大阪都構想5年ぶり2度目の否決、その歴史的意味を考察する
書籍化されました。
《薩南に降る雨は「橋下徹」の「涙雨」か?》
昨日、一昨日と、ここ薩南の地は珍しくインディアン・サマー(小春日和)でした。
昨晩は「大阪都構想の住民投票」の開票速報をライブで見ながら、深夜、「都構想否決」の結果を確認して安心して就寝しました。
目が覚めると、外ではシトシト、雨の音、そんなには強くは有りませんが、私には「橋下徹の涙雨」なのかな?とふと思った次第です。
結果を「総括」すると
反対 69万2966票
賛成 67万5829票
その差 1万7137票
前回の「否決」が、1万74票でした。
前回ともに、今回も「僅差」と言われましたが、「都構想反対者」は7千人も増えています。
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《5年前と比べ「政治的環境」は圧倒的に「維新の会」が有利だった》
■前回同様、自民党本部の「大阪府連」に対する裏切り
5年前の安倍前総理もそうでしたが、今回総理が菅義偉国家主席に代わってより露骨になりました。
《第一次菅内閣組閣に当たって、副大臣、政務官に自民党大阪府連から「ごぼう抜き」で抜擢》
防衛副大臣 中山泰秀
内閣府大臣政務官 岡下昇平
厚生労働大臣政務官 大隈和秀
経済産業大臣政務官 宗清皇一・・・・・自民党大阪府連副会長
環境大臣政務官 神谷昇
防衛大臣政務官 大西宏幸
防衛大臣政務官 松川るい
■副大臣1人、政務官6人、合計7人の、「表向き」は大抜擢ですが、
自民党大阪府連の意気のいい若手をごっそり引き抜きました。
副大臣、政務官となると「東京を離れにくくなる」のです。
副大臣の中山泰秀は、5年前の「住民投票」の時の、自民党大阪府連の「反対派」の急先鋒だし、宗清に至っては大阪府連の副会長です。
《陰険な菅義偉国家主席は、9月16日の組閣時点から、11月1日の「住民投票」を見据えて、自民党大阪府連の「手足」をもぎ取っていた(怒)》
昨晩の「否決確定後」、大阪市議の北野たえこさんが、現地メディアのインタビューで「人手も資金面も不足して苦しい戦いだった」と振り返っていました。
《カジノ法案、大阪万博誘致と、維新サイドが「都構想可決」に誘導する「餌」はそろっていた》
2018年7月、IR法(カジノ法案)が可決されました。
菅―橋下―松井のトリオは、大阪湾岸地域の「国家戦略特区」指定を受け、湾岸の人工島「夢洲地域」をIRカジノ候補地と決めていました。2025年に大阪万博の開催が決まっています。