この、南ベトナムの初代大統領のジェムとよく似た立ち位置で、似たような事情で、殺害された人物に、馬賊上がりの軍閥だった張作霖がいます。

張は、日露戦争の時、日本側のスパイとして活躍し、その功績で関東軍から、満洲の利権を渡され、軍閥まで大きくなりました。

しかし、関東軍の傀儡政権に過ぎなかったのに、規模が大きくなると、日本や関東軍に反抗し始め、目障りな存在になったため、河本大作大佐により乗車していた列車を爆破され、殺されました。

張作霖の命式を見てみましょう。

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四柱推命鑑定　命式　張作霖

１８７５年３月１９生まれ～１９２８年６月４日早朝（５３歳没）

・・・上　中　下　　宿命星　　蔵干　十二運　吉凶星

年柱　乙　亥　壬　正財　食神　偏印　　病　　文昌貴人

月柱　己　卯　乙　印綬　正財　偏印　　胎　飛刃　隔角

日柱　庚　辰　戊　　　　偏印　　　　　養　魁罡（かいごう）

時柱　甲　申　庚　偏財　比肩　　　　建禄　天徳貴人　月徳貴人　劫殺

【申酉空亡】申のある時柱が空亡している。

【総合鑑定】

十二運を上から見ていくと、病、胎、養で、身弱です。

月令は、３月生まれの庚（斧）です。庚の旬は秋なので、月令は得ていません。

時柱が空亡しているので、「人生の最終目標」は達成できなかったのでしょう。

その最終目標とは、日本軍を追い出して自ら「満州王」になる事だったと思います。

日柱が庚辰―魁罡（かいごう）なので、「将たる器」ではあったでしょう。

≪印星殺の成立≫

印綬が１個、偏印が３個あるので、印星殺の成立です。

爆殺された５３歳の大運は、甲戌―偏財―衰ですが、甲戌の戌と日柱の辰が冲「ちゅう」を形成します。不吉です。

爆殺された日の行運を見てみましょう。

２８年　戊辰戊　偏印　偏印・・・羊刃２個

０６月　丁巳丙　正官　偏官・・・劫殺

０４日　乙亥壬　正財　食神

早朝　　　　庚辰戊　比肩　偏印・・・羊刃２個

１９２８年は、戊辰の年で、辰が大運の戌と冲「ちゅう」を形成します。お約束の偏印の年です。羊刃も２個巡ってきます。

６月は劫殺が巡ってきます。乗り物による事故や、外部からの攻撃の暗示です。

４日の正財は、命式の印綬（生命の源）を潰します

早朝、庚辰の刻の辰はまた大運の戌と冲「ちゅう」を形成します。羊刃も２個巡ってくるし、お約束の偏印の時間帯でした。

続きます。