下村博文と統一教会名称変更問題の「闇」

下村博文と統一教会名称変更問題の「闇」

前川元文科次官「100%下村氏の意思」 統一教会改称: 日本経済新聞   2022年8月5日

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA05A5C0V00C22A8000000/

 

下村博文は大臣として自分の意思表示をする機会があった

「名称変更の申請に関し「当時、文部科学相だった下村博文氏はイエスかノーか意思表明する機会があった。意思が働いていたのは100%間違いない」と強調した。」日本経済新聞

 

前川喜平氏はNo2として認証すべきではないと言った

「当時、前川氏は次官に次ぐナンバー2の文科審議官だった。当時の認証の状況について「文化庁の宗務課長が説明に来た。『認証すべきではない』という意見を述べたがその後、認証された」と指摘した。」日本経済新聞

補足しますと文科省と言う役所は「橋本行革」の時に文部省と科学技術庁が統合させられて出来た中央省庁です。民間の合併会社でもそうですが、対等合併の時は合併後に入社した新卒社員が幹部に昇進するまでは社長人事は「たすき掛け」と言って、A社、B社の出身者が交互に勤めるものです。

前川喜平氏が別の所で述べていたことも同じで、事務次官は文部省出身者と科学技術庁出身者が「たすき掛け」で交互に就任するそうです。

但し、科学技術庁は大学時代に理系の人が多いので「宗教法人行政」はよくわからない。ちょうど当時の事務次官が科学技術庁出身者だったので文化庁の宗務課長は形式上No2で事実上「事務次官同格」の前川氏に「お伺い」を立てたと言うことだそうです。

 

組織の意思決定は上下の序列で決まる

「私のノーを上回り、イエスと判断できる人は事務次官と大臣しかいない」と語り、下村氏との見方をにじませた。」日経新聞

文科大臣(下村博文)ー文科事務次官ー文科審議官(前川氏)の序列です。

 

やはり「総理の御意向」か?

旧統一教会の名称変更は“総理のご意向”か…認証前後「安倍首相×下村文科相」面会8回も(日刊ゲンダイDIGITAL)

8月7日

https://news.yahoo.co.jp/articles/e0cca16c0dd918905af2e7c839ce71b48b71d319

「文科相よりさらに上、官邸の意思が働いていた可能性もあります。安倍元総理が凶弾に倒れてから旧統一教会との蜜月ぶりが次々と明らかになり安倍氏本人が教団票を割り振っていたという証言も出てきた。

政権に返り咲いた12年の総裁選で旧統一教会の幹部が安倍氏を支援したと明言している。

恩義を感じた安倍氏が教団の悲願だった名称変更を下村氏に指示していても不思議はない。少なくとも、当時の役所の空気としては大臣よりも官邸の意向を気にしていました」(文科省関係者)」(日刊ゲンダイ)

 

時系列と事実関係をチェックすると

「名称変更の申請は2015年6月で文化庁は同年7月に受理、同年8月26日に認証した。」(日刊ゲンダイ)転載ここまで

前川喜平元文科次官の解説によると「申請→受理」で一旦受理してしまえば必要書類と形式さえ整っていれば宗教法人名変更を「認証しなくてはならなくなる」そうです。

1997年以来17年間、統一教会の霊感商法や反社会的体質の実態が改善していなかったので申請を受理せず門前払いを続けていたと証言しています。

2015年も6月に申請があったが文化庁の宗務課は従来通り頑張って「申請を門前払い」してオウム事件以来の役所の意地を見せていたのでしょう。

 

申請が有って以来の下村文科大臣の行動がおかしい

当時の首相動静を確認すると下村氏の名前は8回登場する。6月12日 閣議後、山谷えり子国家公安委員長とともに安倍首相と会談。」(日刊ゲンダイ)

画像中央は山谷えり子

文科大臣と警察担当大臣の二人で安倍総理と会談するなんて「共通事案」は「統一教会問題」しかないでしょう

「6月22日 午後6時47分から7時3分まで安倍首相とサシで会談」(日刊ゲンダイ)

文科大臣なんて特に緊急の事案などないから「統一教会の名称変更問題」しかないでしょう。

「6月30日 午後2時26分から3時5分まで約40分間も、当時の山中伸一文科事務次官とともに安倍首相と会談」(日刊ゲンダイ)

事務次官を帯同するなんて余程の事です。「統一教会名称変更問題」しかないでしょう(笑)

「7月7日 午後6時22分から安倍首相や菅官房長官、佐藤国対委員長らと都内のホテルで懇談」(日刊ゲンダイ)

統一教会の名称変更が後々問題になって野党から国会で追及されたときの為に「政府の窓口の官房長官」と「対野党窓口の国対委員長」との意見の擦り合わせですね。

「7月17日 午後2時30分から森元首相、菅官房長官、遠藤五輪相とともに安倍首相と面会」(日刊ゲンダイ)

