1967年以降の都知事選は自民党推薦候補の勝率は低い
自民党が明確に機関決定して「自民党推薦」候補が勝ったのは1979年からの鈴木俊一の4期のみです。
1999年からの石原都政も最初は無所属で自民党公認候補を破って当選で2003年以降は長男の石原伸晃が自民党都連会長だった関係で
残りの三回は自民党都連の推薦が付きです。
蓮舫が勝っても岸田総理の責任にはならない
都民の有権者は無党派層と浮動票が多いので自民党や立民などの既成政党の公認や推薦があるとかえって受かりにくくなるのでしょう。
従って今回仮に蓮舫が勝ったとしても岸田総理は辞任する必要はないと思います。
都知事選の政策はその時によって「何を中止するか」も重要
1995年は前任の鈴木知事の「世界都市博(1996年)」を中止すると公約した青島幸男が街頭演説をやらずポスターも貼らずNHKの政見放送のみで当選しました。
蓮舫も公約は神宮外苑再開発中止などでもよい
小池が「伐採の女帝」と言われた神宮外苑を筆頭に、日比谷公園、葛西臨海水族園などの「都心の乱開発中止」または「東京の国際金融都市構想」の中止でも良いでしょう。
とにかく1967年以降、自民党公認、または自民党推薦候補の勝率は低いのです。
蓮舫が勝っても「岸田おろし」は起きない
こう言うと「またか~」と思う人がいると思いますが4月になって4月28日の3補選後に「岸田おろし」が起きると多くの政治記者や評論家が断言しましたが私は
①補選は島根1区のみでしかも亀井亜紀子に勝てない
②負けても「岸田おろし」は起きない
と予想しましたが
予想が当たって今現在も「岸田おろし」は起きていない
画像は菅義偉と非主流派HKT(萩生田、加藤勝信、武田良太)の会食
本稿執筆中の6月10日現在で起きていません。跳ねっ返りの横浜市議が恐らく菅義偉に言わされて親しい朝日新聞の記者に記事を書かせただけです。
そもそも東京都知事選は自民党の勝率は悪い
ここでいう「自民党」とは官邸の事で時に官邸党本部と自民党都連は対立することも有ります。
1991年の都知事選(海部俊樹首相)は飛ぶ鳥を落とす勢いだった小沢一郎幹事長と反発した自民党都連との分裂選挙でした。党本部と地方が対立することも有るのです。
都民の有権者が4年ごとに25%入れ替わる
都民の有権者の4人に一人は大企業勤務の転勤族です。4年前に現職都知事に投票した人の25%は入れ替わるのです。
こういう人達は無関心層もいれば浮動票にもなるので投票行動は非常に読みにくいです。
憲政史上最長政権だった故安倍晋三ですら在任中の4回の都知事選で自分でグリップできたのは一回だけ(舛添要一)で後3回は関与できずに小池百合子には事実上2回負けました。
まあ2020年7月は既にレームダック状態(死に体、翌月2度目の退陣)でしたけど。
都知事選の負けでいちいち総理が退陣していたらきりがない
自民党結党以来、党公認候補の敗北で引責辞任した総理は一人もいません。東京都はGDPがスェーデン一国並みの「日本の中の都市国家」です。
そしてそもそも歴代の都知事は鈴木俊一の様に自民党推薦でも素直に時の政権の言うことを聞きません