書籍化されました
北朝鮮の「実体」とは何でしょうか?
菅沼氏「北朝鮮は破壊団体」
「米中新冷戦時代のアジア新秩序」
菅沼光弘(著)
前の記事で引用した著書で元公安調査庁第2部長の菅沼光弘氏は、北朝鮮は「破壊団体」である。と断言しています。
破壊活動防止法
昭和27年7月21日法律第240号、は、暴力主義的破壊活動を行った団体に対し、規制措置を定めると共に、
その活動に関する刑罰を定めた日本の法律。所管官庁は、法務省である。特別刑法の一種。略称は破防法。
「破防法」の適用団体は全部で17団体ありますが、適用された順番に沿うと
- 日本共産党
- 朝鮮総連
となります。
もう言うまでもなく、朝鮮総連という団体は「北朝鮮」という、朝鮮半島の38度線以北を「実効支配」している「団体」と「表裏一体の関係」です。
菅沼氏の著作の行間を読むと
・北朝鮮は「国家」ではなく破防法でうたう「暴力主義的破壊活動を行った団体」である。
ということなのでしょうか?但しこれは私の解釈です。
元駐ウクライナ大使馬淵睦夫氏「闇の勢力」
「馬渕睦夫が読み解く 2020年世界の真実」
馬渕睦夫(著)
私は、you tubeで「言わんかな」という討論番組をよく視聴していますが、馬淵氏は、その番組のレギュラー・パネラーです。
過去の討論番組で、「北朝鮮問題」がテーマとなったことがありました。
その時、2002年の「小泉訪朝」の話題となり、話しの流れで、日朝首脳会談の外務省側の窓口となった当時の田中均アジア太平洋州局長(当時)に非難が集まりました。
その時の馬淵氏のコメントが「まあ、外務省がああいう「闇の勢力」と直接外交交渉すること自体が間違っていたんだ」というものでした。
私は「闇の勢力」という表現が非常に強く印象に残り全く同感でした。
国家とは
国境線で区切られた国の領土に成立する政治組織で、その地域に居住する人々に対して統治機構を備えるものである。
領域と人民に対して、排他的な統治権を有する(生殺与奪の権利を独占する)政治団体もしくは政治的共同体である。
政治機能により異なる利害を調整し、社会の秩序と安定を維持していくことを目的にし社会の組織化をする。
上記が「国家」についての「最低限の定義」で21世紀の現在に至る人類の進歩や発展は加味していません。
私はいわゆる「戦後」の日本に生まれ育って、民主主義、言論の自由等々「基本的人権」が当たり前のものと思って生きていました。
そして、日本国が、国民に「社会福祉」も提供する「資本主義経済国家」であることも当たり前のものと感じて生きてきました。
私が、中年になる前は「米ソ冷戦」というものがあり「核戦争の危機」も想像していました。
海を隔てた、西や北には、中国、ソ連、北朝鮮という「共産主義国家」が有りました。
毛沢東率いる「中華人民共和国」の「内情」は、1972年に田中角栄が「日中共同宣言」を出すまでは、かすかに情報は流れてきますが「内情」はさっぱりわからない国でした。
独裁者の毛沢東が死んで「実務家」の鄧小平が「集団指導体制」に移行し、「改革開放経済」を唱えて、1978年に初来日して、やっと「顔の見える国」になりました。
ソ連は、日本の北方領土を「不法占領」している上に、元祖「共産革命国家」で「秘密主義」なので、不気味でしたが、ゴルバチョフという「開放的な指導者」が登場し国内外に「グラスノスチ(情報公開)」することにより、長いこと隠していた「多くの矛盾」を世界に知られることにより、1991年にあっけなく「ソ連崩壊」が起きました。
そして中央アジアのトルコ系民族自治区も独立して、面積も一回り小さくなり、韓国よりGDP(国内総生産)の小さい、ロシアという国が残されました。
学校で教わったので「北朝鮮」という国が有ることは地図帳を見て知っていましたが、朝鮮半島の北半分という「小国」だし、国交も無いので、私にとっては存在感の無い国でした。
「国交」がなく「貿易」も無いので、日本の「戦後復興」と「高度経済成長」には一切貢献しない国でした。
1987年(昭和62)年に大韓航空機爆破事件が起きて、工作員の金賢姫が逮捕拘束され、彼女の自供により「日本人拉致被害者」の存在が明らかになりました。
1990年に自民党の実力者の金丸信と社会党の田辺誠委員長が訪朝し、「スパイ容疑」で7年間拘束されていた、漁船の船長以下2名を解放させました。
「外交センス」の無い金丸信は「人たらし」の金日成におだてられ、マスゲームを見せられて、上機嫌で帰国しましたが、帰国後当然ながら「土下座外交」として国中の非難を浴びました。
2002年の「小泉訪朝」で、金正日が「日本人の拉致」を認め、謝罪し拉致被害者の一部が帰国した時には度肝を抜かれました。
※続きます。