元首相の森喜朗は自民党「文教族」のドンです。文科省は「体育教育の行政」も担当するので「スポーツ利権」も持っていますから遠藤五輪担当相も同席したのでしょう。

「8月7日 午後2時10分から官邸で安倍首相とサシ会談」(日刊ゲンダイ)

7月に文科省事務方に無理やり受理させて、それでも担当する官僚が「こんなカルト団体認証できません」と言って抵抗するので総理にまで相談したのでしょう。

時系列を見ると文科省全体が相当抵抗した形跡が感じられます。

「認証決定前日の8月25日は午後7時7分から安倍首相と山谷えり子氏、JR東海名誉会長の故・葛西敬之氏らと会食していた」(日刊ゲンダイ)

また山谷えり子と一緒だ。警察組織も相当抵抗していたのでしょう。宗教法人名が変更されたら捜査しにくくなりますからね。

JR東海名誉会長の故・葛西敬之は「財界の安倍晋三応援団「四季の会」の団長」

この男は各省や政府に通りにくい案件がある時に頼まれて安倍晋三にプッシュすることが多々有ります。

葛西は統一教会から依頼されて安倍晋三をプッシュした可能性が有る。葛西は安倍政権中は中央省庁の事務次官人事にも口を挟んでいました。

(下村博文文科大臣は)認証直後の8月28日にも閣議後に安倍首相と話し込んでいた」(日刊ゲンダイ)

宗教法人の名称変更したら「霊感商法」の被害が激増することが分かっていたのでどうマスコミや野党など「世間」の追及をかわすかの対策を話し合っていたのでしょう(怒)

葛西は安倍晋三を応援することで「抜け目なくがっつり」と利権を享受していました。

それは既刊の拙著「アベノミクスとは⑧: 経済植民地「日本」

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で詳しく述べた様に「研究開発費減税」で葛西のJR東海はトヨタに負けず劣らずがっつりと「法人税の戻し税」をせしめています。

 

安倍晋三・菅義偉と組んだ葛西敬之の「NHK支配」の野望

話は横道にそれますが、二か月の差で共に「冥界」に去った安倍晋三と葛西敬之には共通の「野望」がありました。それは意外では有りますが「NHK支配」です。

安倍晋三と菅義偉の宿願の「NHK支配」とは具体的に言えば「受信料を極限まで下げて義務化、税金化」して公共放送から「国営放送」として意のままに操るという恐ろしいものです。

葛西を筆頭とする「財界の安倍晋三応援団」の「四季の会」と言うのは一言で言えば「ネトウヨ財界人」の同好会なんですよ。

安倍晋三は第一次政権の時にNHKを公共放送から「ネトウヨ放送局」に変えようとしたのです(笑)安倍らしい幼稚な発想ですが「もっと国威発揚する番組を作れ」と実際に言ったそうです。要するに「独裁体質」の安倍晋三は「国民の受信料」で成り立つ「国民の共有財産」であるNHKを「安倍晋三マンセー放送局」にしたかったのです。

こう言う「気質」と言うか「発想」を見ると、第二次安倍政権発足以来「アンチ安倍」の人達がコラまで作って揶揄していた「李晋三」「李晋」説も今にして思えば当たっていたのかなと思う今日この頃です。だって「朝鮮カルト」の統一教会と祖父岸信介以来の三代に渡る「利害関係を共有」する「一体不可分」の関係であることが証明されてしまったのですから。

発想が「北の将軍様」その物なんですよ。安倍晋三の「意」を受けて「NHK私物化」の実行部隊となったのが第一次政権で総務大臣に抜擢された菅義偉でした。

菅義偉が安倍晋三の「NHK私物化」に張り切って協力した理由は事情を知るNHK関連会社の幹部によると、菅が国会議員になりたての頃、選挙区の障碍者団体を連れてNHKのある番組に対して渋谷の本社に抗議に行ったところ「ぞんざいに扱われた」のをずっと長い間根に持っていたそうです。

「コンプレックス」を強い動機として「権力」「独裁」「私物化」に執念を燃やすところは安倍晋三と菅義偉の「共通点」だと思います。

第一次安倍政権は御存知の様に閣僚の次々のスキャンダルと「消えた年金問題」で一年で政権崩壊しました。

しかし安倍は諦めていませんでした。民主党政権時代の2011年に安倍は葛西を動かして葛西の腹心でJR東海副会長の松本正之をNHK会長に送り込みます。

画像は松本正之

NHKの報道姿勢を「反民主党」にして自民党の来るべき政権復帰と安倍晋三の「再登板」の準備をしようとしたのです。

しかし、松本はまともな経営者で報道は「不偏不党」を貫き「公正な人事評価」でNHK職員の人望を得て葛西の意のままになりませんでした。

そこで「溝のできた」葛西は松本の追い落としを図ります。2012年12月の衆院選で安倍晋三は「統一教会票」をフル動員して政権奪還を果たしました。

しかし、2013年7月の参院選で「捻じれ」を解消するまでは「安定政権」とは言えません。安倍には一時政権の時、マスメディアに総バッシングされ退陣に追い込まれたトラウマが残っていました。その為には自分や葛西に媚びを売らず「公正中立」を保つNHK会長の松本の存在が大きなリスクでした。

