補選総括；島根一区
「保革逆転」ではなく「保保交代」と言う保守系議員の交代
結果的に保守系議員の名前が「ホソダ」から「カメイ」に変わっただけ。
ここは亀井亜紀子が手を挙げた時点で自民党がどんな対立候補をぶつけても勝てないと思っていた。
亀井議員の実父の亀井久興氏は元自民党議員で小泉純一郎に郵政解散で追い出された元々保守の政治家。
ポイントは故細田博之多選は「保守王国」ではなく「統一教会王国」だったという事😱
亀井議員の政策は詳細に見ていないが自民候補との違いは農業政策ぐらいではないか？自民党のJA経由の農政が民主党政権時代の農家戸別保障に変わるだけ。
要するに亀井亜紀子候補は当時お父さんが国民民主党にいたから非自民候補として２００７年の参院選にでただけで
実は今の自民党にいても全くおかしくない女性議員で山梨選出の堀内詔子らと同世代（学習院大学の同級生）です。
島根一区補選結果の分析；勝敗を分けた要因
元々亀井亜紀子候補（元職）には分厚い基礎票があった
２０１７年、衆院選に初挑戦して細田博之に挑み小選挙区敗れた物の比例復活で当選した。その前は２００７年～２０１３年まで参院議員。
２０２１年１０月の衆院選は、自民党総裁が岸田現総理に代わり国民に期待感が上昇した上に安倍晋三が統一教会票を巧みに差配して各候補の票を底上げした。
その結果、亀井候補は約一万票増やし、逆に細田は５千票減らしたものの亀井候補は比例復活もできなかった。
これを見ると亀井亜紀子候補は６万５千～６万６千の「分厚い基礎票」を持っていることがわかります。
投票率を見ると
補選３選挙区とも軒並み低いです、自民党の「政治と金の問題」もあり、更に自公とも候補擁立を見送った選挙区が二つありましたから、要するに自民党支持者と
公明党支持者は投票に行かない事も有り得るわけです（選挙業界用語で「寝る」）。こうなると組織票が強くなるのですが・・・
島根一区も前回比、6・61ポイントダウンでした。
保守王国そして組織票優位の選挙区で何が起こっていたのか？
今回はお灸をすえる（怒）自民票（細田票）の寝返り
画像の出所は※https://www.youtube.com/watch?v=pfdm-muYRjI
農家、漁師、林業…消えた自民票 保守王国で何が？ 全敗の衝撃 どうなる9月の総裁選【報道ステーション】(2024年4月29日)
自民票なのかでも特に「細田票」が強いと言われた旧平田市（現出雲市）の有権者の投票行動を見ると
過去４０年以上の長きに渡り、深く考えずに投票用紙に「ホソダ」と書いていた有権者のうち３５００人が今回は投票行動を変え
二分され、２千票が亀井候補にまわり。残りの半分が「棄権」したという分析です。
いわゆる「行って来い」で自民候補は４千票近く減らしたわけです。
その結果、前回の２０２１年１０月の地域別の投票行動と比べると
今回は下図のようにオセロゲームの様に亀井候補に様変わりしたのです。
要するに細田博之の牙城であった出雲市で起きたことが、島嶼部（隠岐の島）を除く、全自治体で連鎖反応的に雪崩現象の様に起きたのが
今回の島根１区の選挙結果の分析となるのでしょう。
敗戦の責任は小泉純一郎にある👹
２００５年の郵政イカサマ選挙で小泉純一郎は自民党の優秀な愛国派議員を大量に追放しました。
亀井久興氏は自民党時代は田中派→宏池会と保守本流のリベラル路線を歩いていた政治家です。
２００５年の「郵政政局」で亀井久興元議員を追い出していなければ、今回細田博之の死去による補選に、娘さんの亀井亜紀子元職に
島根一区から立候補してもらって当選していれば自民党の議席が減ることも無かったのです。
従って今回の補選の意味は島根一区から安倍派が消えて事実上保守の宏池会系議員に戻ったという事です。
私の感想としては負け方がダブルスコアで無かったのが「不幸中の幸い」でした。
※編集後記
多くのマスメディアや反自民左派、反岸田の評論家の多くが「保守王国の島根で負けたら、即、岸田おろしが起きる」と咆哮（ほうこう；吠える事）していましたが編集が終わった５月１２日時点で未だ「岸田おろし」は起きていないし、今後もその気配すらありません。
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