無限拡散|井沢満(94)豪州と朝鮮族工作員の青春

93の続きです。

疑問

慢性的な労働力不足と、アジア人、特に中国系移民に職を奪われる白人系国民の恐怖心。

法制度的な「白豪主義」=「移民排斥法」が廃止されるのはやっと1973年。

それなのに、イザーマンは、何故、1967年までに豪州に行ったのか?

仮説

土台人「〇〇満」に、中国朝鮮族の工作員「金朝釜(仮)」が背乗りする為

 

 

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イザーマンのブログに、このような記述がある。

「2015年11月27日の記事

https://web.archive.org/web/20181202045149/https://blog.goo.ne.jp/mannizawa/e/42acc2022c6d6f4fc690b4e845511100

わたくしが二十歳前半の頃、ワーキングビザを取って豪州に渡った。
その時、わたくしは桜田門の警視庁に呼び出され、手形を取られ登録された。

「手形を取られた」を警視庁に確認してみた。

東京は桜田門の警視庁に確認してみると丁寧に教えてくれた。

労働ビザで渡航する「受入国」の要請により、現在は5本の指の指紋を記録することになっているらしい。

「手形まで取られることがあるのか?」と聞くと

「昔は、指紋データーを入力する機会がなかったころは、手でやっていたから、手形を取っていた時代もあったでしょう」ということだった。

犯罪経歴証明書」とは・・・・・Wikiより

各都道府県警察または警察庁が発給する、ある人物について犯罪経歴が無いまたは有ることを証明する公文書である。日本語に加えて、英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語によって犯罪経歴の有無が記される。一般的には無犯罪証明書、警察証明書などと呼ばれている。

目的

査証の申請、永住の申請、国際結婚をする時などに、各国の法律に基づき犯罪経歴証明書を要求される場合があり、それに応じるための証明書である。相手国が犯罪経歴証明書の内容をどう判断するかは、日本国政府は相手国の主権上、関与出来ない。

ただし、留学にも犯罪経歴証明書を要求されるような場合には、日本は原則それに応じていない(各国の情勢等に鑑み、証明書の発給事由は逐次追加、変更等がなされているため、必ずしもこの限りではない)。実際には、対象となる人物の指紋を警察庁の指紋データベースと照合した結果に基づき作製される。

手続き

国内居住者については各都道府県毎に警視庁公安部の外事第一課、または警察本部の刑事部鑑識課で、在外日本人については、在外公館において発給申請を行う。

申請に必要な書類は以下の通り[

  • 日本国旅券
  • 現住所を確認できる書類(住民票の写し、運転免許証、個人番号カードなど)
  • 証明書発給の必要性を確認できる書類(大使館や提出先機関からの文書など)
  • 外国居住者については、過去の国内居住地を確認できる書類(住民票の除票、戸籍の附票、外国人登録原票の写しなど)

以上

 

自動指紋識別システム

https://web.archive.org/web/20151123104253/https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%87%AA%E5%8B%95%E6%8C%87%E7%B4%8B%E8%AD%98%E5%88%A5%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%A0

自動指紋識別システム(じどうしもんしきべつシステム – 英略:AFIS(アフィスまたはエイフィス))とは警察庁が指紋業務の効率化を狙い開発したシステム。

ここでは併せて運用されている自動掌紋識別システム(じどうしょうもんしきべつ – 英略:APIS(アピスまたはエイピス))についても記述する(関係者の間では両者をあわせて「指掌紋システム」「アフィスアピス」などと呼ばれる)。

以上

これで、「大分県舞鶴高校を出た◯◯満」と、「若き日のイザーマン」は、ともにオーストラリアに出国していたと推測される。

但し、現在、警視庁に残されている手形と、現在のイザーマンの手形、指紋が一致する保証は無い。

★証明する義務は現在のイザーマンしかいないであろう。

 

 

或る中国朝鮮族工作員の青春(フィクションです)

朝鮮族「朴李盗(仮名)」から、帰化人「金田朝釜(仮名)」へ

中国朝鮮族自治州、吉林省延吉市で生まれた「朴 李盗(仮名)」は、初等教育を終えると、中国人民解放軍、総参謀本部「対日工作部」の指示により、イギリス領香港で本格的な日本語教育と、「工作員」としての訓練を受けた。

 

その後、イギリス国籍香港人として、「観光ビザ」で日本に入国し、既に帰化済みであった「金田朝釜(仮名)」に「背乗り」する。

 

