ゆうちょ3059億円、かんぽ5925億円 23年3月期末の有価証券含み損 2023年4月28日
https://jp.reuters.com/article/japanpost-bank-insurance-idJPKBN2WP0I7
[東京 28日 ロイター] – ゆうちょ銀行は28日、2023年3月期末の有価証券含み損の総額が3059億円になったと発表した。
同日にかんぽ生命保険が発表した含み損総額は5925億円だった。
なお、ゆうちょ銀は23年3月期業績予想に変更はないとしている。
かんぽ生命は運用環境の好転で資産運用収益が増加する見込みとなったことから
業績予想を上方修正した。(転載ここまで)・・・ほんまかいな
2023年度決算(2023年3月31日)でこんなに「含み損(損切りしていない評価損)が出ているそうです。
金融2社合計で8984億円の含み損です。
ゆうちょ銀行のHPを見ると

含み損を抱えている有価証券は「満期保有目的の債券」「国内市場に上場しているもの」と
有りますから主に日本国債、地方債、社債などでしょう。
有価証券報告書を見ると

米国債を最低24兆8971億円も保有しています。
最低と言ったのは外国投資信託の中に米国債がいくら含まれているか
この資料では開示(かいじ)していないからです。
万が一アメリカがデフォルトしたら
最低24兆円は紙屑となり消えます。国民が預けた郵便貯金(国民の資産)で買い付けた米国債ですよ。
第三四半期(2022年12月時点)報告書ですから3月までに米国債を全部売却していれば逃げ切れますけど・・・・
かんぽ生命も心配だ

こちらも米国債を2兆9802億円保有していて既に922億円も評価損が出ています。
ゆうちょ銀行同様3月までに全部売却していれば良いのですが・・・・
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO42145900X00C19A3EAF000/
もしアメリカがデフォルトしたら貯金者はどうなるか?
預入限度額が通常貯金が上限1300万円、定期性貯金が上限1300万円ですから、
限度枠一杯預け入れている人は2600万円の貯金がある。
24兆円分の貯金が消えたら、ペイオフ(預金保護)が発動されますがペイオフの上限は一人一千万円なので、
国は税金を投入しても1千万までしか保護してくれないので、それを超える1600万円の貯金は消えることになります。
そもそも銀行預貯金の外国債での運用は銀行法で禁止されています。
御興味のある方は既刊の拙著を御参照ください。

ゆうちょ銀行は米国債も合わせると驚愕の評価損が出ている

昨年12月時点で7849億円、ほとんど1兆円の評価損が出ています。
アメリカのFRB(連邦準備制度理事会)が政策金利を更に引き上げているので
3月末はもっと評価損が拡大しているはずです。