劉鉄男とはどういう人か?人民日報の日本語版からどうぞ
2013年5月13日の記事
https://web.archive.org/web/20190406192051/http://j.people.com.cn/94474/8241701.html
劉鉄男・国家発改委副主任を重大な規律違反の疑いで調査
新華網の12日付記事によると、中央紀律検査委員会は国家発展改革委員会(発改委)の劉鉄男副主任について重大な規律違反の疑いで調べていることを明らかにした。劉氏については国家エネルギー局長を兼任していた昨年12月に、マスコミ界の著名人である雑誌「財経」の羅昌平副編集長が中国版ツイッター「微博(ミニブログ)」上で、学歴詐称など3つの問題を告発。国家エネルギー局は同日、告発は完全な中傷だと否定していた。京華時報が伝えた。
告発された3つの問題
昨年12月6日、羅氏は新浪微博の本人認証済みアカウントで、劉氏について学歴詐称の他、企業と結託して国内の銀行から融資をだまし取った、愛人をつくった後に仲違いして殺すと脅したなどと告発。学位証書、銀行口座番号、契約、パスポートのコピーなどの証拠、および愛人と一緒の写真を公開した。
羅氏はさらに劉氏の汚職に関する「財経」の調査報道へのリンクも貼り、大きな関心を集めた。マスコミ関係者によるネット上での実名告発では、近年最高ランクの高官だった。
遠藤教授の言う通り、「愛人との仲違い」が、愛人の恨みを買いリークにつながったのですね。
しかし、中国の高官も「学歴詐称」するんですね。
井沢満の専売特許じゃないんだ(爆)
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《弟の令完成、兄から預かった「国家機密情報」をもってアメリカに亡命》
これ以降、令計画一家は「悲惨」を絵にかいたような人生を辿ります。
ハフィントンポスト 2016年2月24日の記事
遂に「令完成」が米国へ「機密情報」提供開始か
中国共産党の委員会の幹部は今年1月、米国に滞在している令計画の弟・令完成の引き渡しについて米国と協議していることを、中国高官として初めて公に認めた。
中国共産党の胡錦濤・前総書記の元最側近で、日本の官房長官に擬せられることもある重要ポスト・党中央弁公庁主任をかつて務めた令計画。今は「重大な規律違反」という名目で党中央紀律検査委員会の調査対象となり、去年7月20日に党籍剥奪、逮捕となった身だが、同委員会の幹部は今年1月、米国に滞在している令計画の弟・令完成の引き渡しについて米国と協議していることを、中国高官として初めて公に認めた。
この幹部は、海外人脈を利用して「キツネ狩り」(中国語で「猟狐」、中国国外に逃亡する汚職幹部の追跡)を推進するために、外交官出身では異例の起用となった劉建超・国際協力局局長(元・駐インドネシア特命全権大使 )。中国としてはこの問題について、対話での解決を模索したいという姿勢を示したのだろう。しかし、2月になり、日本のメディアは報じていないが、令完成が米国側に情報提供を開始しているとフィナンシャルタイムズなどの欧米メディアが報じている。
内容は、核兵器関連(発射手順)の軍事機密や最高幹部の私生活に関する秘密、最高幹部の居住区である「中南海」(旧紫禁城の西側)の警備状況など、習近平政権を土台から揺るがしかねないものとされている。このような中国共産党および人民解放軍の中枢に関する機密情報をアメリカ側に握られることは、中国側としては絶対に避けたいはずである。
山西省出身の令計画は5人兄弟で、それぞれの名前には、方針、政策、路線(女性)、計画、完成という中国共産党が好む政治用語が付けられている。ただ1人の弟である令完成は、国営新華社通信記者から実業界に転身していたが、国外脱出に成功し、米国カリフォルニア州に滞在しているとされる。州都サクラメント郊外のルーミスには洋風豪邸を所有すると噂されている。
弟・完成は、党中枢で最高機密を直接取り扱う立場にあった兄・計画から横流しされた機密資料約2700件を持って米国に逃れているとされることから、「スノーデン事件」(CIA=中央情報局・元職員による機密暴露)よりもはるかに深刻なダメージを中国に与える可能性がある。
失敗だったと評される2015年9月の習近平訪米では、南シナ海やサイバー空間における米国覇権に対する中国の挑発が表の主要議題だったが、裏の重要テーマは「キツネ狩り」、とりわけ令完成の身柄を巡る暗闘だった。これを裏付けるのが、習近平特使として孟建柱政治局委員が事前に訪米したという事実だ。
習近平が訪米の地ならしを、元駐米大使でワシントンに豊富な人脈を誇る楊潔篪国務委員をトップとする外交部門に一任せず、「キツネ狩り」を所管する公安部門の最高責任者(党中央政法委員会書記)である孟建柱に委ねたところに、習近平の令完成捕縛への焦りが感じられる。
孟建柱はワシントンで、コミーFBI(連邦捜査局)長官、ジョンソン国土安全保障長官らとサイバー問題について協議したと表向きはされるが、令完成の送還要求が隠れた狙いだった。だが、中国側の工作は実らず、中国との対話路線に任期7年目にしてようやく見切りをつけ始めていたオバマ大統領は、習近平との首脳会談で令完成の引き渡しに応じなかった。
令完成が実際にどの程度の機密情報を握っているのかは不明な点もあるが、中国が米国で展開する「キツネ狩り」のターゲットの中で重要な地位を占めていることは間違いないだろう。習近平は、胡錦濤元側近の令計画を追い落とし、胡錦濤の影響力を削いで党内権力闘争では点数を稼いだが、令完成の米国への機密提供には当面怯え続けざるをえない。
令完成を巡り、中国の身柄奪還か、米国の機密獲得か、どちらが先に「完成」するかは、今後の米中関係と習近平政権の行方を大きく左右することとなりそうだ。
実弟の令完成としては
兄を追い落とした政敵の習近平に対する恨み
兄を庇い通さなかった胡錦涛への恨み
二重の恨みが重なって、最終的に「国を売る」という決断をしたのでしょう。
気持ちはわかりますね。
読者の皆さんも覚えていると思います。
訪米した習近平とオバマが並んで歩きながら、さかんに何か話していましたが、
会話の内容は「令完成」の身柄引き渡し交渉だったんです。
次号へ続きます。