあ電通に頼めばいいじゃないかと普通考えますが。その語学学校は古くから「大広」と広告代理店契約を結んでいました。

私も昔その学校のTVCMを見た記憶が有ります。その学校だとしたらCMは大広が制作したのでしょう。

ここからは私の推測ですが、関西地区の「老舗企業」はよく言えば「義理堅い」会社が多いです。

「銘柄を決め込む」のです。例えば「酒は灘、家電は松下(現パナソニック)証券会社はおたく」と言う風に決め込みます。

「浮気はしない」ので非常に有り難いのですが、その代わり時々「ダメもとで無理難題を要求してくる」ことが多々あるので良し悪しです。

仮にその学校だとしたら「どうしても大広さんを通してスポンサーに参入したい」と言う要望で、じゃあもう現役じゃないけど電通OBで「剛腕」の高橋容疑者に頼もうということになったのではないかなと推測しています。

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