2019年参院選を占う|昨年、失敗に終わった「安倍降ろし」の検証から
7月の参院選の勝敗を占うために、昨年「安倍三選」を阻止しようと公然と起きた「安倍降ろし」という政局が、幸運にも失敗に終わった理由を四柱推命で検証しておこうと思います。
政局とは
私の記事で頻繁に使う「政局」という言葉の意味を改めて、定義しておこうと思います。
デジタル大辞泉にもありますが、私としては、「時の総理大臣を引きずり降ろそうとする権力抗争」だと認識しています。
昨年の「安倍三選阻止」、「安倍降ろし」は表面で踊ったのが、故竹下登元首相の異母弟で竹下派会長の竹下亘と、竹下派で、自民党参院会長の吉田博美の二人、そして陰で脚本を書き、糸を引いたのが、既に息子に世襲させて引退していた、元自民党参院会長の青木幹雄でした。
先ず、「主演」の竹下亘から、
※昨年2018年4月27日の記事です。
当時の私の結論としては、竹下の命式を見て、倒閣には成功しないだろうと予想していました。
図らずもその通りになりましたが、何故「安倍降ろし」に失敗したのかの検証をします。
当時は破壊力のある「飛刃の冲「ちゅう」」を解析ツールとして使用していなかったので、その「武器」を使用して改めて検証しました。
四柱推命鑑定命式|竹下亘
前回、基本的なことは解説しているので省略し、「飛刃の冲「ちゅう」」での解説のみ補足します。
命式を見ればわかるように、竹下の年柱と月柱にそれぞれ、羊刃があります。
金丸信のところで、解説したように、命式中に羊刃がある人は、行運(大運、年運、月運、日運、時運)に飛刃が巡ってくると酷い目にあうことが多いです。
これを「飛刃の冲「ちゅう」」と呼びます。
http://akimasa-fushimi.sakura.ne.jp/wp/2019/05/18/井沢満%ef%bc%88163%ef%bc%89四柱推命でよむ、まだ生きているの/
昨年、2018年は竹下亘にとって、どのような年運だったのでしょうか。
2018年
戊戌戊・・・・羊刃2個、飛刃2個
です。羊刃が2個も巡ってくる、しかも、最悪の飛刃が2個も巡ってきました。
かなり、強烈な「飛刃の冲「ちゅう」」でした。
昨年の記事にも書きましたけど、2018年は竹下にとって「動いてはいけない年」「大きな勝負に出てはいけない年」だったのです。
★「返り討ちに遭う」危険性があるよというリスクをはらんだ年だったのです。
《竹下派=平成研究会(旧経世会)崩壊までの道のり》
主演、竹下亘、助演、吉田博美、シナリオ、青木幹雄で一時は有利に事を運んで、私はハラハラして事態の進行を固唾をのんでみていました。
《竹下派、総裁選「自主投票」決定でオワコン》
竹下派の参院議員は、がっちり、吉田博美が「締め付け」をして、「石破支持」でまとめましたが、衆院の方は、安倍総理に厚遇されている、現経産大臣の茂木俊充と、会長から引き摺り下ろされ、竹下に恨みを持つ額賀福四郎らが、「安倍三選」を支持して譲りませんでした。
話し合いは平行線をたどり、最終的に匙を投げた、竹下は
★竹下派衆院議員には「自主投票」を認めました。
私は、この時点で「安倍降ろし」は失敗に終わったと確信して、ほっとしました。
《「派閥」は、会長(領袖;りょうしゅう)の元、統一候補一本に投票を絞らなければその時点で、会長の支配力は終わり》
①ベストは「自派閥」から、自民党総裁候補を出すこと。
②セカンドベストは、自派閥から、総裁候補を出さなくとも、自派閥の全員で押す「統一候補」を決定する。
上記2点ができなければ、派閥の会長として、権威も権力もないという証明になり、派閥は事実上の解散、他派閥の領袖からの、「草刈り場」「一本釣りの漁場」となります。
安倍三選が決まって、竹下の「政治生命」が終わった、総裁選の開票日の竹下の日運を見てみましょう。
2018年
戊戌戊 印綬 印綬・・・・・羊刃2個、飛刃2個
竹下が「印星殺」を持っていることは、昨年の記事で書きました。
もろ、印星の年だったんですね。
9月
辛酉辛―空亡 比肩 比肩
空亡月だったんですね。これはあかんでしょう。
20日
乙卯乙 偏財 偏財
「卯」は、命式中の羊刃を持つ柱の戌と支合を形成します。
卯―戌の支合です。
★これも「羊刃の冲「ちゅう」」といって、命式に羊刃を持つ人にとっては致命的なサインでした。
《私が心配していたのは、竹下より、むしろ「三合」の成立する他の二人だった》
自民党参院幹事長の吉田博美、私がブログでこの男を取り上げるのはこれが最初で最後になるでしょう。
続きます。