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無限拡散|「日朝正常化議連」が舌なめずりする北朝鮮ODA(政府開発援助)利権
「拉致問題の完全解決」を後回しにして、日朝の国交を結んだ場合、北朝鮮のインフラ整備は関係者、商社やゼネコンにとって、見逃せない巨大プロジェクトになります。
その開発事業は少なく見積もっても一兆円、最終的には三兆円を超えるとの予測もあります。
1990年、当時の自民党のドンの金丸信が、社会党委員長の田辺誠とともに行った「金丸訪朝」後に、北朝鮮は電話通信網が一挙に整備されましたが、そこに使用されたのはNTTの回線であり、整備には日本の商社が関与していたと言われます。
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【水谷功の驚異の北朝鮮「海砂の錬金術」】
北朝鮮の平壌の南西百キロに海州(へじゅ)という韓国国境に近い「渡りガニ」の産地があります。
水谷は海州の海砂をポンプ浚渫船で水と砂を一緒に吸い上げます。
その時の価格が1立米=1米ドルです。
吸い上げた「海砂」を韓国のゼネコンに売却すると、13米ドルで売れたそうです。
一気に13倍の値段で売れたわけです。
北朝鮮での「海砂利」の採取利権は濡れ手で粟のつかみ取り(爆)
北朝鮮での「独占的地位」を元にした「海砂利利権」がどれほど儲かるか、ちょっと「原価計算」してみましょう。
2001年の円ドルレートは平均すると1米ドル=123円です。
1立米(立法メートル)=1米ドル=123円・・・北朝鮮での海砂採取原価(コスト)=費用
韓国ゼネコンへの売却価格
1立米=13米ドル=1599円
1立米辺りの粗利益(あらりえき)=売却価格―採取原価=1476円
粗利益(あらりえき)とは
売上総利益とも言います。
売上高から売上原価を差し引いたもの。
粗利益(売上総利益) = 売上高 - 売上原価
韓国ゼネコンに、合計一万立米売り上げた場合の粗利益は
1476円×1万=1476万円
日本のゼネコンへの売却価格
1立米=40米ドル=4920円
1立米辺りの粗利益=売却価格―採取原価=4797円
日本のゼネコンに、合計1万立米売り上げた場合の粗利益は
4797円×1万=4797万円
約5千万円の「濡れ手で粟のつかみ取り」となるわけです。
まさに、笑いが止まらない訳です。
《韓国では何故、古い高層ビルの崩落が頻繁に起きるのか?》
※1995年、死者502名を出す世界最大の建物崩落事件となった三豊百貨店。
水谷建設から、海砂を購入した韓国のゼネコンは信じられないことをします。
彼等は、海砂から「塩分」を抜いて、乾燥させたら、いきなりセメントと混ぜて、コンクリにして、ビル建設に使用してしまうのです。
日本のまともなゼネコンは絶対にそのような使用法はしません。
何故なら、海砂から完全に「塩分」を抜くことは不可能ですから、ビルディング建築に使用すると、僅かに残った塩分が鉄骨を腐食させ、何年か後にはビルの「自然崩落」につながるからです。
ですから、日本のゼネコンが「塩分を除去した海砂」をセメントと混ぜて使用するときは、建物ではなく、例えば「海岸の埋め立て用」に使用するそうです。
海州で採取した「海砂」は韓国のゼネコンが欲しいという量だけ売り捌いて儲けて、残りは、日本に搬入します。
すると、日本での「海砂」の販売価格は、なんと、30米ドルから40米ドルに跳ね上がったそうです。
北朝鮮の海州でただポンプで吸い上げただけの1立米=1米ドルの海砂が、30倍から40倍の値段で売れるのです。
これを「錬金術」と言わずに何というのでしょうか。
勿論、莫大な利益は申告しませんでした。
それで水谷建設と会長の水谷功は「脱税」で逮捕されたのです。
《「裏金」の一部の2千万円が石原慎太郎都知事に渡り、羽田空港拡張工事に参加できた》
これが、前の記事で書いた「森伊蔵事件」です。
2千万円の「裏金」で水谷建設は「羽田空港拡張工事」に参入出来て、「塩分を抜いた海砂」はセオリー通り「羽田D滑走路」、羽田沖埋め立て工事に使用されたのです。
《「海砂」が化けた「1億円の裏金」が小沢一郎事務所に渡り「陸山会事件」となった》
陸山会事件
小沢一郎の資金管理団体「陸山会」を巡る事件。世間の注目を浴び、様々なルートから捜査された事件でしたが、水谷建設と水谷功が絡んだのは「裏金問題」でした。
裏金問題
秘書の裁判では一番の肝になった闇献金について「小沢事務所は談合を前提とする公共工事の本命業者の選定に強い影響力があり、影響力を背景に公共工事の受注を希望する企業に多額の献金を行わせていた」とされた。
東京地裁により水谷建設の闇献金が認定された。
小沢一郎と陸山会事件
これは、「陸山会事件」が世間の注目を浴び始めたころ「脱税」で実刑判決を受けて収監中の水谷功が、小沢一郎の秘書に合計1億円の現金を「裏金」として渡したと、検事の取り調べで供述したことに端を発しました。
小沢一郎関係の「政治団体」は「裏金」の授受があったとされる2004年~2005年の政治資金収支報告書に、この1億円の収入が未記載だったのです。
当時、小沢一郎は野党第一党の民主党の幹事長でした。
自民党の麻生政権がレームダック(死に体)となり、民主党への「政権交代」も視野の中に入る時期の立件で、政権交代を阻止するための「国策捜査」ではないかとの批判も浴びました。
水谷功が何故、獄中で「裏献金」について自供に至ったかの心境は不明です。
《「疑念」を呼ぶ、水谷建設と自民党二階俊博の関係》
水谷建設は三重県の桑名市に本社を置くゼネコンです。
三重県の西隣は「親中派の土建政治家」の二階俊博の地元の和歌山県です。
水谷建設は、関空の大規模建設工事にも関わっており、隣県の和歌山はおろか、大阪を中心に関西全体を広くカバーする実力派のゼネコンです。
大阪地検特捜部の検事たちは、二階俊博(現自民党幹事長)が影響力を持つ、関西の幾つかのゼネコンの事務所に訪れては「なんか、二階について面白い話はないか?」とよく聞くそうです。そして「政権与党の現役のバッジはやりにくい」とこぼすそうです。
「日本の裏金王」と呼ばれた水谷功が作り出した「裏金」はあまりにも巨額過ぎて、裁判でも、全容がつかめず「脱税」として認定された額も、捜査機関が当初見積もった金額のほんの一部に過ぎなかったそうです。
「北朝鮮利権」を狙う「日朝正常化議連」には、勿論「超大物」の二階俊博も顧問として参加しています。