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≪四柱推命で読むベトナム戦争史≫
1975年4月30日に、北ベトナム軍に、首都サイゴン(現ホーチミン市)を陥落させられ、アメリカの傀儡国家だった南ベトナムは、赤化統一され滅びベトナム戦争は終わりました。あれから、早いもので、42年です。
今の若い人には「ベトナム戦争って何?」と言う感じでしょうが、1961年に故ケネディ大統領が、南ベトナムに、軍事顧問団を派遣し、「ベトナムへの本格介入」を始めてから、14年で、超大国アメリカの、建国以来初めての敗北と言う形で戦争が終結しました。
イギリスの植民地から独立して以来、一度も対外戦争で負けたことのない、アメリカ、第一次大戦もアメリカの参戦で、勝てたし、第二次大戦ではヨーロッパと、太平洋の二正面で戦い、ナチスドイツと大日本帝国を叩き潰し、原爆まで開発しました。
朝鮮戦争では、苦戦しながらも、北朝鮮軍と中共軍の南下を阻止して、半島の赤化を防ぎました。
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現在のベトナム民主共和国は、面積にして、日本より、若干小さい程度の国です。
ベトナム料理が旨くて安いので、観光に行かれた方も多いでしょう。魅力的な南国です。
そのベトナムが、40数年前は、北緯17度線で南北に分かれ、中共とソ連をバックにした北ベトナムと、アメリカや自由主義陣営をバックにした南ベトナムが同一民族同士、10年以上、血みどろの戦争を繰り返していたとは、特に21世紀生まれの人には、想像もつかないでしょう。
私が、小学校の頃は、ニュースを見るとベトナム戦争の話題ばかり、いったいいつ終わるのか?いつまでやるのか疑問でした。
そして、中学校の頃の1975年4月30日に、南ベトナムの首都サイゴンが陥落し、在南ベトナムアメリカ人達が、サイゴンのアメリカ大使館の屋上からヘリコプターに乗って必死に逃げようとする映像は、嘘の様で信じられませんでした。
翌朝の、地方紙は、2面と3面を見開きを全部使って、「アメリカの敗因を分析」、いつもは共同通信発の記事を買うだけの地方紙が、リキを入れて解説していました。
象=アメリカ
蟻=北ベトナム
の戦いと言われましたが、象が無数の蟻に噛みつかれて、アメリカ本国に逃げ帰った形です。
戦後、キッシンジャー博士がいみじくも言っていましたが「大国と小国が戦った場合、大国は勝てなければ負けたことになる」とベトナム戦争の本質を言い当てていると思います。
「ベトナム戦争」は既に、歴史の世界に入り、最新の山川出版の高校世界史では、1ぺージ弱、記載されています。
アメリカの傀儡国家として、1954年に誕生した南ベトナム、軍事力も何から何までアメリカに依存して、結局、21年で消滅しました。
私は、この消滅した「南ベトナム」と言う国の末期が、現在の韓国の状況を「鏡」のように映し出している気がしてなりません。
その意味でも、通史的にベトナム戦争を俯瞰して、同時に登場人物を四柱推命で解釈する意味は有ると思います。
次号へ続きます。