2 深刻化するアメリカの国際的孤立
1 安保理 ガザ地区の停戦決議 アメリカ拒否権で否決
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231209/k10014283021000.html
安保理 ガザ地区の停戦決議 アメリカ拒否権で否決
NHK 2023年12月9日
パレスチナのガザ地区の情勢をめぐり、国連のグテーレス事務総長が停戦を求めるよう安全保障理事会に要請したことを受けて、
人道目的の即時停戦を求める決議案の採決が行われ、15か国のうち日本やフランスなど13か国が賛成しましたが、アメリカが拒否権を行使し決議案は否決されました。
2 イギリスから損切りされるアメリカ
重要な点はアメリカにとって「旧宗主国」であり、現在も軍事同盟国であるイギリスが棄権に回った事です。
「イスラエル・ハマス戦争」はハマスによる先制攻撃であったとは言え、イスラエル軍によるガザ地区への地上軍の侵攻は「イスラエルによるホロコースト」に他なりません。
常に背後からアメリカを操る「奥の院」であるイギリスから間接的ながら棄権と言う背信行為を取られたという事は、ウクライナ戦争をともに仕掛けた仲間から損切りされたことに他なりません。
グテーレス事務総長の「人道目的の即時停戦決議案」を拒否権を行使して否決したアメリカは、イスラエルとともに国際的非難の集中砲火を浴びています。
今のアメリカは戦前に満州事変を起こした大日本帝国と関東軍の立場そのものです。
画像は松岡洋右外相の国際連盟脱退演説
来年はアメリカ大統領選の年ですが、誰が大統領になってもアメリカの国際的な孤立は不可逆的に更に深化するでしょう。
3 日米関係は「スープの醒めぬ距離」へ
画像は二条城での大政奉還
時間はかかっても日本国政府と日本国民の目指す方向は「対米自立」へ向かう
今年は癸卯で「卯の年」でした。節が変わるのは来年の節明けの2月4日以降ですが古来より「卯の年は跳ねる」で日本国内でもパラダイムクラッシュが連続的に起きました。
歴史的な例を挙げると、大政奉還で「三百年の幕藩体制」が終わった1867年は「丁卯(ひのとう)」の年でした。
① 統一教会に対する解散命令請求
② 東京地検特捜部の安倍派への強制捜査
「統一教会と安倍派」は表裏一体として、アメリカが「植民地日本」をコントロールし搾取する「暴力装置」でした。
この二つの組織がともに壊滅状態であるという事は日本は「アメリカの軛(くびき)」から離れて、自然と「対米隷属」から「対米自立」に大きく舵を切ったことを意味します。
ただアメリカと言う国には、中国ほどでは有りませんが日本にとって「重要な市場」であることは今後も変わらないでしょう。
ですから「経済的な友好関係」を維持することは今後も国益に叶うでしょう。
ただ太平洋を隔てて一万キロ以上も離れており、アメリカが南北戦争並みの内戦状態に陥り「外交チャンネル」が減れば、自然と疎遠な関係になる可能性が高いです。