新型コロナ イギリスのジョンソン首相の御無事を祈ります
中国国内と韓国のパンデミックが、そろそろ「ピークアウト」かな。と思い始めた時、欧州のイタリアに「燎原の火」の如く、新型コロナウィルスが侵略を始めました。
そして、スペイン、フランス、ドイツとパンデミックが襲いました。
拙ブログの読者様で「欧州事情通」の方によると
「イタリアは葬儀場が「クラスター化」しつつある」とのことです。
私はイタリア語の読み書きができないので、事実確認はできませんが、「さもありなん」というのが感想です。
キリスト教の「葬式」の仕方には、ほとんど知識がないのですが、親戚一同、知人、友人、会社関係者が教会に大勢集まって、牧師さんが、故人の遺体に「終油」とやらを塗るのでしょうか。
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病者の塗油・・・・・Wiki
カトリック教会における七つの秘跡の一つ[2]。
カトリック教会
古代から行われていた病者への塗油は、時が経つにつれて「臨終にある者」に対してのみ行われるようになっていたため、「終油（）(しゅうゆ)の秘蹟」と呼ばれていた。だが、第二バチカン公会議後の1972年には秘跡の由来と本来的な意味の見直しが行われ、対象を「病気や臨終にある者」とし「病者の塗油」という名前に改めた[2]。
秘蹟を行うことができるのは、司祭のみである。額および両手への塗油は、典礼書に規定されている通りに行われなければならない。また、必要な場合には、額または身体の他の部分の一か所に塗油するだけで十分とされる。
新型コロナウィルスで亡くなった方の遺体に、手で塗油する司祭は命がけですね。
加えて、教会という「換気の好くない密閉空間」、これでは、冬の枯草の草原を「新型コロナという「業火」」が無人の野を行くが如く広がるのは当然です。
毎日「幾何級数的（きかきゅうすう）」に増加する、イタリア、スペイン、フランスの感染者と死亡者に気を取られている間に、イギリスのボリス・ジョンソン首相が、国民に「自宅待機」を強く要請したのには驚きました。
同じ欧州とはいえ、島国で欧州大陸とは切り離されているのに。
英仏トンネルでつながっていると言えば、そうですが、TVに映ったジョンソン首相の、「必死の形相」に驚かされました。
そして、当のジョンソン首相と
ジョンソン英首相、新型コロナウイルス陽性 保健相も
２０２０年３月２７日 BBC
英首相官邸は27日、ボリス・ジョンソン首相（55）が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたと発表した。軽症で、ロンドン・ダウニング街の首相官邸で自主隔離する方針という。
ジョンソン首相はツイッターで動画と共に、過去24時間の間に発熱とせきなど症状が出て、新型ウイルスの検査をしたところ陽性だと判明したことを明らかにした。
この発表から間もなく、マット・ハンコック保健相（41）も感染が判明したと発表。症状は軽く、自宅で働きながら自主隔離しているという。
イギリス政府によると、27日朝までに国内で11万3777人がウイルス検査を受け、1万4579人の感染が確認された。26日夕までに759人が死亡した。
政府のウイルス対策の陣頭指揮は引き続き、ジョンソン首相が取り続けるという。
驚きましたね～
マット・ハンコック保健相と言えば、日本で言えば加藤勝信厚労大臣と同じですよ。
《「快癒」ではなく「御無事」を祈ったのはジョンソン首相は入院治療できないから》
★「新型コロナウィルス」を封じ込める「防疫」は「行政」ではなく最早「戦争」の段階に入っている。
ジョンソン首相も、他人に感染させないようにダウニング街の首相官邸に「自己隔離」して、戦争の陣頭指揮をとらざるを得ないのです。
その前に、イギリス首相のボリス・ジョンソンとはいかなる政治家なのかを解説しましょう。
ボリス・ジョンソン・・・・Wiki
イギリスの政治家。イギリス首相（第77代）、保守党党首（第28代）、ジャーナリスト、歴史家。
庶民院議員を2期務め、ロンドン市長（2期）、その後再び庶民院議員、外務・英連邦大臣（第1次、第2次メイ内閣）などを経て、2019年7月23日に保守党党首に選出され、翌7月24日に首相に就任。
フランスの新聞ル・フィガロ紙は「ボリス・ジョンソンはしばしばドナルド・トランプと比較される。また、マキャベリストからそれほど遠くない」と評している。
「出自」
父方はオスマントルコ帝国末期の内務大臣（日本で言えば総務省）のアリ・ケマルです。
