(筆者注)この記事は9月25日時点で、林芳正氏を応援する為に予め幾つかの前提条件を置いて、自民党の国会議員票の投票行動をシミュレーションしたものです。
前提条件①決選投票が林芳正VS高市早苗となる事を想定
②昨年の決選投票で石破総理に投票した議員は「アンチ高市」なので今回も林氏に投票する
③昨年の決選投票で高市早苗に投票した議員は今回も高市に投票する
④今回の総裁選のテーマは「高市Yes or NO」
私は政治記者でも政治学者でもない素人なので固より的中を保証するものではなく、一つの「思考実験」として楽しみながら行いました。
議員票はどう動くか?高市早苗編

昨年の総裁選後、伊藤詩織事件で有名な山口敬之元TBS記者が雑誌WILLと共同で決選投票で石破と高市のどちらに入れたか議員に聴取、
若しくはメディアの取材を元に衆参両議院の一覧表を作っていました。た。
目的は衆院選で高市に投票した議員への投票勧誘と石破に投票した議員への不投票勧誘でした。
高市投票者の衆院選後の当落追跡調査

高市の推薦人が大量に「討死」しています。落選者の「統一教会汚染率」は67%と異様に高いです。
安倍派以外でも茂木派の秋葉、麻生派の中川郁子など醜聞による「自業自得落選」が多かった。
不良債権議員を一気に落選させ償却した石破総理の功績は大きい。
衆院選選挙区当選者

統一教会関係議員は25名中15名で汚染率60%。世襲議員は10名で40%を占めます。
今回高市早苗の推薦人になった者は8名で全員、石破おろしに参加しています。
連中は総裁選前倒要求書に署名・押印してこれ見よがしにSNSにupしています(怒)
昨年の衆院選で非公認にして刺客を立てるべきでした。石破総理は恩を仇で返されたのです。
比例復活組

魔の5回生以下が選挙で自力では勝てない事、その理由はドブ板を踏んでいない為である事がデータで証明されました。
選挙直前に裁判で麻生派も2017年まで組織ぐるみの裏金作りをしていた証言が有りました。
しかし石破総理の温情で比例重複を許されたのです。その結果中村裕之、工藤彰三が何の反省も無く高市の推薦人になっています。
一回目の投票で高市に入れそうな議員

先ず旧安倍派10名です。候補者討論会で「裏金問題は決着済み」と言ったのは高市と小林鷹之二人ですから、林、小泉には入れないでしょう。10名です。
一回目の投票で高市に入れそうな議員②

推薦人を中心とした9名として衆院で堅いのは合計約19名と見ています。
高市投票者の2025年参院選当落結果

2024年の総裁選時には18名いましたが・・・
高市投票者の2025年参院選当落結果を織込むと

落選と引退を入れ5名減り13名になっちゃいました。この時点で高市の議員票の基礎数は衆院19名、参院13名で32名となります。
ただ昨年の調査時に投票先を明かさなかった参院清風会議員と今回、小林鷹之に流れる議員がいて流動的だと思います。
議員票の動きを読む;参院清風会(旧安倍派)

(筆者注)丸川珠代は衆院の東京の新選挙区に移り、昨年の衆院選で落選しました。
参院清風会は今回の参院選公示前39名おり事実上の「世耕弘成派」でした39名と言えば旧岸田派に匹敵します。
参院選の結果10議席減少しました。落選者5名(内裏金議員4名、統一教会関係者1名)引退4名(内裏金議員3名)離党1名(裏金議員)ですから脱税議員とカルト共謀議員をこれだけ大量に国会から追放したのは石破総理の偉大な政治的レガシーです。投票先は昨年の総裁選の決選投票です。
議員票の動きを読む;参院清風会(旧安倍派)②

今回の改選組で12名も当選してしまいました。しかししぶといですね~なんと内10名が裏金議員です。
国民世論は石破総理に詰め腹を切らせても解党的出直しと言うスローガンは信用しないでしょう。
裏金議員(森まさこを除く)+親台湾派の10名が高市に流れる可能性が高いです。
議員票の動きを読む;参院清風会(旧安倍派)非改選組③

次は非改選組で2028年が選挙です。この17名の不良債権議員が「新しい総裁(高市、小林以外)」にとっての「負の相続財産」になるでしょう。
(筆者注)10月4日の決選投票で「まさかの高市」が僅差で新総裁に選ばれたが、この「負の相続財産」は皮肉なことに「裏金問題は決着済み」と表明した高市早苗が「相続」する事になった。
2024年の総裁選での決選投票での投票先を「非公表」とした議員は世耕弘成に気兼ねしたのでしょう。
裏金議員と統一教会系議員は高市に流れる可能性が高い】

非改選組では重複を除いて裏金11名+統一教会系3名の合計14名。改選組は10名だから改選+非改選で少なくとも合計24名です。
高市が総裁になったら世耕弘成を簡単に復党させ4人組を安倍時代の「次期総裁候補」として幹事長や重要閣僚に戻す悪夢再来です。
高市の議員票の「基礎票(固定票)」は?
このシミュレーションの結果、飽くまでも機械的なデータ操作の結果下記の様になります。
衆院;19名、参院24名で、19+24=43票
「基礎票(固定票)」とは私の造語で「○○候補は最低でも議員票はこれぐらいは取れるだろう」と言う一つの目安です。
予測と世論調査を比較すると
9月29日時点での朝日新聞による、自民党国会議員に対する「どの候補に投票するか?」の聞き取り調査ですが、高市早苗に投票すると
回答した国会議員はたった37名でした。
これで国会議員票の高市票は37票<43票となり基礎票を下回っていたので、国会議員の高市票は37名で「頭打ち」で
伸び悩み停滞する小泉票と勢いが付いた林票で、林芳正VS小泉の決選投票になると予測したのです。
https://www.asahi.com/articles/photo/AS20250929004260.html
自民総裁選、議員票首位は小泉氏、追う林氏、高市氏は3位 朝日調査 2025年9月30日
有料記事 安倍龍太郎 国吉美香