帰化人「金田朝釜(仮名)」から、土台人「◯◯満」へ

そして、「早稲田祭」に遊びに行った、「金田朝釜(仮名)」は、キャンパスで、土台人「〇〇満」に声をかけ、交友を始める。

「金田朝釜(仮名)」は、早稲田大学文学部仏文科在学中の「〇〇満」と親しくなるや、ストーカーのように、執拗に、二人一緒のオーストラリア滞在を誘った。

根負けし「◯◯満」は、四年次終了の夏休みに、「休学届」を出して、「金田朝釜(仮名)」と二人で、1967年夏オーストラリアのシドニーへ向かった。

現地シドニーでは、「学」の無い、「若き日のイザーマン」は、他の中国人下層労働者とともに、皿洗いや、クリーニングなどの肉体労働を行った。

それに比べ、九州の名門進学校の、大分県立舞鶴高校を卒業し、独学で英会話も堪能であった「◯◯満」は、当時、日本の高度成長期で、鉄鋼需要が激増した、八幡製鐵、富士製鉄(両社は1970年に合併して新日鉄となる)に鉄鉱石を輸出する、オーストラリア人の鉱山経営者への「日本語の家庭教師」などをして、生活費を稼いでいた。

しかし、「金田朝釜(仮名)」は気づいていた。当時、共産中国では、毛沢東が、ライバルの劉少奇や、鄧小平から、権力を奪い返す「文化大革命」が起き、「毛沢東思想」は世界的な人気を博していた。

文化大革命(抜粋編集)

https://web.archive.org/web/20181202084631/https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%87%E5%8C%96%E5%A4%A7%E9%9D%A9%E5%91%BD

毛沢東は大衆の間で絶大な支持を受け続けていたが、

1950年代の人民公社政策や大躍進政策は失敗。

1960年代には、毛沢東は指導部での実権を失った。

実権派の奪い取っている権力を奪い返すには「文化大革命」を実行して公然と、全面的に、下から上へ、広範な大衆を立ち上がらせ上述の暗黒面を暴き出すよりほかない。

毛沢東はのちに「実権派は立ち去らねばならないと決意したのはいつか」とのアメリカ人ジャーナリストのエドガー・スノーの問いに対し、「1965年12月であった」と答えている。

 

国家主席打倒

1966年8月5日、毛沢東は「司令部を砲撃せよ」と題した大字報(壁新聞)を発表し、公式に紅衛兵に対し、党指導部の実権派と目された鄧小平や劉少奇国家主席らに対する攻撃を指示する。

また紅衛兵による官僚や党幹部への攻撃が「造反有理(上への造反には、道理がある)」のスローガンで、正当化された。

劉や鄧などの支持者、彭徳懐元帥・賀竜元帥らの反林彪派の軍長老に対しては、紅衛兵らによって過酷な糾弾や中傷が行われた。

「批闘大会」と呼ばれる吊し上げが連日のように開催され、実権派や反革命分子とされた人々は会場で壇上に引き出され、三角帽子をかぶらされ、殴打され、自己批判が強要された。

連日の吊し上げや暴行に憔悴した著名な文化人の老舎、傅雷、翦伯賛、呉晗(ごがん)、儲安平などは自ら命を断った。また、劉少奇や彭徳懐をはじめとする多くの共産党要人が、迫害の末に健康を害し、軟禁されてまともな治療も受けられないまま「病死」していった。

以上

「◯◯満」が、秘かに「毛沢東思想」に強い関心を抱いていたことを知っていた「金田朝釜(仮名)」は、休学期間が終わりに近づいたころに「君に紹介したい人がいる」と言って、「◯◯満」を、シドニーの「チャイナタウン」のある中華レストランに連れていき、中国人オーナーに紹介した。

そのオーナーが「○○さん、あなたのことは朴からよく聞いていますよ」と告げられ、騙されたと気づいたときには、背後の扉は鍵がかけられ、既に「金田朝釜(仮名)」の姿は煙のように消えていた。

 

そして「舞鶴高校卒業・◯◯満」へ

数日後、駐オーストラリア日本大使館に、「帰国したいがパスポートを紛失した」という、若い男が現れた。

「何か身分を証明するものを持っているか?」と聞くと、「何も持っていない」という。

少し、日本語が覚束ないので、職業を聞くと、早稲田大学文学部仏文科在学生だと述べた。

大使館員が、早稲田の学生課に問い合わせると確かに「◯◯満」なる学生は在籍しているという回答だった。

大使館員は粘られても困るので、手続きを済ませ引き取らせた。2度とその男が大使館に姿を現すことは無かった。

一年後、大分の「◯◯満」の実家に、早稲田大学から「学費未納の為の除籍通知」が届いた。

驚いた両親は、急遽上京したが、下宿は既に解約され、別人の学生が借りていた。

警察に捜査依頼を出したが、捜査の結果、1年前に同名の人物が、オーストラリアから帰国した記録は残っていたが、その後の足取りは、ようとしてつかめなかった。

※この話は、フィクションです。

以上

 

《現在のオーストラリアの中国系移民の実情を見てみよう》

「豪多文化主義の危機」・・・日経新聞2018年3月29日

https://web.archive.org/web/20181202065558/https://www.nikkei.com/article/DGXMZO28500370T20C18A3000000/

16年の国勢調査によると、中国系豪州人は121万3903人で人口の3.9%に上る。

彼らの共産党に対する考えは様々だ。豪州で生まれ育ち、共産党の指示に違和感を持つ人もいる。聴衆の一人は「私は外見は中国人だがオーストラリア人だ。言論の自由を守るために参加した」と話した。

