書籍化されました
2017年9月19日
前回の続きです。
民進党と言う「素人政治家集団」中身は大学生のサークル
自民党には、かつてほどの拘束力は有りませんが、依然として派閥が有り、ほぼすべての議員が、いずれかの派閥に所属しています。
「派閥」を全肯定するわけではありませんが、領袖の人柄に惚れて、政治信条を同じくする者がグループを作るのは、自然ではないでしょうか?
ただ自民党の党是である「憲法改正」にしても、安倍総理の所属する細田派・清話会(旧岸派)と反安倍の筆頭であるゲル石破の水月会では、
憲法改正に対する意欲に差は有ると思います。
★民進党は、派閥ではなく「グループ」に分かれています。
例えば野田グループ、前原グループ、細野グループ(細野氏は一人で離党)等々です。
驚いたのは、数あるグループにダブって加入している議員が少なくないことです。
まるで、大学のサークルの「のり」ですね。
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政治信条ではなくノリできまるグループ
★民進党のグループは、自民党の派閥のように政治信条による結合ではありません。野田か、前原か、どちらと仲が良いかで決めているのでしょう。
そして、例えば、前原グループに所属しながらも、ある政策では野田グループと合うというときに、重複して所属しているのでしょう。
自民党では、二つの派閥に重複して所属する議員はいません。いたら、統合失調症扱いされるでしょう。
ただ、昔、例外的に福田派に属しながら、田中派にシンパシーを感じていた加藤六月(むつき)という議員がいました。
党の名称が変わっても、「民進党」になじめない議員達
柿澤未途(みと)民進党役員室長が愚痴っていましたが、昔からいる議員達には、会話の時「民主党、いや民進党」と言いちがえる人が多いそうです。
柿澤議員の嘆きは「党名が変わっても、中身は変わっていない」と言う事でした。
私は、支持者ではありませんが、党名を変えた必然性がわかりません。Wikiなどでは、合流予定だった松野頼久が「民主党と言う党に合流は有りえない」と発言したとされていますが、野党とは言え、混乱する国民はいい迷惑です。
団結できない政治団体、子供の集団
「代表」の足を引っ張る事しかしないから自分が「代表」になった時には誰も支えてくれない
これも、前述の橋本五郎氏の見解です。全く同感です。
かつて、その顕著な例を見ました。2005年の郵政解散で、惨敗した民主党は、代表の岡田克也氏が辞任しました。
そこで、代表戦です。前原誠司が前評判を覆して、菅直人を破り、新代表となりました。
そのご、前原は、菅に幹事長就任を持ちかけますが、すげなく断られ、菅はホテルにこもって、前原との接触を一切立ちました。
菅にとっては、個人的な遺恨もあったでしょうし、また、かつて自分が代表の時に、前原から協力を得られなかったということもあったのではないかと思います。
それにしても、代表選後の仲違いは異常でした。これが、輪廻転生のごとく現代にも引き継がれています。
支持母体は労組(連合、日教組、自治労)推薦候補は高学歴のパラシュート議員の矛盾
かつて、民主党政権の3年間は、支持母体の労組に直結する、旧社会党系議員を優先して入閣させていました。
労組出身の議員とは、例えば日立労組では、「専従」と言って、会社には席は有るが、職場に出勤せず、毎朝組合事務所に出勤し、
一日仕事をして、夕方仕事が終われば、職場にも寄らず、そのまま自宅に直帰します。
働かないで、どうして給料もらってんだって?それは、他の社員が給料から天引きされている「組合費」から給料をもらうのです。
そして、仕事と言えば、春闘、ベースアップ、夏冬のボーナス交渉ぐらいです。20歳過ぎから定年までその仕事の繰り返し。
★これでは、「人間の幅」「器」が広がりません。
ですから、民主党政権三代の内閣。鳩山、菅、野田の閣僚の写真を見ると、誰が旧社会党系の労組議員かすぐわかりました(笑)
何十年も「給料上げろ」「ボーナス上げろ」「待遇改善しろ」ばかり、シュプレヒコールを上げてばかりいた人が、与党の大臣になって
