読者の皆様へ 新刊のお知らせです
パラダイムクラッシュの癸卯の年
新刊のお知らせです。
世界の地域別のパワー(大国、影響力のある国)を個別的に見ると、大きなトレンドは「パラダイムクラッシュ(従来の「世界規範・秩序」の崩壊)」でしょう。
「パラダイムクラッシュ」は私の「造語」ですが、昨年お陰様で好評を博した拙著の「危機と体制転換の壬寅の年」シリーズの「流れ」から見ると「不可逆的」に始まりそうです。
「危機と体制転換の壬寅の年」シリーズ、①~⑤を振り返ると、2022年2月のプーチンのウクライナ侵攻で始まった「レジームチェンジ」から、第四巻の副題「歴史は繰り返す」では「パラダイムシフト」に言及せざるを得ないほど、国際社会は急激な変化を遂げました。
世界は、パラダイムシフトから、パラダイムクラッシュへ移行しているように見えます。
今年は、癸卯(みずのとう)の年ですが、前回の癸卯の年は、JFKの暗殺、力道山の刺殺事件があった年でした。JFKも力道山もテレビが作った大衆の理想の王であり英雄です。その虚像の王ともいうべき2人が、劇場型殺人と言う形で、強制退場したのです。
2023年は何かあるなと思っていたら、昨年の夏、安倍氏の暗殺、エリザベス2世の崩御、ゴルバチョフ元大統領の病死、など、半年前倒しで、虚像の王や英雄たちが退場していきました。
その流れを汲みながらも、本年2023年は、パラダイムがクラッシュをし続け、アメリカとロシアという超大国が退場し始める最初の年になるかもしれません。プーチン、ゼレンスキー、バイデン、カマラ、の年運をみると、それが、ぼんやりと見えてくるのです。
東アジアはどうなるのか、ロシアはどうなるのか、アメリカはどうなるのか、
伏見節で語ります。お楽しみください。
伏見彰正