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無限拡散|拉致問題と日朝正常化推進議連
日朝正常化推進議連 会長の衛藤征士郎と、小池百合子
《日朝正常化推進議連と言う「拉致問題」の「障害」と小池百合子の深い関係》
産経新聞のエース記者の阿比留瑠偉氏の記事を読んでみましょう。
日朝国交正常化推進議員連盟・衛藤征士郎会長、
日朝正常化議連の怪
2018.7.13 09:31
阿比留瑠比の極言御免
約10年ぶりに活動を再開した超党派の日朝国交正常化推進議員連盟(衛藤征士郎会長)が、どうにも怪しい。
会合に招いた講師の顔ぶれから、尋常ではない。
6月21日の会合の講師は、平成14年9月の小泉純一郎首相(当時)の初訪朝時の交渉役だった田中均元外務審議官と、在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)の機関紙「朝鮮新報」の金志永・平壌支局長だった。
田中氏は最後の2回分の日朝交渉の記録を外務省に残さず、安倍晋三首相に「外交官として間違っている」(25年7月、日本記者クラブ主催の党首討論会)と指摘された人物である。
また、金氏はこの日の会合で「拉致問題は既に解決済みだ」と主張したという。
そして今回、11日の会合に講師として呼んだのは、元外務省国際情報局長の孫崎享氏だった。
孫崎氏は日本固有の領土である尖閣諸島(沖縄県石垣市)や竹島(島根県隠岐の島町)に関して、それぞれ中国、韓国寄りの持論を説き、鳩山由紀夫元首相のブレーンとされている。
日朝議連はもともと2008年4月、自民党の山崎拓元副総裁と
民主党の岩國哲人(てつんど)元副代表らが会談し、
「北朝鮮への圧力路線は成果を生まなかった」として発足を決めた。
その岩國氏は同年5月、こう語っていた。
「日本国民は拉致問題に拉致され、自縄自縛に陥っている」
すさまじい拉致問題軽視発言だが、岩國氏は衛藤氏らとともに日朝議連副会長に納まる。
会長に就いた山崎氏は訪朝を模索し、北朝鮮への融和政策を唱えた。
6月に米国が北のテロ支援国家の指定解除に踏み切ると、こう歓迎した。
「一番利益を受けるのは日本であり、足を引っ張ることは許されない。
冷静沈着に判断し、国際協調を乱さない方がいい」
このとき衛藤氏も「小さな一歩かもしれないが、確かな一歩を踏み出した」と指定解除を肯定的に評価し、北朝鮮への経済制裁継続を批判している。
だが、テロ支援国家の指定解除とその後の経済制裁緩和・解除の結果はどうだったか。
北朝鮮は拉致被害者を帰すどころか、自由気ままに核・ミサイル開発を進めてきた。
逆に現在、北朝鮮が米国との対話路線に転換し、米朝首脳会談が実現したのも、日本が主張する圧力路線をトランプ米政権が採用し、強力に軍事的・経済的に圧力を加え続けた結果ではないか。
政府がこれから北朝鮮との命懸けの交渉、駆け引きに臨もうというときに、政府方針と明確に異なる意見を共有して、どうするつもりなのか。首をかしげたくなるが、10年前に日朝議連が訴えていたことを振り返ると、当然かとも思う。
10年前には、安倍首相(当時は前首相)と山崎氏の間でこんな言葉の応酬があった。
安倍前首相「有力者も含め多くの議員が、政府より甘いことを言うのでは交渉にならない。経済制裁はそろそろ考え直した方がいいという意見は、百害あって一利なしだ」
山崎氏「全然逆ではないか。幼稚な考えだ」
10年前に見た光景と同じことが、再び繰り返されるのだろうか。
今度の日朝議連には、自民党の二階俊博幹事長や岸田文雄政調会長、竹下亘総務会長らも顧問として名を連ねているが、経緯をよく理解した上で参加したのかどうか。
いずれにしろ、日本国内が割れて喜ぶのは、北朝鮮であるのは間違いない。
(論説委員兼政治部編集委員)
《山崎拓の安倍総理に対する嫉妬と遺恨》