16年にはこうした中国系豪州人が市民団体「豪州の価値を守る連盟」を発足。大学で学ぶ中国人学生に言論の自由などを教えるよう求めている。それでも17年にはシドニー大やニューカッスル大などで、中国からの留学生が教員を糾弾する事件が相次いだ。理由は

(1)中国が国と認めない台湾を教員が「国」と言った

(2)中国が領有を主張する地域がインド側に含まれた地図を授業で使用した

――などだ。地元紙は「大学に中国のイデオロギーが押し寄せている」と報じた。

政界でも中国の影響力が高まっている。17年11月には野党・労働党のダスティアリ議員が中国人実業家から金銭支援を受けた見返りに、南シナ海問題で中国の見解をなぞる発言をしたことが判明。

これを受けて同年12月、ターンブル首相は外国人からの献金を禁じる法案を提出すると発表した。ボブ・カー元外相は、中国人富豪による寄付でシドニー工科大が15年に設立した「豪中リサーチ研究所」の所長を務め、「ベイジン(北京)ボブ」の異名で呼ばれる。

以上

オーストラリアの人種別の構成は、88%が白人、11%がアジア系(インド人を含む)だが、アジア系の中では中国系移民が断トツ多い。

特に、イザーマンが暮らしたと言っているシドニーは中国人だらけだそうだ。

https://web.archive.org/web/20181202071832/http://tatsuya.fun/2018/05/25/%E3%82%B7%E3%83%89%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%81%AF%E3%82%A2%E3%82%B8%E3%82%A2%E4%BA%BA%E3%81%A0%E3%82%89%E3%81%91%EF%BC%9F%EF%BC%81%EF%BC%9F%EF%BC%81%EF%BC%9F%E3%81%BB%E3%81%BC%E4%B8%AD%E5%9B%BD%EF%BC%81/

私の感覚で行けば。シドニーシティ内の人口比率は

一位 中国人35%

二位 オーストラリア30%

三位 インド10%

四位 南米5%

四位 タイ5%

五位 その他

日本人はほぼいません恐らく0.3%とかじゃないですかね?感覚ですけどね。

 

《同様に、国外でリタイアした日本人が多い地域を見てみよう》

タイ|ムアンチェンマイ

https://web.archive.org/web/20181202100321/https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A0%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%81%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%83%9E%E3%82%A4%E9%83%A1

タイの有名なチェンマイ、現在は正式にはムアンチェンマイというらしい。

経済

もともとセラドン焼、絹織物、漆器、傘などの手工業で有名であったが、現在では観光地として名高い。

また、毎年4月にはソンクラーン(水掛祭り)、11月にはローイクラトン(灯籠流し)が行われ、この時期にはタイ国内から多くの観光客が集まってくる。

隣接するランプーン工業団地に勤務する駐在員を中心に多くの日本人が居住していることから、チェンマイ日本人会が組織されており、チェンマイ日本人補習授業校も設置されている。近年は定年組のロングステイ先としても人気を博している。

 

チェンマイ日本人会

https://web.archive.org/web/20150516134914/http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%B3%E3%83%9E%E3%82%A4%E6%97%A5%E6%9C%AC%E4%BA%BA%E4%BC%9A

概要

チェンマイ日本人会は、タイ王国チェンマイに在住する日本人会員相互の交流と情報交換、現地社会への貢献を目的とする会である。文化・スポーツの同好会活動がある。在チェンマイ日本総領事館、北部日系企業連絡協議会の日系企業とのつながりが深い。

緊急時の情報連絡網を形成している。毎月、会報『火焔樹』を発行。1997年4月、チェンマイ補習授業校を開設。2010年3月4日には公式ウェブサイトが開設された。また市内店舗において割引などを特典を受けられる会員優待店制度もある。

以上

タイ王国のチェンマイは昔から有名な、海外の「日本人集住地域」である。

21世紀以降は、大企業をリタイアした富裕層の日本人で移住して余生を過ごす人が多い。

私のサラリーマン時代の上司の何人かも行っている。たまに、帰国したときに会ったりもするが、驚くべきは、彼らと、現地の「日本人会」のメンバーコミュニティーを形成している日本人の多くは、タイ語はおろか、英会話さえ、ボディランゲージレベルの人が多いそうだ。

日本人ばかりなので、日本語で用が足りるのだ。タイ語はそれこそ「耳学問」で簡単な意思疎通はできるらしい。

友人に聞くと、海外、特に東南アジアの大都市、例えばマニラなどいわゆる「日本人コミュニティー」は、英語やタガロク語などの現地語の語学力は不要だそうだ。

イザーマンは、「自称履歴」によると、1960年代後半にオーストラリアに渡ったことになっているが、中国朝鮮族として、同じ中国移民の下層労働者と働き、生活していれば、中国語で全て用は足りるので、現在のような、日本の中等教育以下の英語力でも、呆れこそすれ、何の不思議もないわけだ。

まだまだ続く

 

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