書籍化されました
2016年4月30日
億万長者、不動産王のドナルド・トランプ
実業家としては、以前から名前は知っていましたが、興味が無かったので彼の人となりは知りませんでした。
現在の知識はWikiレベルです。手元に、「トランプ革命」と言う本が有りますが
未だ、読んでいません。アメリカ共和党の顧問を務める、日本人のあえば直道さんの著書なので、信頼できると思います。
前書きだけ、読みました、強烈なインパクトを受けたのは、著者の「アメリカ人は何に切れているのか?」と言う問題提起です。
私は多くのアメリカ市民が「切れているから」トランプの快進撃が続いているのだと思います。
本当は、この本を読んでから、記事を書きたかったのですが、読者で「早く読みたい」と言う希望が多く、トランプVSヒラリーだけなら、命式から、勝敗の帰趨は明らかなので、先に鑑定をしました。
「トランプ革命」は興味深い本なので、読後、得るものが有ったら、記事にしたいと思います。
彼の出自から紹介しますと、ドイツ系アメリカ人で、親子2代生粋のニューヨーカーで、父親も不動産業で財を成した2代続けてのセレブリティです。
彼の発言や表情を見ると、「とち狂った爺さん」と言うイメージですが、頭は良いですよ。ペンシルバニア大学のウォートンスクールを出たMBA(経営学修士)ホルダーです。
MBAと言えば、ハーバートビジネススクールが有名ですが、ウォートンスクールもTOP10の上位に入っていたと思います。端的に言えば、ビジネスエリートですよ。
普通は卒業後、投資銀行(日本の証券会社)などの給料の高い会社に就職しますが、
彼は家業の不動産業を継ぎました。
彼に貼られたレッテルは「人種差別主義者、女性蔑視者」等々です。
2014年、アメリカで、違法たばこを所持していた黒人男性が、取り押さえられるとき、警官に柔道の裸締めで締め落とされて、死亡しました。
この時トランプは「警官や白人に殺される黒人よりも、黒人に殺される白人の方が多い」と発言し物議をかましました。
我々、日本人が、犯罪発生率の高い「在日」に対する感情と同じではないでしょうか。
彼は、不法移民1100万人をメキシコに強制送還すると息巻いています。
また、不法移民が産んだ子供に、アメリカの市民権を与えるべきではないと発言しています。
不法移民、主にヒスパニック系(主に中南米系)、が1100万人もいるとは知りませんでした。
日本では、在日韓国朝鮮人約50万人を強制送還しろと騒いでいるのに、2ケタ人数が違いますね。
また、テロ対策として、ムスリムのアメリカ入国を禁止すべきだ。と発言し、サウジアラビアの王子と喧嘩しています。
アメリカの主要メディアからはぼろくそに叩かれています。日本の全国紙も一様に辛辣な評価をしています。
それでも、予備選におけるトランプの勢いは止まりません。各州で圧勝が続いています。
この現象は、アメリカ市民の「無意識の不満や不安」をトランプが代弁して、吸収しているからだと思います。
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≪無意識の不満と不安とは≫
① 白人の減少
② 増え続けるヒスパニック系移民
③ アメリカの国力の低下
① については、白人達は非常に圧迫感を感じるでしょうね。恐怖に近いものだと思います。
② 現在、テキサスの小学校は、メキシコ人の子供だらけだそうです。
カリフォルニアでは、既に、「スペイン語」で、授業を行っている学校も多いそうです。
③ 製造業の死滅
私が、小学校の頃、ニュースで盛んに「日米繊維交渉」のことが報じられていました。
意味が解らないので、父に解説してもらいましたが、要は日本の繊維製品の対米輸出が急増し、ニクソン大統領の地盤の南部の繊維業者を圧迫しているという「日米経済摩擦」の始まりです。
交渉は難航しましたが、決着をつけたのが通産大臣だった田中角栄です。
日本の繊維メーカーに、対米輸出を自粛させ、その代り、補助金で黙らせました。
同時に佐藤栄作首相は交換条件として、「沖縄返還」を認めさせました。当時「糸と縄を交換した」と言われたものです。
メイドインジャパンが「安かろう悪かろう」を卒業したことを意味します。
「日米自動車交渉」・・日本車メーカーの輸出攻勢に耐えきれなくなった、米ビッグスリー(GM、フォード、クライスラー)が、政府に泣きついたのです。
交渉の結果、対米輸出の自粛、日本車の米国での原地生産化で決着しました。
これで、ビッグスリーは復活したでしょうか?
