五輪疑獄⑯森喜朗事情聴取とロッキード事件との酷似

五輪疑獄⑯森喜朗事情聴取とロッキード事件との酷似

五輪汚職で森元会長を参考人聴取 元理事の職務権限確認か 東京地検(毎日新聞)

https://news.yahoo.co.jp/articles/e46b715eb42dc8c328a444b26f0b3186d0e1f28e

 

五輪疑獄;私はこう見る

検察は事案を「ローッキード事件」並みの「巨大疑獄」に拡大したいのだろう。その心は「世直し」か?

 

参考人聴取とは?

随分「軽い」印象が有りますが違います。刑事訴訟法198条1項では「取り調べ」と飲み書かれており例えば「事情聴取」と言う言葉も書かれていません。

要するに「任意で出頭を求め」取り調べるもので俗にいう「事情聴取」と同じで決して軽い物では有りません。

 

検事が森喜朗に確認した事

受託収賄容疑で再逮捕された組織委元理事の高橋治之容疑者(78)が理事に就任した経緯や、理事の「職務権限」などについて確認した。

会合(高橋容疑者の経営するステーキ店)は元理事が、森元会長に青木前会長を紹介する目的だったとされる。

出席者から同社のスポンサー内定を示唆するような決定的な発言はなかったとされるが、特捜部は会合でのやり取りなども確認したとみられる。(毎日新聞)

 

高橋元理事に「職務権限」が認められるとどうなるか?

「斡旋(あっせん)収賄罪」の構成要件になります。

刑法197条の4

「公務員が請託を受け他の公務員に職務上不正な行為をさせるように又は相当の行為をさせないようにあっせんすること又はしたことの報酬として賄賂を収受し、又はその要求若しくは約束をした時は5年以下の懲役に処する」

 

明らかに森喜朗に王手をかける為の要件

「公務員が請託を受け」は「高橋容疑者がAOKIから請託を受け」で「他の公務員」とは五輪組織委員会会長の森喜朗元首相の事です。

 

検察の描くビッグピクチャー(全体像)

ロッキード疑獄の再現。森喜朗と高橋治之容疑者をあっせん収賄罪でつなげば「総理の犯罪」と言う流行語まで産んだロッキード事件の再現となります。

田中角さんは冤罪でしたが当時前首相、森は元首相の違いのみです。画像は逮捕された時の田中角栄元総理。

 

検察の世直し発想とは「目に余る物を獄に繋ぐ」こと

「権力の構造腐敗にメスを入れの膿を出す外科手術」の事です。私は弁護士ではないので以下は推理に過ぎません。

 

国が亡びる時必ず出る「予兆」

①虚業が肩で風を切って世の中をのし歩く

②賤業が暴利を貪り善良な国民を食い物にする。

「虚業」とは広告代理店で電通の事です。「賤業」とはやくざの仕事だった「口入れ稼業」を行っている労働者派遣業、パソナの事です。

 

電通のドンの故成田豊の回想

成田が日経新聞の「私の履歴書」に書いています。成績不振だった成田は東大法学部で就活して電通に就職を決めた時に同級生から「成田は馬鹿だな~広告代理店なんかに行くなんて」と陰口を叩かれたとのこと。

今で言えばパソナに行くようなものでしょう。画像左は成田豊

 

検察は五輪組織委員会を「裏政府」と見ているのではないか?

会長の森喜朗は「裏政府」の総理、権勢を振るった高橋容疑者は官房長官、元財務事務次官の武藤敏郎は財務大臣、元経団連会長のキャノンの御手洗富士夫も組織委員会に入っています。

 

ロッキード事件と比較すると

(首相経験者)森喜朗→田中角栄、(フィクサー)高橋治之→児玉誉士夫、(法人)電通→丸紅、(政商)小佐野賢治→竹中平蔵、等々です。

画像は児玉誉士夫(左)と岸信介(右)二人はCIAの工作員仲間です。

ロッキード事件;無理をした新興企業

キーマン的な企業だったのが総合商社の丸紅です。当時の丸紅は財閥系商社(三菱商事、三井物産等)に対抗し追いつき追い越すために相当な「無理=賄賂等違法行為」をしていました。

画像は国会に証人喚問される丸紅の檜山広会長

無理をした二番手企業が付け込まれていた

今でこそ航空大手ですがANAこと全日空はトップの日本航空に天下り社長を送り込まれて悔しい思いをしていました。

ロッキード社のエアバスのトライスターの販売不振とどうしても受注したい全日空の間に丸紅とフィクサーが入り込んだのです。画像はトライスター

 

AOKIは企業として小さいと言う人もいるが

じゃあ紳士服大手ならなぜオンワード樫山ではないのか?なぜ有名なデザイナーを付けなかったのか?と言う不自然さがあるわけです。

1964年東京五輪の時の専属デザイナーの森英恵とかね。AOKIはユニホーム3万一千着を売って元を取りました。また本来ならば最低15億円必要だった公式スポンサーへの参入契約が三分の一の5億円で済みました。結果的に10億円も儲かったのです。電通子会社の銀行口座に振込んだ2億5千万円と高橋容疑者のコンサル会社のコモンズに支払った4500万円は必要経費だったといけるでしょう。賄賂の投資効果はあったと言うことです。

 

KADOKAWAは講談社の排除に成功した

出版社大手に昔からある「角川蔑視」。岩波書店、小学館、講談社から見ると「角川書店は創業者の角川源義が歌集や辞典路線から細々と始めた出版社じゃないか」と言う「上から目線」があり見返してやろうという気分と「森喜朗と講談社の確執」を知って賄賂を送って排除を狙った。

 

KADOKAWAの「賄賂の投資効果」は?

無観客試合だったから公式ガイドブックは書店に平積みにされたまま売れませんでした。

しかし講談社に儲けさせなかったので効果はあった訳です。

 

「職務権限」を立証できないとどうなるか?

ロッキード事件を例に取ると「灰色高官」となります。限りなく黒に近いが職務権限が立証できない有力政治家。または「単純収賄」で公訴時効の3年を経過して起訴できなかった政治家。

4人の内最も有名だったのが加藤六月です。当時運輸政務次官(今の副大臣)

画像は加藤六月

 

名前と顔でピンと来る人は「政治通」(笑)

統一教会の「賛同会員」でまめに会費を払っていた現厚労大臣の「ですから加藤」さんの岳父(次女の入り婿)で長女は世界産業歴史遺産利権の「総理(安倍晋三)の幼馴染」が肩書の加藤康子です。お父さんにそっくりですね。

画像は加藤康子

 

そこまでやるか?加藤六月の出世術

「政界髄一の世間話の名手」森喜朗のオーラルヒストリーに書いて有ります。中野の自宅を売却して安倍晋太郎邸の隣に引っ越し。

毎晩夫妻4人で雀卓を囲む。両家全員で海外に家族旅行。ほぼ親戚同然。出典はこの本です。

 

呆れるのを通り越して感心した加藤六月の「灰色ぶり」

加藤はロッキードで単純収賄やっていただけじゃなくて「リクルート事件」でも岩手の安比高原リゾート開発で「受託収賄罪」容疑がありましたが略式起訴で逃げ切りました。

これくらい根性座っていないと「安倍家の御親戚」にはなれないのでしょう。