漂流する岸田政権と岸田おろしの起きない「凪」状態の自民党内
「安倍死後」の統一教会問題と閣僚辞任ドミノで岸田政権の内閣支持率は急落しましたが、現状では「岸田おろし」は起きていません。
統一教会問題は自民党全体が自浄作用で「除去」しなくてはならない宿痾(しゅくあ)であり岸田総理の責任ではない
閣僚が4人辞任しましたが、内2人は統一教会絡み、残り二人は寺田稔元総務省と葉梨元法相で「身から出た錆」でともに宏池会なので厳密な意味での岸田さんの「任命責任」は2人限定だと言って良いでしょう。
★内閣改造と閣僚人事は「各派閥の推薦名簿」からやっているのだろう
岸田派宏池会は自民党内第四派閥ですから、上位3派閥に支えられて政権を維持している以上、「派閥の推薦名簿」の「当選回数7回以上」から閣僚を選ばざるを得ません。
「派閥順送り人事」は「党内融和」を促進し党内民主主義を復活させる為に悪い事ではない
かつて4人の総理を輩出した名門派閥の岸田派宏池会も「加藤の乱」で分裂し党内第二派閥から第四派閥に転落しました。
既に「官邸主導型政治」の限界が露呈していた「小泉・安倍の清和会長期支配」
今は総勢97名の党内第一派閥だと大きな顔をしていますが、2001年4月に小泉純一郎政権が発足した時は党内第四派閥と言う傍流派閥に過ぎませんでした。
それにもかかわらず小泉純一郎は「派閥の意向には沿わない」として「官邸主導」と称して「一本釣り」で閣僚を決めたので5年半の「無駄に長い政権」の間は閣僚人事から干された非主流派との間で「政争」が絶えず、重要な法案、例えば、イラク戦争に伴う自衛隊のイラク派遣や「荒唐無稽」だった道路公団民営化もまともな党内議論も、国会でも十分な審議時間も与えないまま強行採決してしまいました。
そして最後は国民の「郵貯マネー350兆円」をアメリカ政府に献上する為の「郵政米営化」で大政局を起こし「郵政イカサマ選挙」で多くの愛国議員を公認せず、刺客を送って自民党から追放してしまいました。
要するに「官邸主導型政治」は独裁・専制・ポピュリズム(大衆迎合型劇場型政治)を産むのです。
特に清和会系議員の小泉純一郎、安倍晋三と言う「反知性主義の権化」の政治家が最高権力を握り、「官邸主導型人事」をやらかしたら自民党内の党内民主主義は圧殺され、「国会軽視」が起きるのは当たり前です。