小泉純一郎①|
在日と噂の高い松井秀喜と、朝鮮系100%の小泉純一郎
サルでもわかる日本郵政
2009年2月7日
【小泉構造汚職の産んだ“ヘドロ”“口入れ屋”の奥谷禮子】
皆さんお元気ですか?
今日は新企画【伏見顕正の週末ニュース解説】の登場です。
第一回目は、猿でもわかる【小泉構造汚職(こうぞうおしょく)】です。
昨日は、国会での鳩山総務大臣と野党の追及で、さすがに面の皮の厚い日本郵政の西川善文社長も、政商、宮内義彦率いるオリックスへのかんぽの宿一括譲渡を白紙化して断念しました。
民主党の原口一博議員の「今回の入札の詳細な資料を提出、公開して欲しい」と言う要求には「先方(オリックス側)の都合もありますので、お約束はできかねます」と逃げました。
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★やはり、子供でもわかる非常に単純で明々白々な構造汚職ですね(笑)
法に則った公正な一般競争入札ではなかったと明言しているのと全く同じことです。
入札に係る全資料を提出したら、“かんぽの宿”にまつわるオリックスとの構造汚職、密約がばれて、自らも社長解任は勿論のこと背任罪で刑事告発も免れないからでしょう。
タイトルに【小泉構造汚職(こうぞうおしょく)】と銘打ったのは、小泉純一郎が総理在任中に、馬鹿の一つ覚えのように連呼した、構造改革路線その本丸が郵政公社の民営化でした。
昨日の原稿を仕上げた後に、ふと思いついて、民営化なった日本郵政株式会社の公式HPを閲覧してみました。
そして、その役員一覧を見て、小泉―竹中ラインのすすめた、郵政民営化の真の目的が一目瞭然に理解できました。
以下、2009年1月28日現在の役員一覧です。
退屈ですがちょっと我慢して、この役員の顔ぶれを眺めてみてください。
【取締役】
取締役兼代表執行役社長(CEO)
西川 善文(にしかわ よしふみ)
取締役兼代表執行役副社長
高木 祥吉(たかぎ しょうきち)
【社外取締役】
牛尾 治朗(うしお じろう)
ウシオ電機株式会社代表取締役会長
☆奥田 碩(おくだ ひろし)
トヨタ自動車株式会社取締役相談役
西岡 喬(にしおか たかし)
三菱重工業株式会社相談役
丹羽 宇一郎(にわ ういちろう)
伊藤忠商事株式会社取締役会長
☆奥谷 禮子(おくたに れいこ)
株式会社ザ・アール代表取締役社長
高橋 瞳(たかはし ひとみ)
青南監査法人代表社員
下河邉 和彦(しもこうべ かずひこ)
弁護士
【委員会】
(指名委員会)
• 委員長 :牛尾 治朗(うしお じろう)
• 委員 :西川 善文(にしかわ よしふみ)
• 委員 :高木 祥吉(たかぎ しょうきち)
☆委員 :奥田 碩(おくだ ひろし)
• 委員 :丹羽 宇一郎(にわ ういちろう)
(監査委員会)
• 委員長 :高橋 瞳(たかはし ひとみ)
• 委員 :西岡 喬(にしおか たかし)
• 委員 :下河邉 和彦(しもこうべ かずひこ)
(報酬委員会)
☆委員長 :奥田 碩(おくだ ひろし)
• 委員 :西川 善文(にしかわ よしふみ)
• 委員 :高木 祥吉(たかぎ しょうきち)
☆委員 :奥谷 禮子(おくたに れいこ)
• 委員 :西岡 喬(にしおか たかし)
【執行役】
代表執行役副社長:
團 宏明(だん ひろあき)以下17名
役員一覧が、小泉純一郎と竹中平蔵の本音を一目瞭然に語っています。
★結論から言うと、郵政民営化とは
① トヨタ自動車とオリックス等の政商のため
② メリルリンチら米国ハゲタカ投資銀行のための民営化でした。
役員欄の中の“肝”は社外取締役です。
★見事に政商と言われる民間人が入っています。
その中で特に問題有りの政商が2匹いました。
当ブログでも何回も登場した、トヨタ自動車の元会長の奥田 碩(おくだ ひろし)と
ザ・アール代表取締役社長の奥谷 禮子(おくたに れいこ)です。
奥谷は、人材派遣会社の社長を務める婆さんで、現在社会問題となっている“派遣切り”やワーキングプア増加の元凶となった、製造業への派遣労働の自由化などを推し進めた人物です。
小泉規制緩和路線の波に乗って、政府会議の委員やメディアへの露出を増やした人物ですが、要は人材派遣業と言う名の「口入屋(くちいれや)」にすぎません。
過去にも、「過労死は自己管理がなっていないからだ」とか、国会でも問題視された発言の多い胡散臭い人物です。
政商と言うよりも利権屋で小物ですが、小泉―竹中路線の生み出した、ヘドロのような人間です。
自分のやってることが、派遣労働者の「口入屋(くちいれや)」と給料のピンハネしかない如何わしい人間が、何で郵政事業の社外取締役に名を連ねているのでしょうか(笑)