答えは否です。
ガソリンをがぶがぶ食う大型車と言うコンセプトを捨てきれなかった彼らは、価格が安く、燃費が良く、頑丈な日本車に圧倒され続けます。
アメリカでは、ドイツ車も人気ですが、価格の安い日本車の方が人気です。
発想の切り替えができなかったビッグスリーは、衰退を続け、遂に、アメリカ自動車産業の象徴だったデトロイト市が破産宣告します。
アメリカ人もドライなもので、海外のニュースを見ると、ビッグスリーのことを馬鹿にする人もいます。
今回の熊本大地震で、「部品の供給が受けられなくなった」と言う理由で、GMが工場を休止しました。
このニュースを見たあるアメリカ人は「嘘だろう、車が売れないから、工場を閉める理由にしたんだろう」なかなか辛辣です。
「日米半導体交渉」当時のハイテクメーカー、NEC、富士通、東芝、日立等の日本勢の輸出攻勢に苦しんだインテルなどが、政府に泣きつきました。
結果、日本は、外国製半導体のシェアを20%にするという「数値目標」を受け入れて、目標達成したので、日米半導体協定は解消しました。
その結果、アメリカの半導体産業は、復活したでしょうか?
答えは否です。
インテルはこれに懲りて、半導体事業から撤退し、PCのCPU(中央演算処理装置)
や、半導体素子(半導体による電子部品)の製造に特化します。そして2度と日本に特許を公開しなくなりました。
家電こそ、外交問題になりませんでしたがSONYを筆頭に米国でヒット商品を普及させ、大きなシェアを取りました。
私が、長々と言ってきたのは「アメリカの製造業の多くを消滅させたのは日本ではないか」という事です。
主要製造業の消滅は、アメリカの国力を大きく減退させます。
「海外のニュース」で、或るアメリカ人がぼやいていました。
「あの戦争は、本当に俺たちが勝ったのか?家ではSONYのテレビを見て、TOYOTAの車で外出し、天ぷらを食っている」
一種のアメリカンジョークかもしれませんが、本音でもあると思います。
≪日米同盟に関するトランプの考え≫
彼は、基本的に、外国駐留の米軍を全て引き上げて、各国に自力で防衛させたいようです。NATOは撤退の対象になるかもしれませんね。
在日米軍について、記者とのやり取り、
記者「日本は世界で一番、駐留経費を払っていますよ。75%です。」
トランプ「100%じゃなくてはだめだ。日本が中東から輸入する原油は、アメリカ海軍が守ってやってるんだぞ」
私は、これは、トランプに一理あると思いました。
≪私の考え≫
面倒くさいから、在日米軍の駐留経費を100%負担してやればよいと思います。
パナマ文書で、日本の大企業、富裕層は、莫大な節税をしていることがわかりました。
★節税を法律で禁止したらよいのです。タックスヘイブンで、節税した額を全部徴税すると、日本の財政赤字1千兆円が数年で、解消するでしょう。
★消費税は廃止でOKです。法人税率20%は安すぎます。
消費税導入前の法人税は、国税、地方税(法人住民税)合わせて、実効税率は55%もありました。
それでも、戦後高度成長してきたんです。私は法人税率の引き下げが、経済成長につながるとは思いません。
55%から20%に引き下げられた、差益は、研究開発投資に向かうのではなく、役員報酬のお手盛りになっていると思います。
日産のカルロスゴーンは、9億円も報酬をもらいながら、日本に1円も住民税を払っていません。
派遣切りで有名になったキャノンは、役員報酬が高すぎることで有名です。
節税を違法として、法人税率を昔の55%に戻せば、在日米軍の駐留経費全額負担は容易なことだと思います。
≪中東原油について≫
がたがた言われるのならば、早く、親日国台湾を日本に復帰させ、尖閣の大油田(中東の埋蔵量を超える)を日台で共同開発すればよいのです。
台湾の日本復帰は「沖縄方式」でやればよいのです。沖縄みたいにアメリカが「うん」と言えば可能です。
台湾の人々(除く外省人;戦後大陸から来た、中国国民党軍の末裔、人口比率20%)は、日本に復帰したがっていますよ。
台南では「大日本帝国再建政府」と言う、政治集団がいます。
「台湾民政府」と言う政治集団は「我々は日本人だ」と主張し毎年、皇居遥拝と靖国参拝を欠かしません。
国際法上も、サンフランシスコ講和条約で、日本は台湾の施政権(行政権)を放棄しましたが、何国に割譲するとは言っていません。
国際法上の台湾の所有権は、「未だに日本に有る」と言うのが正しい解釈です。
