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それでは、命式を見てみましょう。
四柱推命鑑定命式 ヘンリー王子
1984年9月15日生まれ(33歳)
・・・上 中 下 宿命星 蔵干 十二運 吉凶星
年柱 甲 子 癸 食神 劫財 帝旺
月柱 癸 酉 辛 劫財 印綬 偏印 沐浴 咸池2個
日柱 壬 子 癸 劫財 帝旺 羊刃 紅艶
時柱 庚 戌 戊 偏印 偏官 印綬 冠帯 魁罡(かいごう)月徳貴人、血刃(2個)寡宿(2個)
【寅卯空亡】
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【総合鑑定】力のある命式だが、不慮の事故、病気に注意、「幸」短い人生。
十二運を上から見ていくと、帝旺、沐浴、帝旺、冠帯で、沐浴がもし、月柱の沐浴が冠帯以上であれば、身旺でしたが、月柱重視の判定なので身旺でも身弱でもない「中和」です。
日柱の天干が9月生まれの壬(大河)です。9月は未だ暑いので、水が蒸発します。従って旬の季節ではないので、月令は得ていません。
3個の劫財が、偏官と干合します。両凶星の意味が薄れ、異例の発展をします。
咸池が2個あるので、性欲が強く、スケベでしょう。男の色気星の紅艶が有ります。血刃が2個あるので、病気や怪我に要注意です。
★私が今、検証している幕末維新の志士たちなら、血刃2個あれば、ほとんど暗殺されています。
羊刃と魁罡(かいごう)が一組ある人は、軍人向きです。彼が、「お勉強」を早々と放棄して、軍人を目指したのは正解でした。
≪ヘンリー王子の性格は?≫
日柱の干支と十二運が、壬子―帝旺―自信型の性格分類です。
「自信型」については、また機会を設けて詳細に解説しますが、ざっくりいうと、十二運が最強の「帝旺」なので一般に男は「強気」「自信家」が多いです。「俺様主義」や「やんちゃ」な人が多いです。男女とも、人にあれこれ指図されることが嫌いです。
彼の二十八宿は参宿です。
毎晩飲み歩き、「飲む、打つ、買う」の遊蕩児(ゆうとうじ=遊び人で金食い虫)です。
≪不透明と不安が続く将来≫
彼の大運を見てみましょう。33歳ですから、28歳~38歳 丙子―偏財―帝旺で、38歳が人生のピークで、それ以降は、88歳まで下り坂です。
★印綬が2個、偏印が1個あります。印星が3個以上ある人は、印星の行運(大運、年運、月運、日運)が来ると、運命が「暗転」する人が多いです。
彼の年運を見てみましょう。
2017年 丁酉―正財・・・正財は、男にとって妻の星です。その通り、メーガンと婚約しました。
2018年 戊戌―偏官・・・挙式で忙しいです。
2019年 己亥―正官・・・すべて思い通りになる良い一年ですが、人生最後のラッキーイヤーとなるでしょう。
2020年 庚子―偏印―印星・・・この年から、運命が「暗転」する恐れが有ります。悩みぬく一年です。
2021年 辛丑―印綬―印星・・・危険な年、不慮の事故に注意
★日柱に羊刃が有ります。同じ日柱の中段に子が有ります。その子と、冲「ちゅう」または支合する年運が来るときは、
不慮の事故に注意です。2021年は辛丑ですから、子―丑の支合の成立です。最悪暴漢に襲われた、日本の首相がいました(三木武夫と大平正芳)
2022年 壬寅―比肩―空亡・・・空亡の年に入ってしまいました。妻のメーガンも大運空亡に突入です。
2023年 癸卯―劫財―空亡・・・疲れ果てるでしょう。
≪恐怖!「晦気」が大運に重なる≫
晦気(かいき)とは、それが行運(大運、年運、月運、日運)に来ると、命を落としてもおかしくない恐ろしい時です。
王子の晦気を作ってみましょう。日柱の干支は、天干(てんかん)と地支(ちし)に分かれます。
天干と干合する五行、地支と支合する十二支に転換すれば、晦気が決まります。支合とは二つの動物が仲良く睦みあうことです。
天干;壬の干合は丁、地支;子の支合は丑ですから、王子の晦気は「丁丑」です。
人生のピークを過ぎる38歳以降の大運を見ると
38歳~48歳 丁丑―正財―衰、ドンピシャ、大運の丁丑が晦気となっています。超危険な10年です。
加えて、2021年の年運で説明したように、命式の日柱の羊刃が、子を通じて、大運の丁丑の丑と支合します。
注意しすぎても足りない十年でしょう。
大運が晦気と重なった十年間に、命を落とした有名人に、1984年、アラスカのマッキンリーで消息を絶った登山家の植村直巳さんがいます。
次の大運はどうでしょうか?
48歳~58歳 戊寅―偏官―病―大運空亡
58歳~68歳 己卯―正官―死―大運空亡
20年間の大運空亡でした。要はこの王子は、38歳から68歳の30年間は、「長いトンネルの人生」です。お気の毒ですが。
次は、メーガンの命式です。