山崎拓(通称;ヤマタク、エロタク)は、「奇人変人」で自民党内に友達が皆無な小泉純一郎の唯一の話し相手でした。
それで、2001年に小泉純一郎政権が発足すると、請われて自民党幹事長に就任しました。
しかし、党内No2 の幹事長としては手腕に乏しく、仕事は主に「小泉の愚痴の聞き役」でした。
当時の新聞の「首相動静」にも「総理官邸で山崎幹事長と会談」と言うのがやたら多かったですが、政策の話をするより「小泉の愚痴」を聴く時間が圧倒的に多かったそうです。
その為「山拓は小泉の精神安定剤」とも言われました。
山崎は能力的には、自派閥の「山崎派の維持」が精いっぱいで、当時世間の大ひんしゅくを買った「愛人スキャンダル」がもとで、2003年9月の総選挙で落選の憂き目に遭いました。
山崎が落選してしまったので、小泉は後任に、未だ若い安倍晋三を任命しました。
ところが、安倍さんが「幹事長室」に入ろうとしても、山崎は幹事長室の椅子に座って、部屋を明け渡そうとしません。困った安倍さんが、自派閥の領袖の森喜朗前総理に注意してもらってやっと、山崎は部屋を明け渡したそうです。
このシーンは、幹事長室で立ったまま困惑する安倍さんと、不貞腐れて椅子に座る山崎と、厳しい表情で山崎を叱責する森前総理のスリーショットが週刊誌のグラビアに載ったので今でも鮮明に覚えています。
その山崎ですが、小泉純一郎が2005年9月の「郵政選挙」で大勝すると、用済みになり、小泉から「ポイ捨て」されてしまいました。
そして、政権は小泉から安倍さんに「禅譲」されます。
それについて、山崎は回顧録の「YKK秘録」で、「小泉―安倍枢軸体制が始まった」と恨みがましく書いています。
《「日朝正常化議連」は政権中枢から見放された山崎拓が利権絡みで始めたもの》
「救う会」と「家族会」から猛批判を浴びた、山崎拓と平沢勝栄の訪朝
「2人の行動は、救う会や拉致議連などが決めている日朝交渉は政府間に一元化すべきだ」「被害者の救出運動に無関心で、かつては北朝鮮へのコメ支援に熱心だった」
https://web.archive.org/web/20130619184108/http://www.47news.jp/CN/200404/CN2004040401002206.html
「拉致問題を政治利用」 山崎、平沢両氏に批判集中
北朝鮮による拉致被害者の支援団体「救う会」は4日、東京都内で全国幹事会を開いた。
自民党の山崎拓前副総裁と拉致議連事務局長(辞表提出)の平沢勝栄衆院議員が中国で、北朝鮮側と接触したことに批判が集中、2人に対し今後、同様の行動を取らないよう要求することを決め、見解をまとめた。
見解では、2人の行動は、救う会や拉致議連などが決めている日朝交渉は政府間に一元化すべきだとの方針に反している、と指摘。
山崎氏を「被害者の救出運動に無関心で、かつては北朝鮮へのコメ支援に熱心だった」と批判している。
救う会の西岡力常任副会長は「平沢氏は『もう北朝鮮と接触しない』と言っていたのに事前に何の相談もなく訪中した。2人は拉致問題を政治利用している」と非難。
オブザーバーとして出席した家族会の飯塚繁雄副代表は幹事会後の会見で「誰を信用していいか分からなくなった。家族のためとは思えない抜け駆け的な行動だ」と話した。
2004/04/04 09:25 【共同通信】
山崎拓は政権が自民党から民主党に移った2009年の選挙で落選して政界を引退しています。
「救う会」会長の西岡力会長も「日朝正常化議連」の動きを厳しく批判しています。
私も西岡教授の意見に全く同感です。
「最初に国交正常化ありき」で、日本が例えば「過去清算金」として一兆円北朝鮮に支払うと約束すれば、金王朝は「帳尻」を合わせるために、「既に死亡した」と嘘をついた「生存中の拉致被害者」を慌てて全員殺害するのは目に見えています。
「拉致議連」も「日朝正常化議連」を批判しています。