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無限拡散|「超セコイ」政治資金の使い方(怒)
税金で5000枚以上の切手を購入→小池事務所「通常の事務所業務に用いている」→「切手大量購入」後、換金か?
※政治資金オンブズマンより http://archive.is/FRVfK
小池百合子・元防衛大臣(自民党)の政治資金問題その7
〜大量購入「切手」換金の疑惑〜
2016年7月26日 |
今回は、その7です。
小池百合子事務所は、税金が原資の政党交付金で「切手」を大量購入するという不可解な支出をしており、それを換金して裏金をつくっているのではないかとの疑惑が生じています。
1 2014年に税金で5000枚以上の切手を購入していた
「日刊ゲンダイ」(2016年7月23日)の報道によると、小池百合子元防衛大臣が代表を務める「自由民主党東京都第10選挙区支部」は、2014年に、「料金別納郵便」や「区内特別郵便」を利用していた一方、政党交付金(国民の税金)により「郵送」名目で年間5000枚以上の切手を購入して「事務所費」に計上しており、購入日は10月末から11月末の1カ月に集中し、特に11月18、19、28日の3日間で計1914枚もの52円切手を買い、1日で82円切手を1000枚買っていたときもあった
というのです(「小池百合子氏の政治資金 使い道はあの“号泣県議”ソックリ」)。
小池事務所は、「日刊ゲンダイ」の記者の取材に対し、「通常の事務所業務に用いている」と回答したそうです(参照記事)。
郵便が少数であれば、「切手」の少数の購入もありうることでしょうが、通常、大量の郵便を抱える政党支部が一つ一つ切手を貼っているとは思えません。
小池事務所は、「料金別納郵便」を利用すれば大量の切手を貼る手間をはぶけることや、同一区内の大量郵送は「区内特別郵便」を使えば割安となることを分かっており、現にそのサービスを利用していたのですから、わざわざ「切手」を大量に購入するのは、明らかに不自然です。
地方議会では、政務活動費・政務調査費で「切手」を大量購入し、換金していたことが発覚していますので、「切手」を大量に購入した小池事務所も、同様に、大量購入した「切手」を換金し、それが裏金されたのではないか、との疑念が生じます。
小池元大臣は、この疑念について、きちんと説明する必要があります。
724万円分の切手を大量購入後換金し裏金にしたのでは?
2 高額な「郵送費」「郵便代」約724万円(6年間)・・・高額な「切手」購入と換金の疑い
そこで、小池元大臣の政党支部「自由民主党東京都第10選挙区西部」と資金管理団体「フォーラムユーリカ」は、どれだけの「郵送費」「郵便代」を政治資金から支出しているのか、2009年から2014年末までを調査しました。
すると、明らかに宅配便代と思われるものを除外すると、「郵送費」「郵便代」の合計額は、2009年から6年間で約724万円でした。
そのうち、
- 自民党が下野した総選挙が行われた2009年が約339万円、
- 自民党が政権復帰した総選挙が行われた2012年が約180万円、
- 自民党が参議院通常選挙でも勝利した2013年が約93万円
- 自民党が勝利した総選挙が行われた2014年は約57万円
で、全体的に選挙が行われた年が多いことが判明しました(毎年の明細は下記の注1と注2を参照)。
また、2012年を別にすれば、政党支部か、資金管理団体のいずれかで「郵送費」「郵便代」が支出されていることがわかります。「郵送」代のうち宅配便代と思われるものは除外した。
以上の高額な「郵送費」「郵便代」(6年間で約724万円)全額が、「切手」購入ではないでしょうが、2014年以外の年も高額ですので、「切手」を大量購入し、換金したのではないかとの疑念が生じます。
換金されれば政治や選挙での裏金になっている恐れもあります。特に国政選挙があった時に支出が多いので、その裏金の可能性は軽視できません。
小池元大臣は、都知事選挙の投票前に、この疑惑について、払拭できるように、きちんと説明する必要があります。