小泉純一郎|拝啓②
検事総長殿 一筆啓上仕る『辞表をお出しになっては如何?』
2009年3月9日
【写真は最後のアメリカ検察庁検事総長の樋渡利秋氏】
今回の国策捜査は明らかに下手を打ちました。共謀した官邸にも、使える役者はいませんでした。
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明らかに失敗です。
素直に敗戦を認めて、傷口が致命的にならないうちに、大久保秘書を開放して、あなたの配下の【アメリカ地検特捜部】の部下たちの捜査を止めさせたほうがよいでしょう。
私が、あなた達の敗戦だと断じている根拠は下記の点です。
① 世論の大半が既に、今回の捜査を【ベタな国策捜査】だと見ていること。
② 西松建設―小沢氏ルートのみの捜査・逮捕に【法の下の公正さ】が見受けられないこと。
③ 金額の多寡で判断した強制捜査に対して【恣意性が拭えず、政治的意図を隠せない】こと。
④ 小沢氏以外の自民党の政治家達の献金に対して、証拠を握れないことを理由に、事情聴取すら行わないことが、【ずさんな捜査】を逆に暴露していること。
⑤ 共謀者の漆間官房副長官(警察キャリア)が思慮が足らず、地検と麻生官邸との連携を暴露してしまったこと。
⑥ 民主党小沢代表の性格を読み間違えたこと。
等々です。
① については、
日頃は、小泉礼賛、構造改革礼賛、自民党ヨイショ!民主党叩きのテレ朝、報道ステーションの、あのお馬鹿な古館一郎すら、今回の地検の捜査手法に疑問を呈しています。
あの偏向著しいテレ朝、鈍い古館ですら、方向転換したと言うことは、他局、多メディアは推して知るべきです。
今回の事件は、かつてのリクルートよりも筋の悪い事件となるでしょう。
大久保秘書を「うたわせる(自白させる)」ことができずに、被疑者否認のまま、起訴しても公判を維持できないでしょう。
民主党への政権交代を一日でも送らせたい、できれば、党首を爆破して、民主党自体の自壊を狙ったのでしょうが、失敗しました。
仮に小沢代表を辞任させても、次の選挙では確実に民主党の単独政権ができます。
そして、間違いなく自民党は消滅します。
政権が交代したら、【戦前からの検察の裏金問題】も含め手負いの民主党から徹底的に、組織にメスを入れられるでしょう。
そして、2001年10月の当時の原田明夫検事総長と小泉純一郎との密約も徹底的に追及されるでしょう。
法務省、検察庁の組織、捜査のあり方も抜本的に見直し、改編する必要があると思います。
私は、ロッキード事件以来ずっと思ってきたのは、検察は、我々日本国民の税金で禄を食みながら、日本の役所ではなく、アメリカの役所だということです。
今回の国策捜査で、改めて、その事実を確信しました。
日本に、独自の国家戦略を持った政治指導者が出現しようとすると、あなた達は必ずアメリカの意を受けて、冤罪で潰すのです。
ロッキードは、アメリカと検察がフレームアップした冤罪でした。
今回の国策捜査の目的はズバリ!
(1) 冤罪で、小沢代表の公設第一秘書を逮捕して、小沢氏のダーティーイメージを世間に定着させる。
(2) 嫌気がさしたらすぐ投げ出す小沢氏の性格を予想して、自ら代表辞任させる。
しかし、小沢氏は今までの小沢氏とは違うと思います。
悲願の政権交代はもう手の届くところに来ている。
今日も意気軒高で余裕すら見せて、自らの身の潔白と代表辞任の意向のないことを強調しました。
彼は自民党田中派以来、ロッキード事件、リクルート事件、佐川急便事件を、身近で見てきていますから、冤罪をフレームアップする検察の手の内はよく分かっているはずです。
それが、本日の余裕と冷静な発言になっています。
民主党内も、前原、長島発言は想定の範囲内で、動揺していません。
再度、衷心から、ご忠告申し上げる。
樋渡検事総長殿、潔く負けを認めて、捜査を中止させ、その責任をとって
辞表を提出されては如何ですか?
検事総長は65歳定年ですから、未だ一年ありますが、民主党政権が発足してからは、恐らく、非常に辛い公務となるでしょう。
【戦前からの検察の裏金問題】や、【2001年の原田―小泉密約スキャンダル】もすべて、まとめて、あなたが責任を取らされる可能性が大です。
敬具