オスマントルコ帝国は第一次大戦で敗北し「解体」されますが、ジョンソンの祖父は、大戦中に母方の血縁からイギリス国籍を取得しています。
風貌や肌の色からから「トルコ系」の血が入っているようには私には見えませんが。
彼を知ったのは、昨年６月に「未完のまま連載を停止」した「ブレクジット（英国のEU離脱）シリーズ」で資料読みしているときに知りました。
顔を見た第一印象は、昔、日本で一世を風靡した「笑うせえるすまん」にそっくりだなと（失礼）思いました。
父方の血を更に辿れば、ジョージ２世にもつながるそうですから「毛並み」は立派なものです。
いわば「血統書付き」政治家ですね。
「学歴」
イートン校からオクスフォード大学卒です。
イートン校・・・・Wiki
1440年に創設された英国の男子全寮制のパブリックスクール。ロンドン西郊に位置する。
王室のある街ウィンザーとはテムズ川を渡って対岸に位置するバークシャー州イートンに広大な学校敷地を持ち、ゴシック様式の校舎や礼拝堂、歴史博物館などが軒を並べる。各界に多くの著名人を輩出し、特に過去19人の首相を出している英国一の名門校とされている。
建学以来、貴族、若しくはジェントルマンの子弟が通う学校です。
「パブリックスクール」の「パブリック」の意味は単に「公共」ではなくて、「国家・社会」の為に、尽くす人材を育てる為の学校だと聞いています。
我が母校の慶応大学も、慶應義塾と「義塾」を入れたのは、福沢諭吉先生が、大英帝国のパブリックスクールを模範として、得意の「和製漢語」で「義塾」とつけたと聞いています。
ジョンソン首相の前任者のテリーザ・メイ首相もオクスフォード大出身ですが、彼女の場合は、グラマースクールという、言わば普通の公立進学校からの入学者でした。
《本来は「欧州懐疑派（EU離脱派）」の「保守系ジャーナリスト」》
卒業後はイギリスの保守系雑誌の「タイムズ」や「デイリーテレグラフ」で健筆をふるいました。
英国事情に詳しくないので、立ち位置的には、日本の「産経新聞」の記者の様なものでしょうか。
《「ブレクジット（イギリスのEU離脱）」につながる「国民投票」を実施させた張本人》
★極めて能力値は高いが油断のならないマキャベリスト（権謀術数家）
労働党支持層を除いて「保守傾向のイギリス国民」に非常に人気の高い政治家です。
その理由は、ジョンソンは、新聞記者時代から、政治家に成ってからの演説でも
「難しい外交問題や経済政策を選挙民にわかりやすく解説する能力」に長けているからです。
デーヴィッド・キャメロン元首相にとってかわるために、「EU離脱の為の国民投票」をせざるを得ないように、追い込んだ。
当時ロンドン市長だったジョンソンは、キャメロン元首相にとってかわり、自分が首相になるために、「国民投票」の実施を扇動しました。
しかし、当のジョンソン本人もキャメロン首相も「国民投票」の結果は「残留」と出るだろうという「読み」で動いていました。
★世界中を驚愕させた「EU離脱を支持する国民投票の結果」に、無力感を感じたキャメロン首相は、退陣を表明、「読み」が外れたジョンソンも、仲間だと思っていた政治家に後ろから刺される形で、与党の保守党の党首選には出れませんでした。
保守党内の「政治力学」の結果、イギリス史上二人目の女性首相となるテリーザ・メイが首相となったのです。
「火中の栗を拾いに行った」メイ首相も苦心してEUとの間でまとめた「EU離脱法案」を国会で通すことができずに、力尽きて辞任し、後継の保守党党首選でジョンソンが選ばれることによって首相となったのでした。
ボリス・ジョンソン首相の命式を見て見ましょう。
四柱推命鑑定命式 ボリス・ジョンソン
１９６４年６月１９日生まれ（５４歳）
| 上 | 中 | 下 | 宿命星 | 蔵干 | 12運 | 吉凶星 | ||
| 年柱 | 甲 | 辰 | 戊 | 正官 | 劫財 | 衰 | 紅艶 | |
| 月柱 | 庚 | 午 | 丁 | 傷官 | 偏印 | 印綬 | 建禄 | 血刃、 「囚獄＆白虎殺」、 隔角 |
| 日柱 | 己 | 亥 | 壬 | 正財 | 胎 | 亡神 | ||
| 時柱 | 丙 | 寅 | 甲 | 印綬 | 正官 | 印綬 | 死 | 孤辰、 亡神、 駅馬、 |
【辰巳空亡】 宿曜経 亢宿（こうしゅく）
【総合鑑定】辰巳空亡なので、年柱が空亡している。
今回の「新型コロナウィルス」による「パンデミックの封じ込め」で力を使い果たして、短期政権に終わる恐れがある。
