オバマの登場がトリガーとなりトランプが加速させる分断
2008年、アメリカ発の有色人種、しかも黒人の大統領としてバラク・オバマが選出され2期8年務めました。
オバマの登場が白人至上主義者たちを刺激したのか、歴代で最も多くの殺害予告を受けた大統領となりました。
https://jp.reuters.com/article/idUSTYE87M01W/
オバマ大統領の殺害予告メールで男逮捕、「捕まえてみろ」と挑発
By Reuters
2012年8月23日
[シアトル 22日 ロイター] オバマ米大統領を殺害するとの脅迫メールを連邦捜査局(FBI)に送り付けるなどした疑いで、シアトルに住む31歳の男が21日、逮捕された。
捜査当局によると、逮捕されたカルオリ容疑者が送ったメールには、「大統領を殺してやる。俺を捕まえてみろ」などと書かれていたほか、「残された時間は7日間だ」との記述もあった。シアトル南部の自宅で逮捕された時には、5丁の銃を所持していたという。
有罪になれば、カルオリ容疑者は最大で禁錮25年の判決が下される可能性がある。(転載ここまで)
トランプと共和党支持者の「反移民主義」
①移民(特に)がアメリカ人の雇用を奪って社会の安全を脅かしている。
②なぜ不法移民の為に我々の税金が使われるのか
③不法移民(MS13)が事件や事故を惹き起こすのをなぜ防げないのか
バイデンと民主党は基本的に不法移民も歓迎
画像は移民救済を求める民主党下院ペロシ院内総務
不法移民はアメリカ経済を支える貴重な労働力で既に1千万人以上が社会に溶け込み、仕事を見つけ子供をが校に通わせて普通に暮らしています。
彼らの中には貧困に苦しみ母国で犯罪と隣り合わせの危険な生活から命からがら逃れ「アメリカンドリーム」を胸に抱いて真面目に働いている人も少なくありません。
トランプは不法移民だけではなく合法的な手続きで入国した移民の入国も制限しようとしたため、IT企業の貴重な戦力として働いていた移民もビザの更新が出来ずに帰国を強いられる事態も生じました。
「不法移民は悪。民主党はその悪をかばっている」と言うトランプと共和党の候補の主張は「共和党は白人だけの政党なのか」と言う印象を与え、アメリカ国内の人種間の分断を深刻なものにしています。
画像は強制送還に抗議する移民たちのデモ
バイデン政権下で激増した移民流入数と移民比率
https://www.dlri.co.jp/report/macro/330512.html
バイデン政権下で流入する730万人の不法移民
~アメリカ人は移民に依然好意的だが、トランプ2.0で移民の大流出へと転じるリスク~
第一生命経済研究所 2024.04.15前田 和馬
2024年5月現在、一期目を終えようとするバイデン政権4年間の移民流入数が730万人を見込まれています。
人口に占める移民比率が15%と歴史的に高い比率となり、移民を受け入れることでシェルター等の提供による経済的負担の増加や治安の悪化が懸念されており、こと移民政策に関するバイデン政権に対する国民の評価は高くありません。
かと言って、今年の大統領選でトランプが復活したら移民の大流出が見込まれて、現職のバイデンとトランプの移民政策は真逆ですがどちらも現実的な政策とは言えません。
「移民問題」は今のアメリカにとっては「解の無い方程式」でありそこにアメリカ帝国の「分断の深淵」を覗き込むしかないのです。
移民問題のマクロ経済分析
日本と比較するのはどうかとも思います。そもそも国の成り立ちが違います。日本は三千年の歴史を誇る単一民族国家で、移民比率の高い順に豪州、カナダ、アメリカと
いずれもイギリスの植民地で移民からスタートした国です。
2000年~2020年の間に、それぞれ固有の歴史と文化を持つドイツとイタリアで移民比率が急増したのはシリア内戦によるイスラム難民の大規模流入でしょう。
日本は20年間、経済成長率が先進国の中でもほぼ最低なのは、2000年~2019年で小泉純一郎政権から第二次安倍政権までです。
「悪夢の安倍派清和会政権」でした。経済成長率が1%を割っているのは「小泉ー竹中構造改革」とアベノミクス、働き方改革、規制緩和の一連のネオリベ(新自由主義)経済政策は全て大失敗だったという事です。
気の毒なのはイスラム難民を大量に受け入れさせられたイタリアは日本より経済成長率が落ちています。
イタリアの2倍もイスラム難民をメルケルが反対を押し切って受け入れたドイツも成長率は日本とほぼ変わりません。
EUの三大国のイタリア、ドイツ、フランスについてはイスラム難民の大量流入は「人災」でしかなかったようです。
アメリカが成長率が2%超えているのは中南米移民の流入で人口が増え、彼らが生きていく為に消費するので消費増による経済成長でしょう。
同じ移民でもイタリア、ドイツ、フランスの移民は難民であり、現地語を話せないばかりか宗教もイスラム教でキリスト教とは違います。
こうなると、生活保護を受けているだけの様なもので、生産性には貢献しないは、社会福祉を食って財政負担は与える、治安は悪化するで踏んだり蹴ったりです。
アメリカの不法移民はスペイン語話者で英語は話せなくとも同じキリスト教徒という事で定着と同化は早いと思います。
新興国の中国、インド、インドネシアはそもそも人口大国なので「移民の受け入れ」と言う概念は有りません。
経済成長率の伸びが顕著なのは、人口の増加率が高かったからでしょう。