金日成｜朝鮮戦争と粛清による権力掌握

※こちらからの続きです

話しを「成りすまし金日成」こと金聖柱に戻します。

《金正日の生母の妻の金正淑の不審死》

朝鮮戦争が始まる半年前の１９４９年９月に、妻の金正淑（キムジョンスク）が死亡しました。

未だ３１歳の若さでした。

直接の死因は分娩中に起きた「心臓麻痺」でした。

金正淑（キムジョンスク）は、３人目の子を身ごもって、出産後に死亡が確認されました。

死因は「心臓麻痺」だと公表されました。

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《北朝鮮の「要人」の死因の「心臓麻痺」は暗殺の可能性が高い（怒）》

「女癖の悪い」金聖柱は、妻の金正淑が身籠った１９４８年ごろから、タイピストの金聖愛と不倫の関係に入っていました。

それに気づいた、金正淑は、金聖柱を強くなじったと言いますが、それをきっかけに、金聖柱は、金正淑の前に姿を現さなくなりました。

生まれた子供は死亡していましたが、へその緒が首に巻きついての「窒息死」という非常に不自然な死に方でした。

金正淑が、金策（キムチェク）の子供を「托卵」した結果、長男の金正日が生まれ、確かに自分の子供だと確信していた次男のシューラ（ロシア名）が３歳で事故死して以来、夫婦仲は、冷え切っていたのでしょう。

気持ちは浮気相手で、後妻となる金聖愛に移っている中で、「托卵児」とはいえ、正統な後継者を生んでいる金正淑の「存在」が疎ましく思って、「出産時の突然死」を装っての「暗殺」または「毒殺」節が根強いです。

《「音」を重視するハングルの影響で同姓同名が非常に多い南北朝鮮人》

朝鮮語の読み書き、会話が一切できない私ですが、北朝鮮ウォッチャーの萩原遼（大阪外語大学朝鮮語科卒）氏の一連の参考文献を読むうちに、南北朝鮮人の名前に同姓同名が多いことに気付きました。

北朝鮮では「国母」として崇められている金正日の生母の金正淑ですが、全く同じ名前の著名人がいるのに驚きました。

それは、現在の韓国大統領の文在寅の妻の「金正淑」です。

金正淑

http://archive.is/tiSyH

大韓民国第19代大統領文在寅の妻で、韓国のファーストレディ。

かつて、韓国経済を高成長させた「開発独裁」の故朴正煕大統領の妻の、陸英修夫人は、国民に人気が高く「国母」だと言われました。

可能性は低いと思いますが、文在寅が韓国民に慕われる名大統領と評価されれば、こちらの「金正淑」も、いつか「国母」と呼ばれるようになるのでしょうか？

・朝鮮人は、苗字が非常に少ない。

・男性、女性、共に、「好まれる「音」と「漢字」が共通している。

女性は「紳士淑女」の「淑（スク）」という「音」と漢字が好まれるようです。

私の想像ですが、南北朝鮮合わせると「金正淑」という名前の女性は数えきれないほどいるのではないかと思います。

ちなみに、日本語の「貞淑」という熟語も、朝鮮の女性の名前では「ジョンスク」で苗字が金だと

「金貞淑（キムジョンスク）」で同じ発音です。

北朝鮮の「初代の国母」の命式を見て見ましょう。

四柱推命鑑定命式｜金正淑

１９１７年１２月２４日～１９４９年９月２２日（３１歳没）

辰巳空亡

宿曜経　畢宿（ひつしゅく）

辰巳空亡なので、年柱が空亡している。

総合鑑定｜全体に「幸薄い」感じが漂う

日柱の天干が庚（剛金、斧、鉈）で１２月末の厳冬生まれです。

太い金棒が、凍結した河や湖の底に沈んでいるイメージで、能力を発揮できません。

その意味で、月令を得ていないので、「身弱」です。

貴人星の月徳貴人が２個ありますが、不慮の事故に遭いやすい「囚獄＆白虎殺」があります。

ただ、年柱が空亡していますが、十二運が長生なので「異例の出世」を遂げる暗示です。

１４歳で「匪賊」に「拉致・誘拐」され、無理やり、「成りすまし金日成」こと金聖柱と結婚させられたことによって、皮肉にも、「国母」として、帰郷することになりました。

全体に「幸薄い」感じが漂う命式です。

「拉致」されていなければ、生まれ育った農村で、貧しくとも「平和」な人生が遅れたことでしょう。

金正淑が死亡した時が、金正日が８歳の時でした。

成長するにつれて、おいおい、自分の「出生の秘密」を知るようになる金正日にとって、「養父」の金日成との間に「憎悪と確執」を生むスタート時点となりました。

以後、「成りすまし金日成」こと金聖柱のことは、括弧つきで「金日成」と表記します。

※続きます。