「天下国家」について、独自の見識を披歴できるでしょうか?できるわけありません。
★もっとひどい例は、鳩山内閣の時の農水大臣だった赤松広隆は、宮崎県の肉牛が、口蹄疫のパンデミックで、畜産農家が、壊滅寸前の時に
公務をすっぽかして、キューバーに、カストロに会いに行き、周囲を唖然とさせました。
人材不足になった労組出身議員から、「傭兵」東大・霞が関官僚のパラシュート部隊へ
国会の代表質問で、注目を集める人材がいなくなった労組出身議員
と言うことで、各選挙区の、労組、連合などの推薦を受けるのは、労組出身議員ではなくて、東大→霞が関官僚の、パラシュート部隊になりました。
★その代表例が「国会のクイズ王」の小西洋之です。
いろいろと問題のある言動が多いので、やめてもらったほうが良いのではと思いましたが、
地元の読者様の情報によると、参院、千葉選挙区(定員3名)で、連合の推薦を受けているので、ほぼ落選することはないという事でした。
★しかし、皆さん、違和感を感じませんか?最も体制側にいるはずの、東大出のエリート官僚が、反体制の象徴である労組票で国会議員になるなんて。
日本の歴史文化・社会構造に反する民進党の構造
日本は古来より「農耕社会」です。後継者不足による「農業の危機」も叫ばれていますが、「皇室」と同じく、公家社会となろうが、武家社会となろうが、大日本帝国となろうが、敗戦で民主社会となろうが、日本人と日本社会のDNAとして生きる「農耕社会の伝統・掟」は変わりません。
それは、サラリーマン社会の「人事制度」に色濃く残っています。
★聖徳太子の17条の憲法以来、「和を持って尊しなす」すなわち「和」の精神です。
「和」の精神を維持しながら、組織を最適に運営していくための人事制度は「年功序列式人事制度」です。
★私もサラリーマンなりたての頃は、「何であんな人が課長をやっているんだろう?」なんて、「年功序列」に不満を持ちましたが、この年になって、冷静に振り返ると、やはり「年功序列型人事」が日本の組織に最も適していると思いました。
★21世紀初頭に、アメリカ型「成果主義人事制度」が流行し、富士通が真っ先に採用しましたが、真っ先に失敗しました。
「成果主義人事」が使えそうなのは、ノルマのきつい「大手証券」の営業職、生損保の営業職、メガバンクの営業職ぐらいでしょう。
ただ、大手証券でも、いわゆる「バックオフィス」「事務部門」には採用できません。何故なら、その部門の人達は、
業法、証券界なら、証取法に則って、「定型的」な事務処理を繰り返しているだけだから。
「年功序列型人事」が色濃く残る自民党・村社会ゆえに安定
自民党では、俗に当選7回で「大臣待機組」と言われます。組閣、内閣改造の時に、各派閥の領袖(りょうしゅう;親分)から、総理に、推薦人名簿が提出されます。総理や官邸はそれを参考に「身体検査」に合格した人を入閣させます。
★派閥の意向を5年間全く無視して、「大臣の一本釣り」をやったのが、小泉純一郎です。
干された派閥、特に竹下派や亀井派からは、猛烈な恨みを買い、郵政解散に至る政局となりました。
しかし、郵政解散で勝つと、一年後に総辞職。これ以上の派閥の意向無視は無理だと悟ったのでしょう。
★ちなみに、安倍総理は既に、在任記録では、小泉を抜いています。それで、昨年の内閣改造から、「派閥の推薦」を受け始めたのです。
そして、その為に、二階派の地方創生相のように、2度も失言を連発する馬鹿大臣が出たのです。
★当選回数7回未満、閣僚経験なしで、自民党総裁選に立候補したら、周囲から「タコ殴り」にされるか「キチガイ扱い」される。
≪しかし、民主党ではそれがまかりとおっている≫
森友、加計問題ではでなパフォーマンスを見せた、玉木雄一郎と言う議員をご存知と思います。
確かに、経歴は立派、東大→大蔵省ですからね。しかし、呆れたのは、彼がたった当選3回で、民主党の代表選に出たことです。
民主党の中には、彼以外にも、東大→大蔵省で、当選回数も多い先輩がいますよ。
鳩山が作った民主党からの流れを汲む、帰化人だらけの筆頭野党民進党。
サークル政党が日本の社会に適応できず、蓮舫ががたがたされた後、新代表の前原が解党に導くことになりそうです。
以上