書籍化されました。
無限拡散:小池百合子の女スパイ疑惑
《カイロ大学、「エジプトの工作員養成学校」と言う裏の顔》
5月以降、「小池百合子の学歴詐称問題」が世間を賑わすと、様々な肩書の人物が多くの「論評」をネット上やYou tube動画で発信しています。
その中で、私がとりわけ、興味をくすぐられその主張に傾聴した人物が「農業コンサルタント」の浅川芳裕氏です。
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浅川芳裕(あさかわよしひろ)
「日本は世界5位の農業大国」浅川芳裕(著)講談社
1974年(昭和49年) – )は、若者向け農業誌『Agrizm』の発行人で月刊誌『農業経営者』副編集長。
ぞ株式会社農業技術通信社の専務取締役を務める。
2010年(平成22年)2月、講談社より発行された著書『日本は世界5位の農業大国』が話題を呼んだ。
過去記事の
は、浅川氏のネット上の「記事」にヒントを得て書いたものです。
カイロ大「小池氏は卒業生」声明の正しい読み解き方
都知事選を前にエジプト軍閥が切った外交カード
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/60884
JBpress 2020.6.12(金)
浅川芳裕
小池百合子都知事の“カイロ大卒”という学歴について、詐称疑惑が都知事選を前に話題になっている。
JBpressも疑惑を追及する記事をこれまで掲載してきた。
そんな中、駐日エジプト大使館が6月9日、フェイスブックを通じて、小池知事が「卒業したことを証明する」とするカイロ大学の声明を発表した。
だが、カイロ大学OB(1995年中退)のジャーナリスト、浅川芳裕氏は、日本の常識でその声明を真に受けてはいけないと釘をさす。
カイロ大学とは一体どんな大学なのか?
今回の声明の裏側に透けて見える小池氏のエジプト人脈の危険性とは。
浅川氏に語ってもらった。(JBpress)
カイロ大学は、情報組織、多くのジャーナリストがエジプトで取材をしたというだけで、軍事監獄で拘束されている。拘束、拷問、行方不明など、、
カイロ大の権力を掌握しているのは?
──今回のカイロ大学の「小池百合子氏がカイロ大学を卒業したことを証明する」という声明を浅川さんはどうとらえていますか。
声明は信用に値するものでしょうか。
浅川芳裕氏(以下、浅川) 学歴なんだから、今回のカイロ大学の声明で詐称の真偽は一発で片が付いたのではないか・・・日本人の常識からすれば、そう感じている人も多いでしょう。
しかし、カイロ大学はそんなヤワでマトモな大学ではないのです。
──一体、どんな大学なのですか。
浅川 カイロ大学の権力を完全に掌握しているのは軍閥独裁国家エジプトの軍部であり、泣く子も黙る情報部です。
大学といえば“学びの園”“学問の自由”といった平和な生ぬるいイメージから理解しようとすると、本質を見誤ります。
大学の強権管理に対して、硬派な学生たちも黙っていません。
異議申し立てや抗議活動を展開する中、2010年以降に限っても、100人以上が逮捕され、10人近くが亡くなっています。
殺害した大学側の治安部隊は学生の死について、「超法規的な死」と定義し、逮捕者を「軍事法廷」で裁くことも稀ではありません。
今回のカイロ大学の声明からも、その強権性はうかがえます。
「日本のジャーナリスト」が小池氏の卒業について信頼性に疑問を呈したことについて、「看過できない」と批判し、「エジプトの法令にのっとり対応策を講じる」と警告していますが、ただの脅迫です。
なんの根拠、反論も示さず、取材・報道の行為自体を封じ、罰しようとしている。
実際、多くのジャーナリストがエジプトで取材をしたというだけで、軍事監獄で拘束されています。
その数は、中国、トルコに続きワースト3位です(ICP:ジャーナリスト保護委員会2019調べ)。
私もカイロ大学学生時代、何度も留置所や独房にぶち込まれ、拷問を受けたり、消されそうになったりしました。
これは「強制失踪」という取り締まり方法で、逮捕も起訴もされず、裁判も受けられず、留置所をたらい回しにされながら、「行方不明」という形でこの世を去っていくわけです。
