内閣改造新人事・評価と盲点④ 宏池会という村

林外相交代の「真相」については当面「藪の中」

「自分の村(宏池会)」は大丈夫なのか?

次はマイナス評価の内訳と理由です。マイナス5点の内3点はこれです。交代の必然性が理解しがたかった林前外相。産経新聞や夕刊フジが鬼の首でも取ったようにはしゃいでいるし、安倍真理教の自称言論人達が欣喜雀躍している。永田町界隈に要らぬ憶測を与えて良い影響を与えることは有り得ないと思います。

 

拙ブログ過去記事の

第二次岸田政権第二次内閣改造⑤ 林芳正氏は閣外、派閥運営に専念

 

で述べた様に私はジャーナリストの角谷氏が言う様に「前向き」に捉えています。

しかし「人の口に戸は立てられない」と昔から言われるように、当事者同士が何も言わないことを良いことに「言ったもん勝ち」の低レベルの論評が多く見られます。

低レベルであまり触れたくは有りませんが御参考までにさらりと触れておきましょう。

その代表が「麻生太郎更迭指示説」です。

 

「麻生太郎更迭指示説」

これを主張しているのは主に産経系ネトウヨ言論人です。

★麻生太郎が林前外相の「外交姿勢」を問題視して数か月前から岸田総理に次期内閣改造での交代を迫っていた

言われてみれば「ありそう」でもあり「なさそう」でもあり真偽は現時点ではわかりません。

その「説」によると麻生が問題視した前外相の「外交姿勢」とは「中国寄り」だという事らしいですが、私が見てきた限りでは岸田政権発足以来、林外相の外交姿勢で「親中姿勢偏重」だと感じたことは一度も有りません。むしろ中国政府に対して言うべきことは言っているなと言う印象でした。

そもそも麻生太郎と言う人は83年の人生、物心ついてから「漫画しか読まない」ことでは永田町界隈では有名な人物で、今「ジャニーズ問題」でささやかれている故ジャニー喜多川氏の「昔からの噂」レベルではなく、自動車の後部座席に積まれた漫画の山や、政治資金で中古の漫画本を買った事実まで確認されています。

★要するに漫画の吹き出しで使用される漢字以外の漢字は読めないので「抽象的思考」が一切できない人物です

その状態のまま「吉田茂の孫でございます」で、世襲議員となり、総理大臣(1年)、副総理(9年)を務めた稀有な存在であり、「全国の学習困難児童」の「夢と希望のヒーロー」であり偉人です。

ですから仮に「麻生主犯説」が正しいとすると麻生が林前外相を忌避したのは「外交政策」と言う国政レベルの高尚な話ではなく、林前外相が福岡選挙区の麻生の「宿敵」である古賀誠に人脈的に近いのが「小学生レベルの感情問題」で我慢できなかったのだろうと考えるのが自然です。

 

岸田総理と茂木幹事長、麻生太郎の人間関係は現状どうなのか?

画像は麻生の天敵  古賀誠前宏池会名誉会長

外交好きの岸田総理の「国内会食外交」

これも推測の域を出ませんが、人間関係が「良好か」「疎遠か」を推測できるバロメーターが有ります。

2022年7月、安倍晋三が撃たれて死亡して以来、「安倍の重し」が取れた岸田政権は党内第四派閥の岸田派を第二位の麻生派と第三位の茂木派が支える形になりました。

それ以降は岸田総理は「聞く力」を発揮して「麻生、茂木の三人」と会食することが多くなりました。

しかし10月には長男の翔太郎を秘書官に据えた時に漏れ伝わってきた理由が「もう誰も信用できない」でした。

私はこの「信用できない」と暗示した人物が幹事長の茂木敏充と麻生太郎だと見ています。

昨年惜しくも逝去された「日本のスパイマスター」公安調査庁第二部長だった故菅沼光弘氏の著作「サバイバル・インテリジェンス」北芝健、池田整治との対談

に、2015年6月出版の書籍ですが当時は第二次安倍政権です。

この中で菅沼氏がP174で「最近マスコミに安倍健康不安説がよく流れるがその発信元を調べるとみんな麻生太郎だ」と述べています。

第二次安倍政権を支えたのは「安倍ー麻生ー菅のトライアングル」と言われこの三人は一見蜜月でしたが麻生太郎と言う人物はその知能レベルから、こういう姑息な事を昔から暇に飽かして毎日やってきたようですから、8年たった今の岸田政権でも同じなのでしょう。

