【乙巳の動乱150 】実例で検証する台湾海峡有事のリアリティーとイリュージョン

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1996台湾海峡危機から考察する「台湾海峡有事」と「存立危機事態」のリアリティー

 

https://www.youtube.com/watch?v=2Pb_iafoac8

台湾で初めて直接選挙による民主的な総統選が行われて、初めて内省人(台湾出身者)出身の李登輝が最有力候補として出馬しました。

画像は当選を喜ぶ李登輝夫妻

これが面白くない中国の江沢民政権は「台湾民主化勢力」を威嚇する為に台湾周辺の海域に大規模な軍事演習を行いました。

画像は台湾海域にミサイルの威嚇射撃を行う中国軍   画像はチャンネルくららより

アメリカ大統領のビル・クリントンはベトナム戦争以来の軍事的危機と認識し空母、インディペンダンス、ニミッツらの空母打撃群を台湾海峡に送ったら、中国はピタッと軍事演習を止めました。

この時の第三次台湾海峡危機がアメリカが抑止力を行使できた最後の軍事行動です。今空母打撃群を台湾海峡に送れば「飛んで火にいる夏の虫」で悉く中国の中距離ミサイルの餌食になり海の藻屑と消えるだけです。

中国の反応を2022年のペロシ下院議長の訪台と比較すると

 

画像は2022年8月2日~3日のペロシ米下院議長の訪台本来は4月の予定だったがペロシ自身のコロナ感染で延期になっていた。

右側の図は怒った中国側の軍事演習での台湾周辺海域へのミサイル発射とその海域

https://www.asahi.com/articles/ASQ894S60Q88UHBI01K.html

朝日新聞 2022年8月9日

 

中国が激怒した理由とペロシ訪台の「確信犯的行動」

 

ペロシの下院議長と言うポストは、大統領と副大統領が相次いで死亡または失職して二人同時に欠けた場合には米国憲法では自動的に大統領に就任すると規程されている。

いわば「皇位継承順位3位」の様なもので、中国側から見れば「バイデン大統領の分身」ともとれるので看過しがたかったのだ。

この時、中国側の威嚇のための軍事演習に対して、アメリカ側は26年前の1996年台湾海峡危機の様な、主力空母を中心とした空母打撃群の派遣はしなかった、若しくはできなかった。

この時、中国が発射したミサイルが日本のEEZ(排他的経済水域)の一部の海上に着弾して「B層ネトウヨ」が喜ぶように怒っていたが、これは訪台したペロシが悪いのであって中国が悪いのではないだろう。

 

2度の台湾海峡危機を比較すると一目瞭然のアメリカの軍事力の衰え

 

中国の軍事演習海域は同じなのに出動しなかった米軍

 

https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1561461.html

琉球新報  2022年8月5日

1996年の第三次台湾海峡危機と2022年は軍事演習海域がほぼ重なる。距離が伸びたのは台湾島の東部海域(日本のEEZとやや重なる)と

高雄の東南海域、台北の真北海域だけで、いずれも人的、物的被害は与えていない。

要するに「毎度の寸止め軍事演習」であって、見方を変えれば、台湾に軍事侵攻するとしたら、米軍を近づけないために、ミサイルの飽和攻撃で

台湾島を海上封鎖して兵糧攻めにするというメッセージなのかもしれない。

中国としては2022年のペロシ訪台と2025年12月末の「高市発言(台湾海峡有事は存立危機事態)」での2度の軍事演習で、米軍が来援に来ないことがわかった。

しかも2025年は、アメリカ大統領のトランプが「ただの軍事演習だ。昔から中国がやってきたことでアメリカは気にしない」と言う発言までおまけに引き出してしまった。

 

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