≪再びトランプと記者のやり取りの一部≫
トランプ
「日本が攻撃を受けたら、アメリカは助ける」
「アメリカが攻撃を受けたら、日本は助けてくれるのか?こんなの不公平じゃないか?」
「私は、日本が核武装することは一向に構わんよ」
≪私の考え≫
昨日も書きましたが、憲法改正後、日米安保条約を「相互安全保障」に格上げすればよいだけです。
日本陸軍もアメリカ本土に基地を作り、駐留させ、「在米日軍」とする。
その代り、駐留経費はお互いさまで100%アメリカに持ってもらう。
≪時代の変遷と「アメリカ帝国の没落」の始まり≫
戦後、アメリカは、日本に、戦闘機の開発と航空機の開発を禁止してきました。
戦後初めて自主開発した戦闘機F1、あまりにも高い技術力にアメリカは驚愕しました。警戒したアメリカは、中曽根内閣の時、開発中のF2に言いがかりをつけて「共同開発」に持ち込み手柄だけ持っていかれました。
ところがどうでしょう。先日「試験飛行」を成功させた三菱重工の「心神」、とうとう最後までアメリカは干渉して来ませんでした。
後は2018年までに、「ステルス性能」をつけるかどうか決めるだけだそうです。
「世界のニュース」を見ると「ゼロ戦が帰ってきた」と各国が祝福の荒し、アメリカ人に至っては「日本は俺たちにも売ってくれるんだよね」
と歓迎ムードでした。三菱航空機はMRJと言う航空機まで、製造してしまいました。
ホンダも航空機産業に参入します。アメリカは文句言いませんでした。
このままいくと、ボーイング、ロッキードマーチン、グラマンとも競合しますね。アメリカはいいんでしょうか?
≪核保有を認めた初めての大統領候補≫
私が大学生の頃、アメリカ駐在の長かった評論家のエッセイに面白い話が書いてありました。
「アメリカの人達は、日本が原爆を作って、ゼロ戦がニューヨークに原爆を投下するのを本当に恐れている」と。
ちょっと考えれば変な話ですけど、ゼロ戦は戦闘機であって、爆撃機ではありません。
しかし、日本の復讐を本気で恐れるアメリカ人は混乱してしまうのでしょう。
日米戦、前半、アメリカの戦闘機は、全くゼロ戦に手も足も出ませんでした。
「猿以下」と見ていた、黄色人種が、自分たちの技術をはるかに上回る戦闘機を開発したことは驚愕だったでしょう。
≪アメリカ帝国の没落≫
★私は、トランプは「本気で日本にもアメリカを守ってほしい」と思っていると思います。
彼が、想定するアメリカの敵とは誰なのか?
イスラムのテロリストであり、ISIS(イスラム国)でしょう。パリで起きた大規模テロを想定しているのかもしれません。
≪イスラム国はTOYOTA車がお好き≫
動画でも見れますが、イスラム国の軍隊は、TOYOTAの軽トラにロケット砲を積んで、中東の砂漠を疾駆しています。
アフリカの内戦でも使われていますね。業を煮やしたペンタゴン(国防省)は、米国TOYOTAに、流通経路を報告するように指示しました。
無茶な話です。
ロシアの極東の都市で走っているのは、多くが日本車の中古車です。
誰がイスラム国にTOYOTA車を流したか?
ルートは無数だと思います。パキスタンや中東の人が中古車買い付けに沢山来日してますから。
≪いつからアメリカは変わったのか?≫
オバマが大統領に就任してからだと思います。
日本人と同じ有色人種でしかも、黒人初の大統領です。
ヒラリーの亭主のビルクリントンが大統領の時、広島・長崎への原爆の投下について「アイム ノット ソーリー」と言いました。
「謝罪しない」という事ですね。
しかし、オバマになって、最初の駐日大使のシーファー大使は、8月6日、広島に献花に来てくれました。
彼は、今、テキサスで日本の新幹線を誘致する会社の社長を務めています。
キャロライン・ケネディ大使も献花してくれました。
来月はオバマが広島に来訪してくれます。私は謝罪は期待しませんが、「広島来訪」を高く評価します。
トランプ氏はどうするかわかりませんが。
こういったアメリカ政府の劇的な変化は、「衰え行くアメリカ帝国」を日本にも支えてほしいという暗黙のメッセージではないでしょうか。
★私は「アメリカ帝国は午後3時の太陽」だと思います。
不法難民の流入に苦しむ姿は、帝国末期、ゲルマン民族の侵入に苦しむローマ帝国の姿にダブります。
≪強い兄貴はいなくなる≫