ここまで来るとはっきり言って漫画です。
奥田、奥谷と会計士、弁護士以外の社外取締役は、まだまともです。
牛尾さんは、財界人としては、奥田よりはるかにキャリアが長く、政界にも顔が広いので、表の顔として選任されたのでしょう。
西岡さんは三菱重工、丹羽さんは、伊藤忠商事と奥田に比べれば、はるかに筋目の良い名門企業のトップです。
奥田硯(ひろし)という男は、ウォシュレットの便座のようなデカイ面をしているだけでなく、あくの強さ、我の強さでは政財界で有名な男です。
この社外取締役を実質No1で仕切っているのは奥田に違いありません。
他の3財界人は、日本郵政イコールトヨタ奥田利権であることをカモフラージュする為、世間への体裁を整えるために選任されたお飾りだと思います。
★次に注目すべきは、この会社の役員の構成です。
(1)取締役
(2)社外取締役
(3)3委員会(4)執行役
と言う階層構造となっています。
日本郵政は、商法の「委員会等設置会社」を導入した会社となっています。
「委員会等設置会社」とは、これも2003年にアメリカから導入された経営方式ですが、取締役会の中に、社外取締役が過半数を占める委員会を作って、経営の最終的な意思決定を行う経営方式です。
御覧のように、日本郵政プロパーの取締役は、社長の西川善文と副社長の高木祥吉の2名しかいません。
それに比べて、社外取締役は有象無象合わせて7人もいます。
会社の重要な意思決定をする3委員会は、ほっといても社外取締役が過半数となります。
そして、会社の重要な役員人事や報酬の決定等の意思決定を行う「指名委員会」と「報酬委員会」の両方に、何と、奥田が顔を出しています。
「委員会等設置会社」のポイントは、利権に絡む美味しい部分の決定権限はすべて、3委員会にあるという制度です。
執行役も團氏以下17名おりますが、彼等は郵政事業を下から支えてきた会社の功労者にもかかわらず気の毒にも、実務のみをやる何の決定権も持たない兵隊にすぎません。
★もうお分かりでしょう。
(1)社外取締役の面子
(2)「委員会等設置会社」と言う権力構造から考えても
日本郵政の会社としての重要な決定権や、実権は、社長の西川とトヨタの奥田がすべて二人で仕切っているのです。
ですから、今回の「かんぽの宿のオリックスへの不正譲渡汚職」も最終決定は、奥田が一枚噛んでいたことは間違いありません。
また
(イ) メリルリンチの100%子会社に、6千万円のかんぽの宿を1万円で譲渡したこと
(ロ) 本当に仕事をやってるかどうか怪しいメリルリンチに毎月1千万円、年間にして1億2千万円もの投資顧問料を払っていた事実
上の2点の不正取引も、企画から決定まで奥田が深く絡んでいたことは間違いありません。
★しかも、社外取締役ですから、恐らく週に1回、出社するかしないかの勤務でしょう。
そんな勤務状況で、莫大な取締役報酬と、国民の財産をオリックスや、アメリカの投資銀行に不正に譲渡する決定を行っていたのです。
ここで、読者の皆さんに、どうしても押さえておいていただきたいポイントがあります。
それは誤解しやすいところですが、
日本郵政は、民営化して株式会社になったとは言え、まだ国が株式の100%を保有している唯一の大株主です。
と言うことは、民営化されたとは言え、“かんぽの宿”もメリルリンチに支払われた現金1億2千万円も、我々日本国民共有の財産です。
今回の“かんぽの宿汚職事件”と不祥事は、社長の西川は当然のこと、絶大な権力を握る社外取締役の奥田硯(ひろし)の日本郵政と言う会社に対する背任行為であり、国民の財産の詐取に他なりません。
そして、今回の犯罪行為を実行させるために行われたのが、小泉―竹中の郵政民営化ですから、私は彼らのやったことの正確な実態の呼び名として、
【小泉構造汚職(こうぞうおしょく)】と呼んでいるのです。
日本郵政の公式HPが詳しく触れない、郵便事業会社の最高経営責任者兼会長(CEO)が誰だか調べてみました。
すると、な、な何と驚くなかれ、北村憲雄なる人物はトヨタ自動車の海外子会社のイタリアトヨタの会長でした。
★何のことはない(笑)、民営化したら、日本郵政の役員ポストはトヨタ自動車の天下り先になっていたにすぎません。
自分は経団連の会長時代以来、あれだけ、霞ヶ関の役人の天下りを非難していながら、この所業です。
★要は、小泉が馬鹿の一つ覚えのように連呼していた
「官から民へ」とは
「官からトヨタとアメリカへ」
と言う【構造改革詐欺(こうぞうかいかくさぎ)】だったのです。
了