年が明けて2023年になると「岸田、麻生、茂木の三人」での会食はめったに報道されなくなり。

岸田総理が茂木、麻生と個別で会食することも無くなりました。

そして今年6月の通常国会の末期に「解散風」が吹き始める頃には、「麻生と茂木」が二人で会食したという報道が、何度か流れて、麻生が官邸を訪れて岸田総理に「解散を思いとどまる様に説得した」事が報道されました。

現在は岸田総理、茂木幹事長、麻生副総裁の三人は完全に「同床異夢」だと思います。

 

麻生太郎「引退報道」の真偽

様々な公開情報を総合すると、麻生は岸田総理を支持するしないに拘わらず「年内解散」は認めない方針だそうです。理由は長男の麻生将豊に未だ「地盤」を継ぐ準備ができていないからだそうで、その準備が整うのが早くても来年2024年秋だそうです。

画像は麻生の長男の麻生将豊

ですから衆院解散は来年の自民党総裁選の後にやらせる。そしてその時に自分は政界を引退して麻生将豊に世襲させる。しかし自分は引退しても麻生派のオーナーとしてキングメーカーは今まで通り続ける腹積もりだそうです。

ですから総理は自分の言うことを聞き自分の利権を守る男なら誰でもよい。岸田総理でもよいが現在は「ポスト岸田」は茂木敏充に継がせたい。来年2024年の自民党総裁選でも恐らく麻生と麻生派は茂木敏充をおすでしょう。

 

「岸田の次」

話は遠回りしましたが、林芳正氏を外相の地位に就け続けると、岸田さんが二期目になると「ポスト岸田」の衆目は一致して林外相になります。そうなると「大宏池会構想」の主導権は麻生の宿敵の古賀誠に移ってしまう。

それを危惧した「麻生ー茂木連合」が第四派閥の岸田政権を支え続ける代わりに内閣改造に際して林外相の交代を岸田総理に「呑ませた」という事は考えられます。

今から思えばその伏線が8月の「理由不明」の麻生訪台だったと思います。

 

有料記事

台北=白見はる菜 台北=石田耕一郎

2023年8月8日

麻生氏「戦う覚悟」発言が波紋 蔡政権は歓迎の一方、「観光客が…」

https://www.asahi.com/articles/ASR887364R83UTFK014.html

 

自民党や岸田総理、官邸とも綿密に擦り合わせて合意された結果の「訪台」だったようですが、「戦う覚悟」発言については外務省は聞いていなかったらしく「火消し」に大わらわだったようです。

2020年、李登輝が死亡した時の森喜朗の訪台にも大きな外交的リスクを感じました。しかし、森は既に議員を引退していたので未だましでしたが麻生は閣僚ではないにしても自民党と言う公党の副総裁です。

案の定、中国だけでなく北朝鮮も非難声明を出しました。いくら発言者が漫画しか読まない、義務教育終了程度の常用漢字も読めない「気の毒な知能」の人であっても肩書から許されないのです。

麻生の「理由不明の訪台」と中国を挑発した「戦う覚悟発言」は日本の国益に何かプラスになったでしょうか?私は「国益」どころか「国損」だと思います。

あの発言で、むしろ台湾海峡有事のリスクの確率が一気に高まり、矢面で血を流すのは台湾軍と日本の自衛隊3軍になりました。在日米軍も第七艦隊も派遣せず、高みの見物を決め込み、血を流さず旧式な武器を高値で大量に日台に売りつけて大儲けするのはアメリカとイギリスだからです。

そのあたりの事情を岸田総理が林芳正氏に十分に納得させ「信頼関係」を維持できるように話せたかどうかに私は強い危惧を覚えます。

 

岸田総理は林芳正氏に宏池会の会長職を譲るべきではないだろうか?

政治家に限らず、個人間の最後の信頼関係は言葉ではなく「行動で示す」事です。菅義偉前首相の主張に迎合する気は有りませんが、総理になったらNo2に派閥の会長職を譲るのが古き良き「自民党村」の「良識」であり「慣行」です。林氏が無役のままだと「不仲説」を焚きつけられて要らぬ憶測を呼ぶだけでしょう。

★私が言いたいのは内閣改造で「最適解」を出しても「自分の村で不審火」を出したら総理として笑いものになるだけですよという事です。

 

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