命式中に「囚獄&白虎殺」のペアがある人は感染症に要注意
冒険家リビングストンのケース・マラリアに罹患して、死亡
ディヴィッド・リビングストン
スコットランドの探検家、宣教師、医師。
ヨーロッパ人で初めて、当時「暗黒大陸」と呼ばれていたアフリカ大陸を横断した。また、現地の状況を詳細に報告し、アフリカでの奴隷解放へ向けて尽力した人物でもある。
第三次アフリカ探検で、体力を消耗していた時に、マラリアに罹患して、死亡しました。
私は小学生の頃、図書館で借りた「世界の偉人伝」でリヴィングストンについて知った記憶が有ります。
命式を見て見ましょう。
四柱推命鑑定命式|ディヴィッド・リビングストン
1813年3月19日~1873年5月1日(60歳没)
上 | 中 | 下 | 宿命星 | 12運 | 吉凶星 | ||
年柱 | 癸 | 酉 | 辛 | 偏印 | 偏官 | 絶 | 「囚獄&白虎殺」 |
月柱 | 乙 | 卯 | 乙 | 比肩 | 比肩 | 建禄 | 「囚獄&白虎殺」 |
日柱 | 乙 | 卯 | 乙 | 比肩 | 建禄 | ||
時柱 | 甲 | 申 | 庚 | 劫財 | 正官 | 胎 | 劫殺、 亡神、 天徳貴人、 月徳貴人、 紅艶 |
【子丑空亡】
宿曜経 氐宿(ていしゅく)
【総合鑑定】探検家を志すにはあまりにもリスキーな命式。
月柱の十二運に建禄が来ています。
身旺の禄格(ろっかく)で、言うまでもなく命式の構造は強いです。
命式中に正官と偏官が共存します。
「官殺混合」と言いますが、この場合は「泄星(せつせい)」=体外に漏らす星が無ければ「凶兆」と見ます。
「泄星(せつせい)」とは、食神と傷官のことですが、いずれも有りません。
従って、残念ですが、「非常にリスキーな命式」と見ざるを得ないでしょう。
不慮の事故に注意の「囚獄&白虎殺」のペアが2組も有ります。
時柱に劫殺と亡神が並んでいます。
これも凶兆と見ます。
天徳貴人と月徳貴人のペアがありますが、リビングストンの名声を歴史に留めるまでの効果しかなかったようです。
亡くなった60歳の大運は
54歳~64歳 己酉―偏財―絶・・・・・羊刃 「囚獄&白虎殺」
大運は偏財で凶星では有りませんが、十二運が「絶」で最弱です。
歴史上の著名人が、どんな亡くなり方にせよ、亡くなったときの大運の十二運は「絶」の時が多いです。
また、己酉の「酉」と命式の年柱の「酉」が刑「けい」を形成します。
自己に注意の暗示でした。
亡くなった1873年5月1日の行運(大運、年運、月運、日運、時運)を見ると
上 | 中 | 下 | 宿命星 | 吉凶星 | ||
1873年 | 癸 | 酉 | 辛 | 偏印 | 偏官 | 羊刃、 「囚獄&白虎殺」×2組 |
5月 | 丙 | 辰 | 戊 | 傷官 | 正財 | 羊刃×4個 |
1日 | 癸 | 丑 | 己 | 偏印 | 偏財 | 空亡、 羊刃、 血刃、 |
1873年は偏印の年で、悩みの尽きない年でした。
命式の年柱の「酉」と大運の「酉」、年運の「酉」で事故に遭いやすい酉―酉の刑「けい」がトリプルで成立してしまいました。
不吉の星の羊刃が巡ってくるし、不慮の事故に要注意の「囚獄&白虎殺」が2組も巡ってきます。
これで「囚獄&白虎殺」は、命式、大運と合計すると6組も成立します。
5月はけじめをつけられる厳しい傷官の月でした。
不吉の星の羊刃が4個も巡ってきます。
1日は、癸丑で「丑の日」、空亡日でした。
不吉の星の羊刃が巡ってきます。
大運と合計すると、累積で7個も集中していました。
マラリアを暗示する血刃も巡ってきていました。