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世界の北朝鮮包囲網
1953年「休戦協定」は結ばれたが北朝鮮と国連軍は未だ戦争状態にある
そのお陰で朝鮮戦争で「国連軍」を形成した18か国は北朝鮮の息の根を止めるべく「瀬取り」の監視に協力してくれているのです。各国の協力が近い将来実を結び「北朝鮮の核の完全放棄」と「拉致問題の完全解決」につながると思うと感謝に堪えません。
- 北朝鮮の瀬取りに対して、艦艇や航空機による監視活動に参加している国は2019年時点で8カ国に達している。
- 日本、アメリカ合衆国、カナダ、大韓民国、イギリス、フランス、オーストラリア、ニュージーランドである。
- 監視に従事する艦艇が、台湾海峡を通過して移動することもあり、参加国の高官は匿名を条件に、
- 東シナ海や南シナ海における中国への牽制を副次的な目的としているとコメントしている。
- 日本では海上自衛隊、海上保安庁が担っており、重点監視対象の東シナ海中央部は「瀬取り銀座」とも呼ばれる。
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日本と世界の警戒監視協力の現況
2018年4月28日、防衛省は、『「瀬取り」に対する関係国による警戒監視活動』に関して状況を公開した。内容は以下の通り。
- 今般、国連安保理決議により禁止されている北朝鮮籍船舶のいわゆる「瀬取り」を含む
- 違法な海上での活動に対して、米国に加え、関係国が在日米軍嘉手納飛行場を拠点として、
- 航空機による警戒監視活動を行う
➀哨戒機→対潜哨戒機(潜水艦を探すための航空機)で監視
対潜水艦戦を重視して設計・装備された航空機。
概要
対潜哨戒機は潜水艦の探知・攻撃を主任務とする航空機である。
最大の特徴は、探知から攻撃までを単独で遂行する機材を搭載している自己完結性と、強力な通信機器により遠方の地上基地とも通信可能な情報共有能力を併せ持つ点である。
- 2018年4月10日、英国防省から、イギリス海軍フリゲート艦「サザーランド」等が、
- 北朝鮮の海上での不正取引を監視する国際的な努力に貢献する旨を発表。
➁フリゲート艦で監視
艦艇のうち、主に、巡洋艦と駆逐艦の中間クラスであり比較的小型・高速の、哨戒や偵察などの任務を主とする艦艇を指す呼び名。
単にフリゲートと呼ばれる場合もあるが、国内では「フリゲート艦」の呼び名が用いられる場合が多い。
2019年3月8日~フランス軍も参加
まず3月中旬に哨戒機ファルコン200が在日米軍嘉手納飛行場に派遣され、続いてフリゲート艦「ヴァンデミエール」が、同年春から東シナ海周辺海域で監視活動に入る。
2019年4月、北朝鮮籍タンカー「SAEBYOL(セビョル)号」が瀬取りを強く疑われ、これが、英国と日本の共同での作業によるもの、とされた。
なお、この時点で、英国は、日本の監視活動に関し、海軍フリゲート「サザーランド」(2018年5月上旬)、同揚陸艦「アルビオン」(2018年5月下旬から6月上旬まで及び6月中旬)、同フリゲート「アーガイル」(2018年12月中旬及び2019年年1月上旬)、同フリゲート「モントローズ」を派遣(2019年2月下旬から3月上旬)したと言われる。
日本近海での「瀬取り」は海上自衛隊のイージス艦の出動でほぼ不可能に
イージス艦
イージスシステムを搭載した艦艇の総称。通常、高度なシステム艦として構築されている。
フェーズドアレイレーダーと高度な情報処理・射撃指揮システムにより、200を超える目標を追尾し、その中の10個以上の目標(従来のターター・システム搭載艦は2~3目標)を同時攻撃する能力を持つ。
開発当初の目的である艦隊防空だけではなく様々な任務に対応可能な汎用性を持つため、アメリカ海軍ではイージス艦のみで水上戦闘群を編成している。
イージス(Aegis)とは、ギリシャ神話の中で最高神ゼウスが娘アテナに与えたという、あらゆる邪悪を払う盾(胸当)アイギス(Aigis)のこと。
イージス艦とは、イージスシステムを搭載するあらゆる艦艇を指す総称である。
したがって、巡洋艦、駆逐艦といった軍艦の艦種を指すものではなく、2019年現在で、巡洋艦・駆逐艦・フリゲートの3つの艦種に搭載されている。
イージスシステムは、遠くの敵機を正確に探知できる索敵能力、迅速に状況を判断・対応できる情報処理能力、一度に多くの目標と交戦できる対空射撃能力を備える画期的な装置である。
このおかげで、イージス艦は、同時に多数の空中目標を捕捉し、これらと交戦できる、極めて優秀な防空艦となった。
またイージスシステム以外にも、イージス艦が搭載する全ての兵器は、イージスシステムのコンピュータを中核として連結され、イージス戦闘システムと呼ばれる統合システムを構築している。
これによって、イージス艦は、対空・対艦・対潜水艦など、戦闘のあらゆる局面において、脅威となる目標の捜索から識別、意思決定から攻撃に至るまでを、迅速に行なうことができるのである。
このことから、90隻と多数を保有するアメリカ合衆国においては、艦隊防空のほかにも、トマホーク巡航ミサイルによる対地攻撃から海賊の取り締まりに至るまで、様々な任務に使われている。
日本の所有するイージス艦(空母+戦艦+駆逐艦の機能とパワーを持つ)
アメリカ以外では初のイージス艦「こんごう型護衛艦」
主砲がオート・メラーラ社製の速射砲に変更されたほか、指揮統制能力が強化されており、タイコンデロガ級に迫る規模になった。またその運用実績を踏まえ、平成14・15年度計画では、たちかぜ型の更新用として更に2隻のイージス艦の導入を決定した。
日本は数ではアメリカに次いで二番目に多く、種類別では世界で一番多くのイージス艦を保有することになる。
日本の保有するイージス艦
・こんごうがた護衛艦
・あたごがた護衛艦
・まやがた護衛艦
それにしても、日本の自衛隊がアメリカから購入したイージス艦とは、凄い機能を持った戦艦ですね。これが常時、朝鮮半島近海で監視をしたら、北朝鮮も「瀬取り」を諦めざるを得ないでしょうね。
元々「石油」の瀬取りはコスト的に高くついていた上に、日本のイージス艦を筆頭に、朝鮮国連軍各国に監視されたら「瀬取り」を行うこと事実上不可能です。