特徴の9項目を上から順に検証すると
①は「白人至上主義者」「人種差別主義者」が「コア(中核)集団」だという事です。「トランプ支持層」とアメリカ史上、悪名高きKKK(クー・クラックス・クラン)は相通じる共通項が多いとアメリカ史の専門家は指摘しています。
②66%以上が35歳以上の中年男性という事は、2012年の安倍晋三再登板後に日本で流行した「ネトウヨブーム」によく似ています。「ネトウヨ」の大多数は「右翼ファッション」を気取る若者ではなく中年男性でした。
③富裕層と45%の個人事業主、個人事業主の中にはいわゆる「士業」、弁護士、公認会計士などの専門職、知識層が多いです。要するにいわゆるB層は少ないという事ですね。
④「ミリシア」とは国家の正規軍ではなく「民兵組織」の事です。10%という事は議事堂襲撃時にどれくらいの組織力で臨んだかにもよりますが、本格的な戦闘は予定していなかったという事でしょう。
⑤Qアノン信者。バッファローマン、こういう人は意外と少なかったという事ですね。TVは目立つシーンしか映しませんから
⑥民主党が強い選挙区の白人、ブルーの州が伝統的に民主党が強い州です。赤が共和党の強い州、ブルー=民主党、レッド=共和党のシンボルカラーです。
民主党の票田で有名なのが西海岸のカリフォルニアやリベラルの多いニューヨーク州です。
⑦白人の減少率の高い州
https://jp.wsj.com/articles/SB10604864507425704319504582467183919958866
白人人口の自然減、全米17州で進む
ドラッグや自殺などによる死亡増加に加え、出生率も低下
By JANET ADAMY ウォールストリート・ジャーナル 2016年11月30日
赤のDecrease(減少)の州が白人世帯(人口)が減少している州です。西からカリフォルニア、ネバダ、アリゾナ、ニュー・メキシコ、アーカンソー、ミシシッピ、フロリダ、
ウェストバージニア、ペンシルバニア、メイン、マサチューセッツ、ロード・アイランド、コネチカット、ニュージャージー、デラウェアとなります。
白人の人口減少の理由の薬物、自殺については既刊の拙著で詳述しましたが、中国の「対米歴史復讐」です。中国は致死率の高いアヘン由来の鎮痛剤のオピオイドをメキシコに輸出して、メキシコのマフィアにアメリカ国内でドラッグとして密売させているのです。例えて言えば毛沢東の亡霊が習近平に憑依して「アヘン戦争」の復讐をさせているのです。
深刻な白人人口の減少率
https://www.yomiuri.co.jp/world/20210813-OYT1T50196/
米の白人人口、初の減少…割合も6割切る
読売新聞 2021/08/13
【ワシントン=蒔田一彦】
米国勢調査局は12日、2020年国勢調査の詳細結果を発表した。ヒスパニック(中南米系)を除く白人の人口が10年から2・6%減少した。ワシントン・ポスト紙など米メディアによると、白人人口が減少したのは1790年の調査開始以来初めて。全人口に占める割合も57・8%となり、初めて6割を切った。
国勢調査は10年に1度実施される。ヒスパニックを除く白人の人口は前回から約500万人減の1億9100万人となった。出生率低下などが主な理由という。(転載ここまで)
データは3年前のものです。2020年から現在まで丸4年経過して、その間にオピオイドによる急死や、コロナ禍の中の失業、貧困で絶望して自殺した白人が急増した様です。
中国は当初、自国内の工場で製造したオピオイドをアメリカに直接輸出していましたが、トランプやバイデンから輸出規制を受けると、今度は原材料をメキシコに輸出し、メキシコの工場で製造して、メキシコマフィアが不法移民に紛れたりして国境を越えて闇ルートでアメリカ国内に流通させています。
それも有って、2024年現在のアメリカの全人口に占める白人人口は40%まで急低下しているようです。
⑧ソ連が崩壊した1991年、解体後の中央アジアのトルコ系のカザフスタンなどのイスラム教国では、共産主義と言うイデオロギーの「縛り」が無くなり、マイノリティーだったロシア人はマジョリティーのトルコ系現地人から様々な迫害を受けて、多くは現在のロシア連邦に逆移住(帰国)して数年でいなくなってしまいました。
「トランプ支持者」の白人たちは、今、34年前の中央アジア在住のロシア人と同じ恐怖や不安を深刻に受け止めていると思います。