松本を引き摺り落として安倍と葛西の意のままになる新NHK会長を選ぶにはNHK経営委員会を「反松本」「親安倍・葛西」の陣容で固めることでした。

参院選を一か月後に控えた2013年6月に発表された「新経営委員」の人選に世間は驚き野党は「NHK人事の私物化」だと激怒しました。

現会長の松本に続投を諦めさせた新経営委委員3人とは

①JT元社長の本田勝彦、本田は東京大学時代に小学生だった安倍晋三の初代家庭教師を務めた男で平沢勝栄の前任者でした。

画像は本田勝彦

「安倍晋三のネポティズム(縁故主義政治)」これに極まれりですね。

②百田尚樹、私はこの人物は「Wikipediaのコピペ」が専門のネトウヨ作家だとばかり思っていましたがNHKの経営委委員までやっていたとは知りませんでした。

画像は辞令を受ける百田尚樹

非常勤ながら、年収5百万円で送迎のお車付きです。

③埼玉大名誉教授の長谷川美千子   民主党政権時代、金美齢と共に「安倍再登板を望む有志の会」の代表世話人を務めた。NHK経営委員時代に過去の受信料の不払いがばれた。

画像は長谷川三千子

④海陽中学校長、中島尚正

いずれも「安倍シンパ」として有名で露骨な「官邸人事」として批判を浴びました。

第一次政権以来の安倍晋三の「NHK支配の執念」とこの時の人事介入が今もNHKの現会長や幹部のトラウマとなって、他の民放が積極的に「統一教会問題」について報道しているのにNHKが「統一教会問題の報道」に躊躇しているのです。

NHKは未だに安倍晋三と葛西敬之の「亡霊」に怯えていると言えるでしょう。

今年の5月に安倍に先だって死亡した葛西ははっきり言っていい時期に亡くなったと言えるでしょう。「国鉄民営化の四人の侍」からJR東海の支配者となり「会社の私物化」と「政権の癒着」を続けてきました。安倍晋三死亡後も存命でJR東海の会長のポストに居たら、現在の電通の様に東京地検特捜部の「影」に怯えていたでしょう。

 

宗教法人の名称変更の行政手続きに瑕疵が有ったのではないか?

紀藤弁護士はツィッターでこう述べています。「いつも文言を細かくチェックしてくる行政が変更表の誤記に申請段階から決済段階まで全く気づかないということ自体が認証手続が結論ありきで拙速に行われた証拠だと思われます。不備があれば差し替えさせて是正させるのが本来の行政で「要件がそろったので認証」という宗務課の主張が根幹から崩れています」

2015年の旧統一教会の「宗教法人名変更」は文化庁の行政手続きに瑕疵があった可能性が高いと言うことですね。これでは将来は行政訴訟の世界ですね。

 

二転三転する下村博文の回答

記憶を辿って下村博文の記者の質問に対する「回答の変遷」を見ると

①私は(当時文科大臣でしたが統一教会の宗教法人の名称の解消に)一切かかわっていません。行政手続きが文化庁の宗務部長で完結するものだからです。私(文科大臣として)が決裁する案件ではないからです。私の所にはその話すら上がってきていません。

この直後にグッドタイミングで「コロナ感染」を理由に姿を消す。世間では「仮病」ではないかと言う声も上がる。

一週間ほどして、コロナが「嘘だったかのように、元気はつらつ」で永田町に出現して「仮病前」と真逆の事を言い出す。

②事務方(文化庁の宗務部長)から旧統一教会の宗教法人名称変更の申請を受理しました」との報告が有ったので私は「ああそうか」と話を聞いただけです。

③確かに事務方から私の所に「事前のお伺い」はありました。しかしそれは「今度、宗教法人の名称変更を受理しないと旧統一教会は訴訟を起こすと言っており、訴訟を起こすと国が負ける恐れがあるので受理します」と言うので私は「わかった」と言っただけです。

共産党の宮本議員の文化庁に対する「名称変更当時の資料開示請求」に対して「黒塗りの資料」が開示されたことに対して

下村博文「私は清廉潔白だから、「黒塗り」していない資料を是非公開して頂きたい」・・よくもまあ、ここまで「盗人猛々しく」開き直れるものです。

 

文化庁から森友事件の様に「第二の赤木俊夫さん」を出してはいけない

画像は近畿財務局職員だった故赤木俊夫さん

下村博文は「コロナ感染」を理由に世間とマスコミから姿を消していた一週間、自宅から文化庁の宗務部長に電話して、圧力をかけ「提出した資料」の「黒塗りの箇所」の原資料を「改竄させた」怖れが有ります。自分が「恫喝」しても言うことを聞かない場合は、「文教族のドン」の森喜朗に頼み込んで更に強力な圧力をかけさせた可能性すらあります。

 

宗教法人名称変更問題を追及した宮本議員によると

以上

 

 

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