日本にとって、敗戦は悔しいことですが、周囲が敵国だらけの中、一度も侵略されず、「平和ボケ」の国民が沢山出来たのは「在日米軍」のお蔭です。
その「兄貴」に衰えが明確になり、何十年か後、日本からいなくなるかもしれない。
それでも、アメリカは、日本経済を支える重要な市場であり、友好国で有り続けるでしょう。
「老衰した兄貴」の介護が必要になるかもしれない。
★恐らく、ヒスパニック系のアメリカ人が、大統領になる時が、「アメリカが帝国を辞めるとき」「ただの大国になる」時でしょう。
これは、ヒスパニック系の人が無能という事ではなくて、中南米系の国の人は、スペイン帝国に「支配された経験」しかないからです。
英国から、メイフラワー号に乗って来た清教徒たちの様に、「傲慢なまでの使命感」は持っていません。
★オバマは既に「世界の警察は辞める」と宣言しています。トランプが大統領になったら、彼は、「オバマ発言」を徐々に実行してゆく人になるでしょう。
アメリカが、役割を放棄したとき、次に、その役を担うのは、日本に成ります。
「世界の警察」はできませんが、かつての大英帝国の様に「世界のバランサー」はできるでしょう。
イギリスは同じ島国ですが、面積は日本の6割しかありません。そのイギリスにもできたのだから、「核武装」して現在でも精強な自衛隊を持つ日本に出来ないはずは有りません。
話しは大きく広がりすぎましたが、トランプの命式を見ていきましょう。
四柱推命鑑定 命式 ドナルド・トランプ
1946年6月14日生まれ(68歳)
・・・上 中 下 宿命星 十二運 吉凶星
年柱 丙 戌 丁 印綬 偏印 養 月徳貴人 華蓋
月柱 甲 午 丙 正官 印綬 建禄 月徳貴人
日柱 己 未 己 比肩 冠帯 羊刃 暗禄 寡宿
時柱 丙 寅 甲 印綬 正官 死 月徳貴人 亡神
【子丑空亡】
【総合鑑定】
①強すぎる、命式と運。逆境に強いが、一期で終わりか。
① について
寅と午と戌が揃っています。寅―午―戌で三合火局です。運勢の向上。発展を表す。積極的な人です。
私の師匠の本に有りますが、東大法学部を出て大蔵省(現財務省)に入った男性の命式がそうでした。
・月柱の十二運に建禄が有ります。身旺の禄格(ろっかく)で、人生思い通りになるでしょう。
実際にそうなってきました。過去に3度の経営危機に遭いましたが、その都度、乗り越えてきました。
・逆境に強い男です。驚くべきは、彼の大運の推移をみると、0歳~8歳が最強で、後は、延々と下り坂です。
その中で、事業を拡大して、3度の経営危機を乗り越えたのだから大したものです。
しかし、一般に、命式に三合が組み込まれ、身旺の人は、空亡など逆境の時の方が体調が良いものです。
・月徳貴人が3個もあります。人生の災厄を払ってくれるでしょう。
・人生危険な局面を救ってくれる暗禄が有ります。
・殺気の星の羊刃が有ります。
・寡宿が有るので、何かと露骨な振る舞いが多いです。
・亡神は凶星ですが、吉星の印綬と並んでいるので、強いパーソナリティーとなります。
・年柱上段に印綬が有ります。業界第一人者の暗示ですが実際そうなりました。
彼のマンションにはセレブが多く、ビヨンセなども住んでいるそうです。
・偏印が有るので変人でしょう。比肩がるので「空気を読もうとしない」タイプでしょう。
・2個の正官が2個の印綬と四重にパワーラインを形成します。
・組織の中でも成功します。暴言、放言の大連発ですが、良いスタッフを集めれば、大統領としても機能するでしょう。
・午と未が、支合します。火の勢いが強く、変動の予感の暗示です。ダイナミックな人生でしょう。
≪5年間の年運≫
彼の5年間の年運を見てみましょう。コメントなしは問題なしの年です。
2016年 丙申 印綬・・・ツケを払う年ですが、印綬には事業規模を縮小する意味もあり、大統領になるのだから不採算部門を切り捨てるかもしれません。
2017年 丁酉 ・・・大統領1年目、偏印・・悩み多き一年でしょう。
2018年 戊戌 ・・・2年目、劫財・・・疲れる一年でしょう。
2019年 己亥 ・・・3年目、比肩・・・疲れが取れて独走します。
2020年 庚子―傷官―空亡・・・けじめをつけられる厳しい年でしかも空亡です。持ち前の逆境の強さで乗り越えるか分かれ道でしょう。
≪大運≫
大運を見てみましょう。コメントなしは問題なしの10年です。
68歳~78歳 辛丑―食神―墓・・・のんびりできる十年です。
78歳~88歳 壬寅―正財―死
以上