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「金日成」朝鮮戦争の失敗と盟友、金策の「不審死」
「抗日パルチザンの英雄」でもなく、「棚ぼた」で、権力を握った者は「誇大妄想」と「自己肥大」で「危険な冒険主義」に走る傾向があります。
それは「金日成」にとっては、軍を南進させて、アメリカの傀儡国家の韓国を滅ぼして、朝鮮半島を自分の手で「統一」することでした。
朝鮮戦争の勃発です。
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《「アチソンライン」の誘惑》
1950年1月12日、アメリカ政府のディーン・アチソン国務長官が、「アメリカが責任を持つ防衛ラインは、
フィリピン – 沖縄 – 日本 – アリューシャン列島までである。それ以外の地域は責任を持たない」と発言(「アチソンライン」)し、
台湾、インドシナなどとともに朝鮮半島には言及がなかった。
北朝鮮軍の先制奇襲侵略
1950年6月25日に勃発し、1953年7月27日に「休戦協定」が結ばれた、朝鮮戦争については、最初に仕掛けたのはどちらか?という「開戦責任論争」が、休戦後長く続きましたが、多くの歴史家、戦死研究家の検証の結果「北朝鮮軍の先制奇襲侵略」であったということで決着はついています。
しかし、未だに北朝鮮政府の「公式見解」と日本国内の「朝鮮学校(幼稚園~大学校)」までの正規の歴史授業では、韓国軍と連合国軍(アメリカ、イギリス、等々)による「先制侵略行為」だと教えています。
《ソ連の教唆(きょうさ:そそのかし)は有ったのか?》
1945年9月に、軍艦「プガチョフ号」で、朝鮮半島の日本海側の元山港に「金日成」を上陸させた後、満州経由で、ソ連軍も朝鮮半島の北緯38度線以北を「軍政下」に置きました。
その後、駐北朝鮮のソ連軍将校等は、傀儡(かいらい)で首班とした「金日成」以下に、軍事訓練を施しますが、3年後の1948年9月に、北朝鮮が「朝鮮民主主義人民共和国」として、建国すると、あっさりと、何の未練もなく全軍撤退していきました。
理由は、当時ソ連のスターリンは、戦勝国として新たに獲得した東欧諸国の「衛星国化」の方に優先順位があり、極東の朝鮮半島に興味が無かったせいです。
しかし、撤兵するソ連軍は、自分たちが独ソ戦で使用した最新の兵器や武器を「さも使え」と言わんばかりに、惜しげもなく、北朝鮮に放置して帰国しました。
《アメリカは「5年に一度」戦争すれば景気は上向き、繁栄する国》
朝鮮戦争当時の大統領のトルーマンの後任大統領のアイゼンハワーが任期満了で退任するときに、アメリカ国内の「軍産複合体」について、国民に注意喚起をしました。
軍産複合体
軍需産業を中心とした私企業と軍隊、および政府機関が形成する政治的・経済的・軍事的な勢力の連合体を指す概念である。
この概念は特にアメリカ合衆国に言及する際に用いられ、1961年1月、ドワイト・D・アイゼンハワー大統領が退任演説[1] において、軍産複合体の存在を指摘し、それが国家・社会に過剰な影響力を行使する可能性、議会・政府の政治的・経済的・軍事的な決定に影響を与える可能性を告発したことにより、一般的に認識されるようになった。
アメリカでの軍産複合体は、軍需産業と国防総省、議会が形成する経済的・軍事的・政治的な連合体である。
【親子2代の大統領を輩出したブッシュ家がその典型(怒)】
第41代および第43代大統領を生み出したブッシュ家は、軍産複合体を生業としてきた。
第43代大統領の曽祖父サミュエル・ブッシュはオハイオ州で兵器を製造していたバッキー・スティール・キャスティング社を経営していて、
1917年からはワシントンD.C.の連邦軍需産業委員会の小火器・弾薬・兵站部門の委員となった。
祖父のプレスコット・ブッシュは東京大空襲で大量に使用された焼夷弾である集束焼夷弾E46の製造を
行なっていたドレッサー・インダストリーズ社に関与し、戦後は上院議員もつとめている。
第41代米大統領はこのド社の石油部門で働いていた。
21世紀になって、やらせ説もある「9・11テロ事件」に端を発して、アフガニスタン、イラクと、戦争を続けた大統領のブッシュ・ジュニアは、ある意味「大統領の権力を家業の利益に変えた男」です(怒)
※続きます。