私は幸い、脱出に成功しましたが・・・そんな個人の痛烈な体験から、カイロ大学の歴史や権力構造の闇について興味をもち、独自調査をしてきました。
小池百合子の後ろ盾は、エジプト諜報界のドン
小池氏の父親から投げつけられた言葉
──そのカイロ大学の歴史と小池知事の学歴がどう結びつくのですか。
浅川 じつは、ナセル革命の中心人物の1人であるムハンマド・アブドゥルカーデル・ハーテム氏(1918~2015年)が、小池氏のカイロ大学時代の後ろ盾なのです。
ハーテムとは何者なのか。カイロ大学を粛清した革命評議会の情報・文化・メディア責任者であり、エジプト情報省を創設し、長年、独裁メディア(テレビ・ラジオ・新聞)をすべて掌握した人物です。
イスラエルとの中東戦争において、偽情報戦で名を馳せたことから、ハーテム氏のことを「アラブ世界のプロパガンダの父」と呼ぶ歴史家もいます。
メディア支配術を通じて、ナセル亡き後も、続くサダト、ムバラクと3代の独裁者の側近として仕えてきました。
小池氏のメディアコントロールの巧みさはプロパガンダの父譲りなのかもしれません。
権力者の後ろ盾がなければ、2年への編入はありえない
浅川 実際、権力者の後ろ盾がなければ、2年への編入はありえません。
私の経験からもわかります。
私自身、私立カイロ・アメリカン大学に正規入学し、1年の単位を正規に取得していましたが、国立カイロ大学には1年から入り直しています。
エジプトでは私立と国立の間に単位交換の制度はないからです。
私と同じようにカイロ・アメリカン大学をやめてカイロ大学に移ったエジプト人の知り合いたちも、みな同じです。
大学を管轄する「高等教育省」の法令上、例外はありません。
《小池百合子の2年編入はエジプトの「高等教育省」の法令上では「不正な裏口入学だった》
小池百合子とカイロ大との尋常でない関係
カイロ大学を掌握する権力者に頼み込み、入学した行為が尋常ではないのはたしかです。
カイロ大学の声明でわざわざ「正規の手続き」と強調している点、また大学の公式サイトではなく、大使館という外交ルートを通じて声明を発表している点も尋常ではありません。軍閥国家エジプトの意思の表れです。
小池勇二郎の発言からうかがえる百合子の特別な立場
カイロ大学時代、小池家が営むカイロ都心の和食屋に食事にいったときのことです。
知り合いから勇二郎氏に「浅川君は百合子さんの後輩、カイロ大に正規入学した学生だ」と紹介されると「ありえない。でも君と百合子とは全く違うんだ。分をわきまえろよ」という言葉を突如投げつけられたことをよく覚えています。
そのときは一体何を言い出すのかと面食らいましたが、その後、現地で小池氏とハーテム氏との関係、不正な入学や卒業の噂を耳にし、小池家の和食屋に行くたびに勇二郎氏から執拗な説教をされ、悟りました。
「この親父さんは娘をカイロ大学に入学、そして卒業させるために、権力者にすり寄って、相当苦労されたのだな。そこに、どこの馬の骨ともわからない日本の田舎から出てきた僕がコネなしで正規入学したことを知って、娘の存在価値が下がったかのように感じ、逆切れしているんだな」
・・・と当時、冷静になって勇二郎氏の深層心理を分析しつつも、
「どれだけ百合子が苦労して勉学に励んだかお前はわかるのか、それに比べてお前は・・・」と不条理な説教を受けるたびに、自分に向けられた負の感情に寒気を覚えたものです。
娘への深すぎる愛情のなせるわざなのか、わかりませんが、自分の後ろめたさの裏返しの異様な感情を私にぶつけていたのはわかりました。
エジプトからのメッセージ「彼女を育てたハーテム氏、つまりはエジプト軍閥国家への恩を忘れるなよ(さもなければ真相をばらすぞ)」
都知事にまで出世した小池氏に対し、彼女を育てたハーテム氏、つまりはエジプト軍閥国家への恩を忘れるなよ(さもなければ真相をばらすぞ)、という脅迫じみたメッセージと解釈することも可能です。
エジプトの政府系メディアはプロパガンダの塊ですから、この記事は、報道の事実より、そこから垣間みえる権力者側の意図を読み取るソースとして真価を発揮します。