大広ルートと検察の本気度
五輪汚職の高橋治之容疑者、3度目の逮捕…「大広」側から賄賂1500万円(読売新聞オンライン)
https://news.yahoo.co.jp/articles/b507a70f71f12d12b450dcb80c9dcdc273dfb46a
検察の本気度が窺える「再々逮捕」
元朝日新聞記者の佐藤章氏が独自のルートで2週間ほど前から「一月万冊」でスクープしていましたがとうとう的中しました。
今回は何が何でも森喜朗まで行け
佐藤氏によると甲斐検事総長はこう言って最前線の検事達にまで檄を飛ばしているそうです。一拘留10にとして、拘留延長は2回までだから20日間として二拘留として10月16日まで拘留可能です。
画像は甲斐検事総長
「人質司法批判」を怖れずに断行
私は司法記者でもないので詳しくは知りませんが現行憲法下での司法捜査で「再々逮捕」は初めてではないでしょうか?
理由は森喜朗と他の首相経験者にまで行くには高橋容疑者の「自白」「詳しい供述」がどうしても不可欠だからです。
高橋容疑者の「口が固い」「司法取引」に応じない
だから捜査を「横に広げて」高橋容疑者の「再逮捕」と「追起訴(KADOKAWA)」を繰り返しているのです。
そう簡単には口は割らないだろう
これは私の予想です。高橋容疑者の実弟で「2信組事件」で有罪判決を受けた故高橋治則は最後まで政治家については口を割りませんでした。
彼は裁判闘争中に実業家としては奇跡の復活を遂げ後の「村上ファンド」のような投資事業で実績を上げていました。
出所後の人生と身の安全を考えると政治家については自白しにくい
弟の高橋治則は懲役3年6か月がほぼ決まりで最高裁判決を待つ身でした。本人は事業家として復活は遂げていたので田中森一弁護士には「長くはないだろうからお務めを果たしてくる」と言っていたそうです。
高橋治則の最終目標は政治家でしたから出所後は自己資金で選挙に出て自民党の政治家になっていたかもしれない。
安倍晋太郎、晋三2代との昵懇な関係から言えば清和会に入っていたかもしれません。最高裁判決を待っていた2005年7月急死しました。政治家に金は渡すが見返りを求めないという。
非常に稀有な「タニマチ」だったそうです。通夜には生前の人柄を慕って参列客は2千人に及んだそうです。
まだ59歳の若さでした。本人は急死するとは考えていなかったので社会復帰後の活動も考えて自民党の政治家については口を割らなかったのでしょう。
高橋容疑者は高齢
実兄の高橋治之容疑者は既に78歳です。AOKI事案で起訴、KADOKAWA事案で「追起訴」ですから現時点で裁判官の心証を相当悪くしています。
検察の求刑と判決が懲役10年を超えるという見立てをする専門家もいます。確かに悪い事をしましたが司法取引に応じて自白して欲しいです。