月柱の十二運に建禄が来ているので身旺の禄格（ろっかく）です。
言うまでもなく、命式の構造は強いです。
《「印星殺」の成立》
偏印が１個、印綬が３個あるので「印星殺」が成立します。
行運（大運、年運、月運、日運、時運）に「印星」が来ると、運気が大きく暗転する怖れが有ります。
《病気や不慮の災厄に注意》
病気や怪我に縁のある血刃が有ります。
不慮の事故に遭いやすい「囚獄＆白虎殺」のペアが有ります。
この２個の「凶兆」は、過去記事で扱った志村けんと藤浪晋太郎投手には無いものでした。
《「吉星」が無い》
貴人星や、危機一髪のところを救ってくれる暗禄が無いので、「大きなピンチ」が来ると弱いです。
薄情の星の亡神が２個も有ります。
２度の結婚と、愛人に対する「堕胎の強要」、顔に似合わず、随分と女性の恨みを買っていそうです。
孤独の星の孤辰が有ります。
生地を離れて他国で働く暗示の隔角が有ります。
実際、デイリー・テレグラフの記者時代は、ベルギーのEU本部の有るブリュッセル駐在でした。
現在５４歳なので、大運は
４６歳～５６歳 乙亥―偏官―胎・・・・・血刃 劫殺２個
偏官の大運なので滅茶苦茶に忙しい十年です。
十二運は胎なので、運気自体は強くありません。
病気に縁のある血刃が巡ってきました。
外部からの攻撃を暗示する劫殺が２個も来ています。
感染経路のわからない誰かから、新型コロナウィルスをうつされてしまいました。
新型コロナウィルスの検査で「陽性反応」の出た２０２０年３月２６日と２７日の行運（大運、年運、月運、日運、時運）を見て見ましょう。
| 上 | 中 | 下 | 宿命星 | 吉凶星 | ||
| ２０２０年 | 庚 | 子 | 癸 | 傷官 | 偏財 | 羊刃、 「囚獄＆白虎殺」×２組 |
| ３月 | 己 | 卯 | 乙 | 比肩 | 偏官 | 羊刃×２個 |
| ２６日 | 戊 | 辰 | 戊 | 劫財 | 劫財 | 空亡、 血刃、 羊刃、 |
| ２７日 | 己 | 巳 | 丙 | 比肩 | 印綬 | 空亡、 血刃、 羊刃、 |
今年、２０２０年は、ジョンソンにとってはけじめをつけられる厳しい傷官の年だったのですね。
不吉の星の羊刃が巡ってきました。
不慮の災厄に遭いやすい「囚獄＆白虎殺」のペアが２組も来ています。
これで、命式中の「囚獄＆白虎殺」と合わせると３組になります。
３月は、不吉の星の羊刃が２個も巡ってきています。
高熱や咳の症状が現れた２６日は、何と空亡の日で疲れ果てる劫財の日でした。
病気に縁のある血刃が巡ってきています。命式中の血刃、大運の血刃と合わせると３個にもなります。
そして「お約束」の羊刃が巡ってきました。
PCR検査で「陽性反応」の出た２７日も空亡の日で、印綬の日で「印星殺」も成立します。
血刃と羊刃が来るのは前日の２６日と同じです。
《「新型コロナウィルスのパンデミック」が無ければ、ジョンソンにとって今年最優先すべき仕事が有った》
それは、「EUからの離脱宣言」をしてしまったので、今まで「EUの構成国」として、EUを介して「通商条約」を結んでいた、日本やアメリカ、カナダ等々、西側先進国と、個別に「２国間貿易協定」を改めて締結しなおさなくてはならなかったのです。
その対象国は、ざっと１４０か国にのぼると言われています。
その「タフな交渉」をジョンソンは、外務大臣と二人三脚で、することが「今年の最優先政務」でした。
しかし、「いつ終わるかわからない新型コロナウィルス」との闘いを自身も「闘病」しながら、最優先でやらざるを得なくなったのです。
ジョンソンは今年の誕生日で５５歳になります。
来年、５６歳以降の大運を見て見ましょう。
５６歳～６６歳 丙子―印綬―絶・・・・「印星殺」 羊刃 「囚獄＆白虎殺」２組
大運が印綬なので「印星殺」の十年間です。
そして、不吉の星の羊刃、不慮の災厄に遭いやすい「囚獄＆白虎殺」のペアが２組も来ています。
この１０年間の十二運は「絶」と最弱です。
歴史上の著名人は、老衰にせよ、病死、非業の死にせよ、大運が最弱の「絶」の期間に、亡くなる例が多いです。
私は、新型コロナウィルスの治療を受けながら、入院も休養もとれないジョンソンは体力的に持っても１年が限度だと思います。
持って、「後最長２年」の首相の座ではないかと危惧しています。
しかし、ジョンソン首相には「ノブレス・オブレージ（高貴なる人の義務）」で頑張ってもらいたいです。
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