戦車はもう時代遅れなのか? ウクライナ紛争に見る兵器と戦術
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/69774
戦車ってもう時代遅れなの?
伊東乾さんのレポートによるとどうやらそうらしいです。戦車を中心とする陸軍力は「世界最強」というロシアのこけおどしが、完全に化けの皮を剝がされました。
すでに「戦車」という兵器が「軍馬」に近づいている。つまり、パレードで昔を懐かしむ退役軍人など、高齢者の目を楽しませる、郷愁の対象に変質しつつある。
2022年現在最新かつ最強の兵器は?
米空軍の軍事用ドローン「MQ-9リーパー」無人機でした。このドローン、巨大なミサイルを搭載して14時間、疲れを知らず飛び続けることができます。
画像はMQ-9リーパー
今日の「強者」、つまり高度に情報化された西側の兵器は、AIの指令誘導などで確実にターゲットを落とします。
象徴的だったケースとして2020年1月3日に米軍によって暗殺されたイランの特殊部隊を率いた智将・ガセム・ソレイマニ司令官のケース。
画像はソレイマニ司令官
戦車は事実上1970年代でイノベーションはストップ
現在のウクライナ戦争の主力戦車「T72」は、なぜ「72」と呼ばれるのか?
1971年に開発されたから。第2次世界大戦後ブレジネフ書記長体制下のソ連で開発された「第2世代」戦車が今でもロシア軍備の中核としてウクライナ戦争に投入されている。
ロシア軍の苦戦に蒼ざめる北朝鮮
ロシア軍の連戦連敗はまた北朝鮮にとっては悪夢と映っていることでしょう。兵器の威力という点ではおそらく中国も同じだと思われます。
建国以来一貫して兵器をソ連~ロシアに頼る北朝鮮にとって、ウクライナのロシア軍敗退は、もし本当に開戦してしまったら、平壌で何が起きるかの近未来地獄絵図と見えるはずで、「火星17」ロケット花火なぞ打ち上げて見せている。
画像は北朝鮮の火星17
戦術的にはロシアの負けになるらしい
「伊東乾さんの見立て」
原理的にこの戦争でロシアに勝ち目はないと私は思います。また北朝鮮は仮に本当に戦端が開かれてしまえば「電撃戦」で終わる可能性が高い。
ロシア黒海艦隊旗艦「モスクワ」沈没
「モスクワ」も1976年竣工、79年進水式の後「アンドロポフ体制」のソ連海軍巡洋艦として83年1月に就役、90年に退役していた典型的な「冷戦期モデル」の軍艦。そういう弱点を見落とす米軍ではありませんでした。で一発轟沈。
https://www.zakzak.co.jp/article/20220419-T2Y5WFYBGFOHFPDW52SIZ2N4P4/
画像は流出した沈没寸前の巡洋艦モスクワとされるもの
ロシア軍の兵器体系は何故時代遅れなのか?
ソ戦以降、ソ連~ロシアはまともな先進国同士の間で戦火を交えたことが実はなかった。グルジアかチェチェンぐらいですもんね。
プーチンの目標5月9日の伊東乾さんの予想
ウクライナ軍が米国ほか西側から供与される武器は「冷戦崩壊後第3世代」2010年代のAI制御「ドローン搭載ミサイル」ですから、最初から歯が立つわけがありません。・・ウクライナの勝ちだそうです。
以上
記事トップ画像は去る5月9日 対独戦勝記念日のモスクワでの戦車パレード