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【アメリカの衰亡】ケネディ家の呪いー総括と補足
ケネディ家の人々の悲劇と呪いを、描いてきましたが、総括として、専門家の文献を参照して補足したいと思います。
参考文献は、下記です。
・ケネディ家の呪い 越智道雄 イースト新書
・アイルランドを知れば日本がわかる 林 景一 角川ONEテーマ21
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≪アイルランド系移民のアメリカでの立ち位置≫
★日本に例えれば、在日朝鮮人及び、その帰化人
戦前、東大総長だった矢内原忠雄は、当時大日本帝国の一部だった、日本本土と朝鮮半島との関係を「英愛関係」の相似形として、考察しています。
英とは、英国=大英帝国、愛とは、アイルランドの漢字名です。
矢内原は、アイルランド人の激しい抵抗に苦しむ、大英帝国を見て、両者の関係を、日本民族と、朝鮮民族との関係によく似ていると考察しました。
★歴史をざっくり見ると、12世紀にイングランドの植民地になり、20世紀に大英帝国から独立するまで
約800年間、イギリスに支配されました。両者は水と油です。
・イギリス・・・アングロサクソン人・・・プロテスタント
・アイルランド・・・ケルト人・・・カトリック教徒
この関係は、新大陸アメリカが発見されても続きます。
ピューリタン(清教徒)革命に敗れて、メイフラワー号に乗って、北米、東海岸に到着したイングランド人はアメリカ建国後、WASPとして、アメリカの支配階層になります。
WASPとは、御存知のように、White Angurosaxon Purotestant・・・白人で、アングロサクソン系で、宗教はプロテスタントの人たちです。
そして、母国で、イギリス人に苛め抜かれていた、アイルランド人達も新天地を求めて、アメリカに大量に移民します。
しかし、アメリカでもWASPに差別され、苛め抜かれます。
南北戦争では、北軍、南軍ともに、アイリッシュ(アイルランド系アメリカ人)は最前線に立たされて、膨大な戦死者を出しました。
WASPの「盾」にされたわけです。
★しかし、敬虔なカトリック教徒の彼らは、離婚を認められず、中絶も認められないために、「人口爆発」し、丁度、JFKが大統領に当選したころは、アイリッシュの人口がWASPを逆転したころだと言われます。
★差別されてきたアイリッシュで、しかも、カトリック教徒の大統領ということで、建国以来の支配層のWASPにはケネディ大統領の誕生は、「悲劇」「拒絶感」が半端なくあったでしょう。
現に、ケネディ大統領が、政権の要職を決めるときに、WASPの大物政治家たちは、軒並み、JFKの誘いを拒絶しています。
≪ケネディ大統領の父、ジョセフ・パトリック=ジョー・ケネディの評判≫
ジョーは、ほとんどマフィアと一体となって、違法行為で巨富を得た財界人です。
日本でいえば、西武グループの創始者の、朝鮮系部落民だった堤康次郎、稲川会の政治部門の代表だった小泉純一郎にあたります。
ジョー自身も、アメリカ史上初のアイルランド系大統領を狙っていましたが、評判が悪すぎたのとフランクリン・ルーズベルト大統領から、駐英国大使に任命されると、勝手にヒトラーと親しくなり、更迭され、大統領の野望を諦めました。
4人の息子を「大統領候補の駒」にしたのです。
次号へ続きます。